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2020.03.20

【注目】腕時計で最近よく聞く新素材。何がスゴいの?

近頃、腕時計界を賑わしているのが、ケースに新素材を使ったモデル。これ、腕元を旬に仕上げるキーアイテムでもあるのです。いまさら聞けない素材の特徴やメリットを解説しつつ、注目モデルをご紹介します。

CREDIT :

文/福田 豊

近年、時計の世界でよく聞くようになったのが素材の話。昔からのステンレススチールやゴールドやプラチナではない、いわゆる新素材ケースの時計が増えているのです。

ではその理由はというと、加工機械や技術の進化によって、これまで製造の難しかった新素材が製品化しやすくなったため。そして新素材を使用することで、時計を新鮮かつ多彩な表情にすることができるからです。

ということで、そんな新素材の代表とその長所を、腕元を個性的に際立たせてくれるモデルとともにご紹介します。

● 注目素材 01 

鮮やかな色がず〜っと続くセラミック

セラミックはいわゆる陶磁器のことで、太古の時代からある素材。それを科学的に厳格に管理したものがファインセラミックやハイテクセラミックなどと呼ばれる新素材です。特徴はステンレススチールに比べて軽く硬いこと。耐傷性や耐腐食性に優れ、いつまでも美しいままで使い続けられるのも長所です。

しかし、焼成時に約30%収縮するため製造が難しく、高硬度のため加工や磨きも困難。そのため扱えるブランドは限られていて、そこも魅力なのです。

◆ ウブロ

アクティブなブルーが好アクセント!

「ビッグ・バン ウニコ ブルーマジック」自動巻き、セラミックケース(45mm)、ブルー×ブラックラバーストラップ、世界限定500本。222万円/ウブロ
さまざまな色を出せるというのも、ステンレススチールやゴールドにはない、セラミックの優れた特徴。そして、ウブロはそんなセラミックの色出しで時計界随一の腕前をもつ名手です。

2018年に絶対不可能とされていた鮮やかな赤のセラミックを世界で初めて実現し、時計界のみならず全世界的な話題となったのです。

こちらは鮮やかなブルーが魅力のモデル。「ビッグ・バン」の精巧な複合構造ケースを収縮率の高いセラミックで正確に作り上げている技術力の高さも見どころです。
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● 注目素材 02 

頑丈なのに超軽量なチタニウム

チタニウムの特徴は軽く硬いこと。重さはステンレススチールの3分の1ほどです。また、金属アレルギーを起こしにくいのも優れた長所。と、時計のケースやブレスレットにはまさに最適ですが、硬度が高く加工や磨きが難しいので、以前はごく限られたブランドしか使用できない素材でした。

しかし、近年は加工技術の進化により一般的に普及。基本的にはグレーですが、ステンレススチールのようなクローム仕上げにする技術も開発され、さまざまな表情を選べるようになったのも特筆点です。

◆ IWC 

マットな質感が大人のシブみを引き出します

「パイロット・ウォッチ・マーク XVIII ヘリテージ」自動巻き、TIケース(40mm)、カーフストラップ。54万円/IWC
チタニウムの名前が広く世に知られるようになったのは1980年代頃から。軽く・硬く・錆びない、まさしく新素材として、さまざまな分野で使用され始めました。

そしてスイス時計界でいち早くチタンケースを実現したのが、IWC。以来、IWCはチタン使いの名手として知られています。

これは独特のグレーが一目で「チタンだ」とわかるのが魅力。マットな質感もステンレススチールとは一味違う格好よさで、腕元に個性を際立たせ格好いいです。
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● 注目素材 01 

F1カーにも使われるカーボンファイバー

カーボンファイバーは、F1カーや航空宇宙産業、兵器産業などで使用される、まさに新素材。直訳すると「炭素繊維」ですが、通常は炭素繊維のシートを重ねて樹脂で固めて成型したものをカーボンファイバー、またはカーボンと呼びます。

非常に軽く・硬く・頑丈で、耐摩擦性、耐腐食性、耐熱性に優れるのが特徴。しかし、超高硬度のため加工が非常に難しく、また製造コストも非常に高い。

そのためカーボンケースを自社製造できるのは、ごく限られたブランドのみ。炭素繊維シートの独特の模様もチャームポイントです。

◆ タグ・ホイヤー

男ゴコロをくすぐる"世界で1本だけ"のケース

「タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー02T」自動巻き、ブラックPVDコーティングTIケース(45mm)、アリゲーターブレスレット。231万5000円/タグ・ホイヤー
ベゼルとラグをフォージドカーボンにしたモデル。フォージドカーボンは炭素繊維を高温高圧で固めたもので、通常のカーボン以上に硬く丈夫なのが特徴です。

加工に非常に手間がかかるため高価になりがちですが、腕元の差別化には最適です。また、マーブル状の模様が出るのも目を惹く特徴で、同じ模様がふたつとないため、オンリーワンな1本であることも魅力。

こちらのモデルは全体をブラックにまとめることで、6時位置に覗くトゥールビヨンのシルバーが際立っています。ケースバックを覗くと、ローターにもブラックのコート・ド・ジュネーブ装飾を施すこだわりよう。
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● 注目素材 04 

スケスケなのに超頑丈!なサファイアクリスタル

サファイアクリスタルは、以前より風防に使用されている素材ですが、ダイヤモンドに次いで地球上で二番目に硬い素材です。

そのため、ケースの形に加工するのは、非常に困難。また、制作に手間と時間を要するので、高額になってしまうのも特徴。

しかし、金属では絶対に実現不可能な「すべてが透明」なケースは、サファイアクリスタルならではの魅力です。高硬度のため傷が付き難く、いつまでも新品の美しさを保てるというのもうれしいポイント。

◆ リシャール・ミル 

その輝きは、まさに腕に載せる宝石

「RM 07-02 オートマティック サファイア」自動巻き、ブルーサファイアクリスタルケース(46.75×32.9mm)、世界限定7本。価格未定/リシャール・ミル(リシャールミルジャパン)
2012年に、ケースすべてをサファイアクリスタル製にしたトゥールビヨンモデルを発表し、その超絶な技術力と、1億円オーバーというプライスで世界中を驚かせたリシャール・ミル。

この度発表したレディースモデルは、ブルーサファイアクリスタルのブロックから独特の3ピース構造のベゼル、ミドルケース、ケースバックを削り出し、完成させるのに約40日もの機械加工と仕上げ作業が必要とされます。

でも、その途方もない手間によって、またとない輝きを持つモデルが完成するのです。ブルーのほかにピンクとグリーンもあるのだとか。
※掲載商品はすべて税抜き価格です

■ お問い合わせ

IWC 0120-05-1868
ウブロ 03-5635-7055
タグ・ホイヤー 03-5635-7054
リシャールミルジャパン  03-5511-1555

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