2025.08.22
Z世代の金メダリスト・小林陵侑「まだ2026年冬季五輪のことは、まったく考えられない」
2022年の北京冬季五輪で金メダルを獲得、昨年4月には世界最長291mのジャンプを成功させたスキージャンパーの小林陵侑選手。来年のミラノ・コルティナ五輪まで半年を切るなか、WEB LEONがインタビューに成功。フェンディのセットアップを纏い、艶っぽく変身した小林選手に、ファッション、私生活、そして2大会連続の金メダルへの想いを伺いました!
- CREDIT :
写真/HIRO KIMURA(W) スタイリング/小林伸崇 ヘアメイク/吉田葉づき 文/野中真一 撮影協力/VILLA FOCH GINZA 写真協力/レッドブル・ジャパン
◾️ INTERVIEW 【前編】
天才で天然な金メダリスト、時計・クルマ・音楽、そして2026年冬季五輪を語る

オリンピック、ジャンプ競技の話題だけではなくファッション、クルマ、音楽、そして天然なキャラクターゆえのエピソードまで幅広く語ってくれましたよ!
「あれっ!? 日本に帰ったら乗るクルマがない。慌てて買ったのがウルス」

小林陵侑選手(以下、小林) ときどき友達に誘われて行くようになりましたね。東京でも一度だけシガーBARに連れて行ってもらったことがあって、なんかオトナになった気分でした。
小林 すごくカッコいいと思いました。オトナな雰囲気で、LEONって感じがしましたね(笑)。スーツっぽいのにサラッとした着心地で気持ちいい。色もきれいですね。
小林 本当にバラバラですけど、基本的にモノトーンのストリート系が多いです。シューズはスニーカーが好きで、コレクターなんですよ。整理したので今は100足もないですけど、一時期はかなり集めていました。ナイキとかも好きですし、アミリは同じ型で3カラー買ったこともあります。


小林 初めてちゃんとした時計を買ったのは24歳くらい。2018ー2019年シーズンにワールドチャンピオンになった頃に買ったオーデマ ピゲの『ロイヤル オーク エクストラシン』です。ずっと欲しかった時計でした。
現役の金メダリストが「シガーBAR」「アミリ」「オーデマ ピゲ」の話をするのは新鮮で、まるで人気俳優にインタビューしているような雰囲気だ。
小林 社会人になってから、ヒップホップを聴くようになりました。18、19歳の頃はジャンプ競技も含めて色んなことが上手くいかなくて、ヒップホップの歌詞が心に響いてその頃にハマったんです。ヒップホップはダーク系からポップなものまで幅広く聴いています。

小林 今は(ランボルギーニの)ウルスです。その前は(レンジローバーの)ディフェンダーに乗っていました。その前がジャガーの電気自動車で、レクサスのLCに乗っていたこともあります。その前が、一番最初に買った(ポルシェの)ケイマン。ポルシェを買った時はまだジャンプで結果を出す前でした。
── ウルスはどのくらい乗っているんですか?
小林 今年の春からです。昨年の11月にワールドカップが始まって、シーズンが終わる3月まではほとんどヨーロッパにいるのですが、シーズンが終わって日本に帰ってくる段階で「そう言えば日本に帰っても、いま、乗れるクルマがない」って気がついて。拠点にしている札幌でクルマがないと練習とかジムにも行けないので、慌てて納車してもらいました。
同世代の高梨沙羅選手からも“天才”と称される小林陵侑選手だが、実は“天然”キャラクターの持ち主でもあった。


※ 後編に続きます

Profile
小林陵侑(こばやし・りょうゆう)
1996年11月8日生まれ、岩手県出身。小学3年生から本格的にジャンプ競技を開始。中学時代の全中大会で史上2人目のジャンプ、複合の二冠を達成。高校時代に葛西紀明選手にスカウトされて、土屋ホームに入社。2018年、平昌五輪の個人ノーマルヒルで7位入賞を果たすと、同年、ワールドカップ初優勝。同シーズンは13勝を挙げて、圧倒的な強さで年間王者に輝いた。2022年には北京五輪の個人ノーマルヒルで金メダル、個人ラージヒルで銀メダルを獲得。同年、紫綬褒章を受賞。ワールドカップ通算35勝、表彰台71回はともに日本人男子最多記録。ワールドカップの年間総合順位が2018年以来、7シーズン連続トップ10入りを継続中。
2025-2026シーズンは、8月初旬に札幌・大倉山ジャンプ競技場で開催されたサマージャンプ大会の個人ラージヒルで優勝。幸先の良いスタートを切った。
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