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2020.06.30

featuring 土井地 博

【愛用時計を拝見】ロレックス デイトナをお洒落の達人はどうこなす?

大手アパレル会社のエグゼクティブとして活躍しつつ、最近ではコンサルタントやオンラインサロンといった社外事業もスタートさせ、広く注目を集めている土井地 博さん。複数の視点を持ちながらTOKYOのフロントラインを走り続ける達人の時計スタイルは“余裕の二周目”がキーワード。

CREDIT :

写真/大森直(TABLEROCK) 取材・文/長谷川 剛(04)

デザイン、機能、付け心地……腕時計を選ぶ基準は、人によって実に様々。そこで気になるのが、お洒落の達人の時計セレクト。今回は本邦を代表するアパレル会社、ビームスのコミュニケーションディレクター兼起業家としても活躍する土井地 博さんに、愛用時計のなれ初めや付けこなし方を伺いました。

「かつて憧れた名品を、今の気分で楽しんでます」

オープンシャツはビームス ライツのもの。「非常に着心地が良く、自宅の庭いじりなどもこのシャツで行なっています」(土井地氏談)。非常にラフなコーディネイトですが、シルバーアクセサリーなどを多用し、腕元にポイントを作っています。ハイ&ローの組み合わせが実に余裕溢れるオトナの雰囲気。
▲オープンシャツはビームス ライツのもの。「非常に着心地が良く、自宅の庭いじりなどもこのシャツで行なっています」(土井地氏談)。非常にラフなコーディネイトですが、シルバーアクセサリーなどを多用し、腕元にポイントを作っています。ハイ&ローの組み合わせが実に余裕溢れるオトナの雰囲気。
「誰にでも若い頃に憧れた名品があると思います。僕も雑誌で見たり先輩から教えられたりして手に入れた名品がいくつかあります。当時はそれを無邪気にリスペクトし、ある意味背伸びをして身に着けていました。そしてその時よりも色々な経験や知識を蓄積させた今、もう一度自分らしくかつての名品と向きあいたいと思うようになったのです」
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ここ最近、付けっぱなし状態のロレックスのデイトナ(Ref.116520)。8年前の購入時、すでに探し出すのに色々と苦労したアイテムだったといいます。さり気なくコーディネイトを引き立てるブラック文字盤もポイント。
▲ここ最近、付けっぱなし状態のロレックスのデイトナ(Ref.116520)。8年前の購入時、すでに探し出すのに色々と苦労したアイテムだったといいます。さり気なくコーディネイトを引き立てるブラック文字盤もポイント。
そんな土井地さんの愛用時計はロレックスのデイトナ(Ref.116520)。2000年に手に入れた1本目は、すでに手放してしまいましたが、名品への思いは変わらず、2本目を10年前に再び購入。改めて身に付けることで腕時計としての完成度を再確認し、最近では日常的にヘビーローテーションしているのだとか。

「僕は、洋服など他のアイテムはミニマルな視点でデザインを考えます。しかし不思議なことに、デイトナだけは足し算の考え方で評価をしているのです。シンプルな三針などではなく、機能を詰め込んだ顔立ちであるクロノグラフ・デザインが、実に気に入っているんです。個人的に“三竦み”の構図が好きで、デイトナの三ツ目顔も、この上なく緻密なバランスの上に成り立っている特別なデザインと感じます」
一応、シャツとパンツのカラーに寄せた靴選びになっています(笑)。サンダルでも良かったのですが、かつての名品ということで、再びジョーダン1が自分のなかで盛り上がっていて。
最愛の名品時計に合わせた今日の着こなしは、リネンのオープンシャツにネイビーのコットンパンツという、非常にリラックスしたコーディネート。足下を締めるのは、コレまた傑作として名高いエア ジョーダン1です。

「一応、シャツとパンツのカラーに寄せた靴選びになっています(笑)。サンダルでも良かったのですが、かつての名品ということで、再びジョーダン1が自分のなかで盛り上がっていて。当時はデイトナもジョーダン1も、それぞれ計算したり身構えつつ身に着けていました。しかし、現在はもっと自分らしく気軽な気分で付き合えるようになったと思います。言わば、名品の二周目スタイル。これは大人なら、きっと誰にでも何かしら心当たりのあるテーマではないでしょうか」
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スタイリングの要として効いているのが、時計とは逆手のシルバーアクセ。エルメスのシェーヌ・ダンクルも言わずと知れた名品です。重ね付けしているバングルは、知る人ぞ知るネイティブアメリカンジュエリーのブランド、オーヴィル・ツィニーのもの。
スタイリングの要として効いているのが、時計とは逆手のシルバーアクセ。エルメスのシェーヌ・ダンクルも言わずと知れた名品です。重ね付けしているバングルは、知る人ぞ知るネイティブアメリカンジュエリーのブランド、オーヴィル・ツィニーのもの。
耳元で輝くビル・ウォール レザーのゴールドピアスが、土井地さんスタイルにおけるエッジ。「オトナの男子が付けられるゴールドのピアスって、見つけられそうで意外に少ないんですよ」(土井地氏談)
耳元で輝くビル・ウォール レザーのゴールドピアスが、土井地さんスタイルにおけるエッジ。「オトナの男子が付けられるゴールドのピアスって、見つけられそうで意外に少ないんですよ」(土井地氏談)

■ 土井地 博

株式会社ビームス 執行役員 社長室 宣伝販促部 部長、コミュニケーションディレクター。PR業務を行いつつ、ビームスが手掛けるさまざまなコラボ事業を長年担当。ビームスの明日を作る仕掛け人として活躍。今年2020年新会社「社外取締役」を、建築家を含む複数のスタッフと共に設立。起業家としても注目を集めている。

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