2025.10.31

【オヤジの本音バイブル10】角を立てずに相手を選別したい……名刺よりIDとなる「足切りウォッチ」で自身を語りましょう

LEONは24年間、「モテたい」というオヤジの“本音”を叶えるためのアレコレを提案してきました。もう歳だからそっちは……なんて本音に蓋をせず、これからも人生を謳歌してほしい！そこで、「オヤジの本音」を叶えるバイブルをお届け。今回の本音は“角を立てずに選別したい”。LEONな答えは……。

CREDIT :: 写真／人物・前田晃（MAETTICO）、静物・渡辺修身　スタイリング／坂井辰翁　ヘア／hanjee（SIGNO）　メイク／星隆士（SIGNO）　文／小曽根広光　編集／市村広平、星野真琴（ともにLEON）

「ステキな女性と、お近づきになりたい！」。そんなオヤジの本音な願望を叶えるためのアレコレをブレずに提案してきました。いや、もう歳だからそっちは……なんて思ってます？それはきっと建前。LEONを手に取るオヤジさんはまだまだ枯れてはいないはず。

歳を理由に本音に蓋をせず、年齢なんてタダの数字と、これからも人生を謳歌し続けてほしい。だって齢を重ねたオヤジだからこそ、時折見せる本音に女性はやんちゃさや可愛いさを見出し、愛おしく感じるもの。そう、お楽しみはこれからってワケ。これぞ、ひとりで読んでほしい、ピュアな心を忘れないオヤジの本音バイブルです！

【オヤジの本音】

“角を立てずに選別したい”

「RM 35-03 オートマティックラファエル・ナダル」自動巻き、カーボンTPT®ケース（49.95×43.15㎜）、ラバーストラップ。価格要問い合わせ／リシャール・ミル（リシャールミルジャパン）

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実らない人間関係からは早めに手を引いて……というと冷たいオトコのようですが、それって実は相手への思いやり。とりわけビジネスにおいて、時間は貴重な資源ですから様子見の会話は最小限に留めるのがお互い有益なのです。

とはいえ、それを露骨に顔や口に出すのは大人気ないわけで。ならば、貴兄の人物像を手元で表明してみてはいかがでしょうか。それは時に名刺よりも端的なIDとなるはずです。

【LEONな答え】

足切りウォッチ

自身の地位や信条を雄弁に物語り、最適なマッチング相手を選別できる機能を有するのが足切りウォッチ。単なるステイタスの誇示ではなくその一本の選びに、貴兄が何を重んじるかという信念が色濃く滲み出るのです。

例えばコチラ。雲上リシャール・ミルであることは富める者の大多数が知っているでしょう。さらにその一部の人はかのラファエル・ナダルと共同開発したモデルであることまで見抜きます。

そのうえ、貴兄がこの一本に託した“信頼と絆”というメッセージすら感じ取るかもしれません。ここまでたどり着いた人なら、貴兄にとって間違いなくベストパートナー。

もちろん、これはあくまで理想論。肝心なのは、そこまで想いを巡らせることで時計選びは一段と楽しくなりますよ、ということなのです。

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for Nikita

レベルソな女と足切られないオトコの物語

「レベルソ・トリビュート・スモールセコンド」手巻き、PGケース（45.6×27.4㎜）、カーフ×ファブリックストラップ。367万4000円／ジャガー・ルクルト、ブラウス8万5800円／プーロタット（サン・フレール）

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秋なお続く熱帯夜、火照る体を持て余して開けたＢＡＲの扉。しかし夜のオアシスすら、男女の人熱れに溢れていて。やれやれと店内を見やったその先に、オトコはある淑女を発見します。

まるで水のベールを纏ったかのように、ひとりクールにグラスを傾ける彼女。目線は彼と同様、どこか逃避先を求めているようで……その手元には、メンズサイズのレベルソ。それも機械式。ここでオトコはピンときます。“フルボディな女だ”と。

そう、この時計は彼女にとっての足切りウォッチなんですね。オトコがそこに気づいた時、ふたりはもう結ばれる運命。その車輪を始動させる鍵は「素敵な時計ですね」のひと言。他人と同質化することを良しとしない彼女ですが、それゆえ本音では自身の理解者を求めているのです。

ここで彼女がレベルソをパタリ、と反転させたなら、それは今宵、あなたを隣に座らせて“それで終い”という他者への足切り宣言。本丸は目の前ですから、足切りウォッチはやはり、ふたりの縁を結びつける割符でもあるのですよ。

2025年11月号より
※掲載商品はすべて税込み価格です