2025.08.16
Web LEON Recommends
「ブレゲ」の歴史的名作時計が復活! 時代を超えるその価値を深掘り
Web LEON編集部が東奔西走し、集めまくった注目のモノ・コトから選りすぐった最高にオススメの逸品のみをご紹介する新連載「コレモテ!」。今回、時計担当の編集部員・岸澤がリコメンドするのは、「ブレゲ」の創業250周年を祝う特別モデル『クラシック スースクリプション 2025』。その歴史と技術力を深〜く味わってくださいませ。
- CREDIT :
写真/鈴木泰之(Studio Log) スタイリング/髙塩崇宏 文/岸澤美希、編集/大崎文菊(ともにWeb LEON)

◆ 「ブレゲ」の『クラシック スースクリプション 2025』

こうした歴史と確かな技術力が、時計業界におけるブレゲの今日の地位を確立したのであり、機械式時計を味わい尽くした最終地点として、ブレゲのドレスウォッチに行き着く愛好家も多いと言います。
とりわけ、創業250周年を記念して発表されたクラシック スースクリプション 2025は、ブレゲの歴史と技術力を凝縮した無二のモデル。シンプルながら、知れば知るほど味わい深くって……。本質を知る大人にこそ付けていただきたい逸品なのです。
【推薦者】 Web LEON編集部 岸澤美希
これは、250年越しのブレゲからの挑戦状……!?

オリジナルのスースクリプションは、ブレゲがブランドとして大きく飛躍する契機となったモデルでもあります。というのも、それまでは一点ものを受注生産していたブレゲが、本作から注文時に価格の4分の1を前払いするという「スースクリプション=予約」制度を導入したのでした。
その結果、顧客は増加し、ブレゲの名が高まるとともに、時計技師たちに安定的な報酬を支払うことにもつながった。創業者ブレゲは商業的な先見の明ももちあわせていたのですね。
▲ 現存する懐中時計の「スースクリプション」。青焼針にインデックス、ミニッツトラックなどのディテールが忠実に受け継がれていることがわかります。
▲ ケース素材には、ブレゲが新開発した18Kゴールド合金である「ブレゲゴールド」を使用。温かみのあるほのかなピンクの色調は、18世紀の時計職人が使用していたゴールドからインスピレーションを得たのだとか。耐久性が高く、変色しにくいのが特徴で、長く愛し続けたいモデルには最適な素材です。
▲ 針は伝統的な青焼きの技法で一本ずつ作られたもの。スティールを熱することで表面に酸化皮膜を作られ、美しい青色が生まれます。
▲ ごくごくうっすらとだけ視認できる6時位置のシークレットサイン(「Souscription」の文字、固有のシリアルナンバー、Breguetのロゴ)は、パンタグラフを用いて手作業で刻まれています。ブレゲ本人の時代のパンタグラフをオークションで買い求めたというから、そのこだわりっぷりには脱帽です(ゴクリ)。
▲ ケース厚はドレスシャツの袖口にも難なく収まる10.8mm。
▲ 現存する懐中時計の「スースクリプション」。青焼針にインデックス、ミニッツトラックなどのディテールが忠実に受け継がれていることがわかります。
▲ ケース素材には、ブレゲが新開発した18Kゴールド合金である「ブレゲゴールド」を使用。温かみのあるほのかなピンクの色調は、18世紀の時計職人が使用していたゴールドからインスピレーションを得たのだとか。耐久性が高く、変色しにくいのが特徴で、長く愛し続けたいモデルには最適な素材です。
▲ 針は伝統的な青焼きの技法で一本ずつ作られたもの。スティールを熱することで表面に酸化皮膜を作られ、美しい青色が生まれます。
▲ ごくごくうっすらとだけ視認できる6時位置のシークレットサイン(「Souscription」の文字、固有のシリアルナンバー、Breguetのロゴ)は、パンタグラフを用いて手作業で刻まれています。ブレゲ本人の時代のパンタグラフをオークションで買い求めたというから、そのこだわりっぷりには脱帽です(ゴクリ)。
▲ ケース厚はドレスシャツの袖口にも難なく収まる10.8mm。
また本作では250周年に相応しく、外装には独自開発の18Kゴールド合金の「ブレゲゴールド」を採用。温かみのある色調は18世紀の時計職人が用いていたゴールドに着想を得たのだとか。傷がつきにくく、安定性が高いので、長期間美しさが持続するのもうれしいところ。

「熟練者なら、一目で輪列、脱進機、テンプの構造を理解し優美さを堪能できます。そして……」
これは、オリジナルモデルの販売時のカタログに掲載された、直筆の文章の一部だそう。「シンプルながらも考え抜かれた設計であること、熟練者ならわかりますよね?」ということで、これはそのまま現代の時計愛好家に対しても挑戦状になり得る言葉。
ぜひLEON読者の皆さまには、250年越しのブレゲからの挑戦状を受け取っていただきたいものです。

どんなアイテム?
1796年発売の懐中時計を忠実に再現しながら腕時計に仕上げました。シンプルな外観ながら、エナメル文字盤に、手作業による青焼き針、さらに6時位置にはシークレットサインがパンタグラフで施されるなど、ディテールへのこだわりは別格です。
ケースには独自のゴールド合金であるブレゲゴールドを採用し、ムーブメントは新開発された手巻きのCal.VS00を搭載。香箱に刻まれたブレゲからのメッセージも所有欲を満たしてくれます。

推薦者が語る「ココがすごい!」
研ぎ澄まされた美観は、大人の余裕の証拠?
白文字盤に一本針と、これ以上ないほどのシンプルさですが、足し算不要の完成度。さすがとしか言いようがありません。色んな意味で余裕のある大人にこそ、付けていただきたい一本です。
岸澤美希(Web LEON編集部員)
Web LEONの時計担当。私物時計では、いつも似たようなヴィンテージモノを選びがち。マイクロローターだとちょっとうれしい。
私もイチオシです!
【オシ編】大崎文菊(Web LEON編集部員)
「ブラックタイにはこんなミニマルな時計を合わせたい」
フォーマルなパーティーには薄型で二針のシンプルなドレスウォッチを合わせるのが定石ですが、それは「細かい時間を気にせず、このひと時を楽しんでいます」というさり気ないメッセージにもなります。
その意味で、このとことんミニマルな一本をハレの場の相棒にしてみたいもの。針が一本というだけで、なぜかゆったりと時間が過ぎていくような気分になるのだから不思議です(表示される時間は正確なのにね笑)。
ブレゲってどんなブランド!?
現行コレクションには、高精度・視認性・エレガントなデザインを兼ね備えたクラシック、マリンクロノメーターを現代的に再解釈したマリーン、ブレゲの歴史にオマージュを捧げるトラディション、1950年代にフランス空軍のために生み出されたタイプ XX、などをラインナップしています。
◾️問い合わせ
イデアス 03-6869-4279
ブレゲ ブティック銀座 03-6254-7211
リンク・セオリー・ジャパン 03-6865-0206
