2025.09.13
こんな小振りの「角型ブレスレット時計」が欲しかった! ほどよいドレス感が大人に最適
腕時計のプロたちが魅了された一本をリコメンドする本企画。今回はライターの吉田 巌さんが「フレデリック・コンスタント」の『クラシック カレ スモールセコンド』を選びました! スポーティすぎないブレスレットモデルゆえ幅広いシーンにハマります。
BY :
- 文/吉田 巌
- CREDIT :
編集/岸澤美希(Web LEON)
選者:ライター 吉田 巌
小ぶりな「クラシック カレ」に繊細な7連ブレスがジャストマッチ!


夏の尋常じゃない暑さで、汗で痛み、見た目も暑苦しいレザーストラップは、日本の四季を通して使うには向いていないと改めて痛感したこともあります。
手頃な価格のブレスレットモデル、それもあまりスポーティーになり過ぎないものをチャラリとつけたいなと考えていたところ、フレデリック・コンスタントのクラシック カレで恰好の一本を発見した次第です。
従来、メンズ用のサイズは、スクエアモデルが33.3×30.4mm、レクタンギュラーモデルが38.7×30.7mmでしたが、2024年、ぐっと小振りな27.6×25.2mmケースのスクエアモデルのクラシック カレ スモールセコンドを投入。実はそこに、同コレクション初のメタルブレスレットモデルもラインナップされていたんですね。
ちなみに、機械式ムーブメントを主体に展開する同ブランドの中でクラシック カレ スモールセコンドはクォーツだったこともあり、筆者はあまり関心を払っていませんでした。ただ、2025年の夏、新たにグリーン文字盤が追加されたことをきっかけに実機をじっくり眺めてみると……これが実に良いルックスなんですよ。
文字盤には華やぎ感あるローマ数字インデックス、レイルウェイ目盛りを配し、これぞアール・デコスタイルの模範といった佇まいです。大きめのオニオン型リューズなども愛らしさを高めるポイントになっています。
フレデリック・コンスタントは「ハートビート」、すなわち、文字盤をカットアウトして機械式の心臓部であるテンプをチラ見せするギミックの元祖として知られますが、本作はクォーツのため、当然それはナシ。でもそれにより、かえって文字盤のまとまり感が増したような気も?
新作のグリーン文字盤なら、程よくモダンな色気も発散しており、ドレスからカジュアルまで、今どきの装いのカラーアクセントに絶好でしょう。
「丹念なポリッシュ仕上げでジュエリーのように煌めく」(吉田)

クォーツとはいえ、隙のないデザインや、仕上げのクオリティ、さらにブレスレットの完成度を考えれば、アンダー20万円はかなりお買い得なプライスと言えましょう。
"手の届くラグジュアリー"というコンセプトで本格的な機械式時計を手がけてきたフレデリック・コンスタントの面目躍如たる一本です!


● 吉田 巌(よしだ・いわお)
雑誌やWEB媒体にて、時計をはじめ、服、靴、鞄、革小物など男性の煩悩をくすぐるアイテム全般について執筆。インタビュー記事も多くこなす。趣味はバイクで地方に出掛けてスナックを巡ること。
■ お問い合わせ
フレデリック・コンスタント相談室 0570-03-1988



















