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2026.03.01

【インタビュー】ランボルギーニがハチミツを作ってる!? 実は本気なサステナへの取り組みとは?

大排気量のスーパーカーメーカーとサステナブルは真逆に感じる方も多いでしょう。ですが、実はランボルギーニは2010年に、企業活動と環境への負荷との関係を探るために本社横に自然公園を建設。7ヘクタールの敷地に1万本を超えるオークなどの樹木を植樹した「科学プロジェクト」を行っていて、同時に公園として開放もされているんです。

BY :

文/小川フミオ(自動車ジャーナリスト)
CREDIT :

写真/Automobili Lamborghini 編集/高橋 大(Web LEON)

ランボルギーニがハチミツを作る理由とは?

「雄牛」のマークがついたスペシャルなハチミツはランボルギーニ製。

▲ 「雄牛」のマークがついたスペシャルなハチミツはランボルギーニ製。

こんなプレゼントをもらったら、最高。ランボルギーニが自社の養蜂場で作っているハチミツです。よく知られた猛牛のエンブレムがちゃんとエチケットに入っているではないですか。


このハチミツには”物語”があります。養蜂場はランボルギーニが長年進めてきているサステナビリティ活動の一環。ミツバチは環境変化に敏感なので、ハチミツが出来る場所は、生物にやさしい環境なのです。そこでランボルギーニは、ミツバチが気持ちよく(?)仕事できる環境づくりを進めているというわけ。どうです。いい話ではないですか。


ランボルギーニでは年間に430キロほどのハチミツを生産しているそう。養蜂場があるのは、イタリアはサンターガタ・ボロニェーゼにある本社に隣接した「ランボルギーニ・パーク」であります。

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自然環境に敏感な「環境指標生物」であるミツバチは企業のサステナビリティ活動のシンボルともいえるもの。

▲ 自然環境に敏感な「環境指標生物」であるミツバチは企業のサステナビリティ活動のシンボルともいえるもの。

ランボルギーニ・パークは、2010年に、企業活動と環境への負荷との関係を探るために開設された施設。7ヘクタールの敷地に1万本を超えるオークなどの樹木を植樹した「科学プロジェクト」であり、同時に公園として開放されています。


環境意識の高さが昨今ではモテにつながることをご承知のオヤジさんなら、サステナブルな企業を応援したくなるというもの。取り組みは生物多様性だけではありません。


ランボルギーニが環境に意識的なのは、製品も証明しています。「レヴエルト」と「テメラリオ」というスポーツカーと、SUVの「ウルス」、すべてのラインナップがプラグインハイブリッド化されているのです。


サステナブルなスーパースポーツカーって、ちっちゃなエビしか入っていない天ぷらとかぬるいビールのように思っていませんか。だとしたら、大間違いでありますよ。

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7ヘクタールと広大なランボルギーニ・パークの空撮画像。

▲ 7ヘクタールと広大なランボルギーニ・パークの空撮画像。

大きめの駆動用バッテリーを搭載することで高出力のモーターを使用。それがエンジンの大トルクに、さらなるトルクを上乗せします。パワーの大盛り状態です。


SSUV、スーパーSUVを標榜するウルスSEは、そもそも4ℓ8気筒エンジン搭載。そこにもってきてのモーターです。最高出力は585kWに達します。


それだけパワーがある一方で、燃費はリッターあたり17.5kmに達し、モーターだけで60km以上の走行が可能なのです。燃費が追求されていますが、同時にちゃんと楽しいんですよ。


「私たちは温室効果ガス削減の取り組みを2009年に始め、2014年にカーボンニュートラルを達成しました。そこから10年を超えました」

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チーフマニュファクチャリングオフィサーを務めるラニエリ・ニッコリ氏。

▲ チーフマニュファクチャリングオフィサーを務めるラニエリ・ニッコリ氏。

アウトモービリ・ランボルギーニ社で、チーフマニュファクチャリングオフィサーを務めるラニエリ・ニッコリ氏は語ります。製造部門の最高責任者でもあります。いつもCEOと一緒に写真に写っています。


私は、ニッコリ氏に、同社のサステナビリティへの取り組みについて、インタビューをしました。


そりゃ、ほぼクンタッチ(カウンタック)だけを作っていた1980年代前半までの少量生産の時代だったら、環境負荷についてそれほど思い悩まなくてもよかったかもしれません。排ガス浄化装置と、有機溶剤の使用を止めるぐらいで、りっぱな対応とほめられたでしょう。


1965年には年間70台に満たなかった生産台数が、2025年には1万台を超えています。このさきも新型車投入の計画が発表されています。とうぜん、企業としての社会的責任は重くなりましょう。

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ウルスSEはバッテリーだけで60km走る性能をもつ。

▲ ウルスSEはバッテリーだけで60km走る性能をもつ。

「私たちは将来に向け、工場を拡張していく計画があります。あたらしいモデルのために生産能力を拡大しながら、CO₂を含む排出全体をさらに削減する──これが来年以降の最大のチャレンジです」

ニッコリ氏はそう語ります。


「私たちは成長したいし、より大きな存在になっていきたい。同時に、生産が地域や街に与える影響は、常に削減していかなければならない。私たちはこの周辺に暮らしている人間でもあるので、それが重要だと信じています」


25年にランボルギーニは、フォトボルタイク(太陽光発電)設備を拡張。これまで約1万5000㎡だったものが、現在はほぼ倍に。さらに複数のエネルギー設備に投資中。

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炭素樹脂の製品や水性塗料による塗装なども自社工場で。

▲ 炭素樹脂の製品や水性塗料による塗装なども自社工場で。

「ランボルギーニにとってのハードルは──」ニッコリ氏は言います。


「1台ごとに異なるクルマを作らなければならないところにあります。他のメーカーに比べて自動化の比率は低く、手作業が多い。でもこれはお客様に提供できる価値なのです」


がんばれ、ランボルギーニ。そう応援したくなるではないですか。そうそう、猛牛マークのハチミツですが、残念ながら市販はしていないとのこと。クリスマスに従業員に配られるそうです。こちらも市販化を応援したくなっております。

■ ランボルギーニ・ジャパン

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小川フミオ(自動車ジャーナリスト)
クルマ雑誌、グルメ雑誌の編集長を経て、フリーランスのライフスタイルジャーナリストとして活躍中。新車の試乗記などクルマ関連を中心に、グルメ、ファッション(ときどき)、他分野のプロダクト、人物インタビューなどさまざまなジャンルの記事を、専門誌、一般誌、そしてウェブに寄稿中。

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