2021.04.07

賢人3人に聞いた、いま、恋してる?

いくつになっても、どんなときでも、誰か(何か)を恋する「いい時間」は人を元気にしてくれます。

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文/秋山 都 

春、恋の季節。コロナ禍によりライフスタイルの変化を余儀なくされている現在ですが、賢人のみなさんはどんな「いい恋」していますか? 恋といえば、つい対象を人間の、それも異性に限定して考えがちですが、そもそも日本古語の「恋(こひ)」とは万物を慕う心持ちを表す言葉。動物だって、アートだって、そしてもちろん妻(恋人)だって。誰か(何か)にときめく時間は、いつも私たちをドキドキさせてくれる「いい時間」です。

山之内 淡さん(建築家)

「猫に恋してます♡」

▲  山之内さんの愛猫、アアルト。撮影/平郡政宏
「自分は、子どもの頃からずっと、猫(それと建築)に恋しているなあと思います。

日本をはじめ、東アジアの国々に根付く、古来からの思想に“Animism(アニミズム)”という考え方があります。
『人間だけでなく、動物や植物、人工物にさえも、等しく魂(神)が宿る』とする考え方で、日本人だと“八百万の神”がイメージしやすいと思います。例えば、“Animation(アニメーション)”という言葉も『絵に魂を宿す』という意味で、同じ文脈にある言葉です。

自分は、自然が豊かな北海道の出身ということもあると思いますが、そのAnimismの思想に、昔から強く惹かれてきました。猫と建築に恋し続けている一番の理由は、Animismという思想が、自分自身にとって、とっても大きなものだからだと思います。

そして、なぜ、猫なのかと言いますと……

猫と人間の歴史は、現在から約1万年ほど遡ります。しかし、人間の友人としてそれほど長い歴史があるにも関わらず、猫の役割(仕事)のほとんどは『可愛い』ということだけだったようなのです。犬や鳥のような明確な仕事はもってこなかった。にも関わらず、人と共存してきたのが猫なのです。その事実は、非常に衝撃的でしたし、自分がとにかく、猫のフォルムや仕草や動作が、好きで好きでたまらないことも、何となく腑に落ちました。

猫好きが高じて、昨年、『Mr. & Ms. Cat(ミスター・アンド・ミズ・キャット)』という、愛猫家のためのライフスタイルD2Cブランドの会社を、自身の建築事務所とは別に夫婦で創業しました。

自分がひたすらに、『猫』に恋し続けてきた時間を、猫と同じく惹かれ続けている『建築』というかたちで、具現化をしたいと思っています」

山之内 淡

慶應義塾大学大学院修士課程修了。博報堂にMarket Design(MD)職として入社。退社後, 建築家に転身。若手建築家に贈られる『Architects of the Year』(2017年)、英国の国際建築賞(2019年)など国内外のアワードを数多く受賞。株式会社AWGL 一級建築士事務所(TAN YAMANOUCHI / AWGL)代表取締役兼代表建築家。

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斎藤糧三さん(医師)

「恋のターゲットは目下、アートにシフト中」

▲  恋に落ちた渡部未乃さんの作品と(画像は本人のFBより)。
「『サザビーズ』日本法人で代表取締役を務めていた柴山哲治さんが、アートオークションで、若手の芸術家を応援するプロジェクトをされています。誘われて、このオークションに参加したら、『私も若手アーティストをサポートしたい! 』と、久しぶりに狩猟・収集本能に火がついてしまいました。

そもそも物欲が嗜癖化、アディクション気味になっている私。(コロナ禍で)おしゃれしても着ていくところないし、大好きなスニーカーのコレクションも際限ないし、最近はなにを購入しても、その後空虚さに包まれ、いたたまれない気分になっていたところでした。

その点、『「若手アーティストを応援する!』と大儀名分(というか言い訳? )にはとても救われています。購入後も作品に癒やしやエネルギーをもらえますし、子供の芸術性も刺激できるから、いいことばかり。

渡部未乃さんは、初参加のオークションで気に入り、入札したのですが、競り負けてしまった作品の作者。その後、ご本人にから他の作品を購入させていただきました。え、価格? 行きつけの『ドーバーストリート マーケット 銀座』で、セットアップを購入したくらいの価格でしたので、得した感はハンパないですよ」

斎藤糧三

1973年生まれ。日本医科大学卒業後、産婦人科医に。その後、美容皮膚科治療、栄養療法、点滴療法、ホルモン療法を統合したトータルアンチエイジング理論を確立。2017年、スーパーフードとしての牧草牛の普及を目指し、日本初の牧草牛専門精肉店「Saito Farm 」をオープン。
主な著作に「サーファーに花粉症はいない」(小学館)、、「糖質制限+肉食でケトン体回路を回し健康的に痩せる!ケトジェニックダイエット」(講談社)、「病気を遠ざける! 1日1回日光浴日本人は知らないビタミンDの実力」(講談社+α新書)など。

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麦野 豪(オフィス麦野代表)

「恋の対象は、昔も今も、ずっと妻」

▲ 妻の誕生日に撮影した記念写真(画像は本人のFBより)。
「『LEON』的な回答ではないかもしれないんですが(笑)、恋の対象は、いつも妻。

5年前、私がスペイン商工会議所の創設理事をしていたころ、スペイン王妃ご用達ジュエリーブランド“Gold&Roses(ゴールドアンドローゼス)”から日本代理を探してほしいと頼まれ、妻に見せたところ『デザインがかわいいから自分でやってみたい!』とのことだったので、妻の誕生日のお祝いに、妻を社長に会社を設立してプレゼントしました。妻の頑張りもあって、順調に売上が推移したので、その翌年の誕生日には、自宅の近くにマンションの一室を購入し、オフィスを移転。

さらにその翌年、つまり3年前の誕生日。今度は私が以前代表を務めたスイス名門時計ブランドのチーフデザイナーが独立し、新たに“Gorilla(ゴリラ)”という時計ブランドを立ち上げたので、手伝ってほしいと。そこで日本での総代理店契約を妻の会社で締結。これを契機に妻の会社は大きく飛躍しました。

私は2年前にそれまでのブランドビジネスの社長業から独立。“オフィス麦野”を立ち上げて、国内外の企業のブランドマーケティングや経営戦略の顧問業を行っており、いまでは妻の会社も大事なクライアントのひとつになっています。

コロナ禍によりすっかりライフスタイルが変わりました。それまで月の半分は国内外の出張でしたが、昨年の妻の誕生日以降ほとんどリモートワーク。日中はクライアントまたはビジネスパートナーとして業務打合せ。ランチはお互いアポがない限り、一緒に散歩して新しいカフェを探しています。

週末はゴルフにスキー、就寝前のNetflix鑑賞など、ほとんどいつも一緒。なくてはならない大切な存在です」」

麦野 豪

台湾新竹市生まれ。成蹊大学法学部法律学科卒業後、株式会社トーメン(現豊田通商)入社。青山学院大学大学院でMBAを取得。米国トーメン社の駐在を経て、外資系で主にブランド事業立ち上げ及びブランドビジネスに携わる。消費財ブランドのセールス・マーケティングで20年の経験、モンブランやオーデマ・ピゲ、リャドロなどラグジュアリー・ブランド業界・リテールで17年間経営に携わる。2019年「オフィス麦野」を創業。それまでの経験・人脈を活かして企業やブランドのリポジショニング業務を請け負う。

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