かつては老舗の証でしたが、昨今は新興ブランドのなかにも名乗るブランドが増えてきました。それはなぜなのか?時計業界の謎に迫りましょう。
優れた設計師や時計技師、さらには生産体制も必要になるので、自社ムーブメントを所有しているブランドは、格上の存在とされていました。
Chopard [ショパール]
L.U.C レギュレーター/366万円
Parmigiani Fleurier [パルミジャーニ・フルリエ]
トンダ 1950 トゥールビヨン/1625万円
Cal.PF517
Cal.PF517は、世界最薄の自動巻き式フライングトゥールビヨンムーブメントで、厚みは3.4㎜しかないというから驚きです。
Roger Dubuis [ロジェ・デュブイ]
エクスカリバー 42 オートマティックスケルトン/852万円
しかし時計業界の未来を見据えた、真新しい感性に満ち溢れています。
Frederique Constant [フレデリック・コンスタント]
ハートビート マニュファクチュール/64万円
H.Moser & Cie. [H.モーザー]
エンデバー パーペチュアルカレンダー/620万円
マニュファクチュール"深化"の過程とは
マニュファクチュール"深化"の過程とは
1. 自社でムーブメントを作っている
時計の心臓部であるムーブメントを自分好みの設計で作るということは、サイズやデザイン、機構に制約が生まれない。つまり自由なのだ。
2. 針やケースも自作する
デザインや品質にとことんこだわることができるというだけでなく、納品や生産のスケジュールも自社で管理できるため、ユーザーも安心。
3. ヒゲゼンマイまで自作する
あらゆる時計パーツのなかで、もっとも生産が困難だとされるのが、テンプを規則的に振動させるヒゲゼンマイ。これを自作するのが超一流の証。
スタイリング/坂井辰翁
ヘアメイク/MASAYUKI(The VOICE)
文/篠田哲生