アウディとポルシェが共同開発した新プラットフォームを採用





そして、アウディの伝統的なデザイン要素のひとつである “quattro(クワトロ)ブリスター” によって四輪のフェンダーの力強さを強調している。
自然なドライブフィール、取り回しやすさなど幅広いユーザー層にマッチ


アウディはドイツ本社のインゴルシュタット工場においてすでにカーボンニュートラルな生産を開始しており、Q6 e-tronも再生可能エネルギーによってつくられた電気を使用して製造されている。
ラインアップは2WD(後輪駆動)のエントリーモデル「Q6 e-tron 」、4WDの「Q6 e-tron quattro 」、ハイパフォーマンスバージョンの「SQ6 e-tron」の3種類がある。
試乗車は4WDのQ6 e-tron quattroでオプションのアダプティブエアサスペンション装着車だった。フロントアクスルとリアアクスルそれぞれに計2基のモーターを搭載。駆動システムは最高出力285kW(387PS)、最大トルク580Nmを発生。総電力量100kWhのリチウムイオンバッテリーによって、一充電走行距離は644km(WLTCモード)を実現する。
ステアリングのグリップは細身で、街中での取り回しやすさを考慮したパワーアシストのセッティングになっている。ずっしりとしたまるでスポーツカーのような手応えのマカンとは明らかに異なるキャラクターで、ファミリー層などより広いユーザーにマッチするものだ。
試乗車は20インチの大径タイヤを装着していたが、とてもスポーツタイヤとは思えないほど快適な乗り心地で、これはオプションのエアサスの効果が大きいだろう。ぜひつけたい装備のひとつだ。
走行モードのデフォルトは「バランス」で、「ダイナミック」では操舵感もダンパーの減衰力もスポーティに、わかりやすく変化を感じる味付けになっていた。また車高をアップし駆動力配分を最適化する「オフロード」モードも用意されている。
充電設備の拡充、充電時間の短縮。改善が進むEV環境

いまアウディはポルシェ、VWとともにPCA(プレミアムチャージングアライアンス)という各ブランドのディーラーネットワークおよび都市部に展開する、最大150 kWの急速充電器ネットワークを利用できる充電サービスを展開しており使い勝手が高まっている。
アウディは独自の充電施設にも積極的に投資しており、東京の紀尾井町と芝公園に「Audi charging hub」をオープン。また郊外型としては新東名高速道路 厚木南ICより約1分の「Audi 厚木」の敷地内に24時間365日利用可能な「Audi charging station厚木」をオープンしている。これらはアウディオーナーのみならずすべてのEVユーザーが利用可能となっている。
一度、150 kWの急速充電器の速さを体験すれば、EVの充電には時間がかかるという既成概念も覆されるはず。食わず嫌いという方もそろそろEVぜひ一度お試しあれ。

