2025.11.19
スクープ⁉ ランボルギーニCEOインタビュー 「第4のモデルは背の低いGTになります」
2025年10月24日、アウトモビリ・ランボルギーニは東京江東区・有明アーバンスポーツパークにおいてLamborghini Day Japan 2025を開催した。来日したアウトモビリ・ランボルギーニChairman and CEOであるステファン・ヴィンケルマン氏に、電動化戦略、そして次期型モデルについても話を聞くことができた。
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写真/アウトモビリ・ランボルギーニ 編集/森本 泉(Web LEON)
全ラインアップの電動化を達成しました




1964年ベルリン生まれ、イタリアのローマ育ち。メルセデス・ベンツ、フィアットを経て、2005年よりアウトモビリ・ランボルギーニの会長兼最高経営責任者(CEO)に。2016年からはクワトロGmbH(現アウディ・スポーツGmbH)のCEOに、2018年初頭にはブガッティ・オートモービルズSASの会長に就任。2020年末より、会長兼最高経営責任者としてランボルギーニに復帰し現在に至る。
ステファン・ヴィンケルマンさん(以下、ヴィンケルマン) 電動化戦略はいくつかの段階に分かれていました。まず2023年まではこれまで歴史を重ねてきた内燃機関への賛辞を送る期間で、そしてレヴエルト(12気筒のPHEV)の登場によって第2段階に入ったわけですけども、ウルス、そしてウラカンの後継であるテメラリオとモデルラインナップのすべてがハイブリッド化しました。前世代よりも良いクルマであることはもちろん、CO2排出量を削減するとお約束をさせていただきましたが、正しいステップを経て過去最高のラインアップになったと自負しております。
スーパースポーツカーであるレヴエルトとテメラリオをハイブリッド化しましたので、このハイブリッドをできるだけ長く持続するということ。そして次の段階に入るわけですが、4つ目の新型モデルは完全なフル電動化モデルを検討しています。

ヴィンケルマン 私たちこれまで、その最終決定するのはもう少し後になってからと言ってまいりました。そして、いまフル電動モデルに対する世間の需要も評価も期待していたほどではない、横ばいの状態にあるということを踏まえて、ウルスの後継モデルについては、フル電動モデルではなくて、プラグインハイブリッドにしようと考えています。

フル電動モデルをつくるのか、年内に最終決定します
ヴィンケルマン ウルスの後継モデルについては、2029年の導入を予定しています。そして新たな4つ目のモデルですが実はそれをフル電動モデルにするのか、もしくはプラグインハイブリッドにするかはまだ決定していません。
年内にそれを判断することになっており、この年末に最終決定を下します。そして、この4つ目のモデルを2030年に導入する予定です。
── 電動化を進める一方でV8とV12エンジンの開発も継続されるとうかがいました。また市販車はすべてハイブリッド化されましたが、GT3などのレース車両はハイブリッドではない内燃エンジン車の生産を続けていくのでしょうか。

そして、最初の質問の答えですが、レヴエルトのV12もテメラリオのV8も新しく開発したばかりのエンジンですし、V8もV12も随時アップデイトして生産を続けていきます。規制が許す限りはできるだけ長く開発、生産を続けたいと思っています。
── 今後さらにエアロダイナミクスが重要になるというお話もされていましたが、その辺りの背景について教えてください。
ヴィンケルマン 電動化するとやはりこれまで以上に重量がネックになります。バッテリーはできるだけ軽く、より多くのパワーを生み出せるように開発を進めていくわけですが、並行してエアロダイナミクスが向上すればさらに性能を高めることができる。すごく大事な要素だと思います。
わざわざ重いバッテリーを載せているのにプラスのパワーを得られないのでは意味がありません。そしてエアロダイナミクスが向上すれば、クルマの挙動も安定しますし、効率も上がるということに繋がるのです。
第4のモデルは車高の低いGTカーに

ヴィンケルマン はい。実はランボルギーニには、GTの歴史があります。90年代からしばらくスーパースポーツカーしかつくってこなかったこともあり忘れられているかもしれませんが、350や400、エスパーダなど、GTをつくってきた歴史や経験があります。

2ドアの2プラス2で、どのカテゴリーに参入するにしても、必ずそのセグメントにおけるスーパースポーツカーでなければならないというのがランボルギーニの哲学です。4つ目のモデルにおいても不変のことですから、それを目指して開発を進めています。
これはちょっとしたスクープかもしれない
世界的にみても日本はランボルギーニのセールスにおいて3番目の市場というだけにヴィンケルマンCEOの日本市場に対する期待が伝わってくるインタビューだった。10周年となる来年には果たして第4のモデルはEVになるのかなど、どんな話を聞くことができるのか今から楽しみだ。

















