• TOP
  • PEOPLE
  • Z世代の金メダリスト・小林陵侑「まだ2026年冬季五輪のことは、まったく考えられない」

2025.08.22

Z世代の金メダリスト・小林陵侑「まだ2026年冬季五輪のことは、まったく考えられない」

2022年の北京冬季五輪で金メダルを獲得、昨年4月には世界最長291mのジャンプを成功させたスキージャンパーの小林陵侑選手。来年のミラノ・コルティナ五輪まで半年を切るなか、WEB LEONがインタビューに成功。フェンディのセットアップを纏い、艶っぽく変身した小林選手に、ファッション、私生活、そして2大会連続の金メダルへの想いを伺いました!

CREDIT :

写真/HIRO KIMURA(W) スタイリング/小林伸崇 ヘアメイク/吉田葉づき 文/野中真一 撮影協力/VILLA FOCH GINZA 写真協力/レッドブル・ジャパン

◾️ INTERVIEW 【前編】

天才で天然な金メダリスト、時計・クルマ・音楽、そして2026年冬季五輪を語る

小林陵侑 スキージャンプ フェンディ 
▲ 撮影中、艶っぽさ全開の小林陵侑選手に、LEONでおなじみのフォトグラファーHIRO KIMURA氏も舌を巻く。「スタイルが良く、抜群のセンスと色気のある、アスリートとは思えない方でした!」
東京・銀座のラグジュアリーBARに、フラッとTシャツ姿で現れた、プロ・スキージャンパーの小林陵侑選手。一見、街を歩いているお洒落な若者と何ら変わらない風貌ながら、彼が成し遂げてきた偉業は枚挙にいとまがない。北京冬季五輪で金・銀メダル獲得、ワールドカップでは日本人歴代最多勝利数・通算35勝を誇り、2024年4月には非公式ながら291mという世界最長ジャンプに成功した。
日本を代表するトップアスリートには、2大会連続金メダル獲得の期待がかかるが、Z世代の金メダリストにプレッシャーの度合いを聞くと、飄々と少年のように笑った。

オリンピック、ジャンプ競技の話題だけではなくファッション、クルマ、音楽、そして天然なキャラクターゆえのエピソードまで幅広く語ってくれましたよ!
PAGE 2

「あれっ!? 日本に帰ったら乗るクルマがない。慌てて買ったのがウルス」

小林陵侑 スキージャンプ フェンディ
── 本日は暑いなか銀座のBARまでいらしていただき、ありがとうございます! 陵侑選手は、こういったBARに行くことはありますか?

小林陵侑選手(以下、小林) ときどき友達に誘われて行くようになりましたね。東京でも一度だけシガーBARに連れて行ってもらったことがあって、なんかオトナになった気分でした。
── 撮影で着ていただいた、フェンディのセットアップはいかがでしたか?

小林 すごくカッコいいと思いました。オトナな雰囲気で、LEONって感じがしましたね(笑)。スーツっぽいのにサラッとした着心地で気持ちいい。色もきれいですね。
PAGE 3
── 普段はどんなファッションが好きですか?

小林 本当にバラバラですけど、基本的にモノトーンのストリート系が多いです。シューズはスニーカーが好きで、コレクターなんですよ。整理したので今は100足もないですけど、一時期はかなり集めていました。ナイキとかも好きですし、アミリは同じ型で3カラー買ったこともあります。
小林陵侑 スキージャンプ フェンディ
PAGE 4
小林陵侑 スキージャンプ フェンディ
── 時計にもこだわっているようですね?

小林 初めてちゃんとした時計を買ったのは24歳くらい。2018ー2019年シーズンにワールドチャンピオンになった頃に買ったオーデマ ピゲの『ロイヤル オーク エクストラシン』です。ずっと欲しかった時計でした。


現役の金メダリストが「シガーBAR」「アミリ」「オーデマ ピゲ」の話をするのは新鮮で、まるで人気俳優にインタビューしているような雰囲気だ。
PAGE 5
── 音楽はどんなジャンルを聴いていますか?

小林 社会人になってから、ヒップホップを聴くようになりました。18、19歳の頃はジャンプ競技も含めて色んなことが上手くいかなくて、ヒップホップの歌詞が心に響いてその頃にハマったんです。ヒップホップはダーク系からポップなものまで幅広く聴いています。
小林陵侑 スキージャンプ ジャケット47万3000、パンツ17万3800円、シャツ13万2000円、ネックレス8万2500円、サングラス5万3900円、ベルト7万8100円、ブーツ23万6500円/すべてフェンディ(フェンディ ジャパン)
▲ ジャケット47万3000円(9月発売予定・予価)、パンツ17万3800円(9月発売予定・予価)、シャツ13万2000円、ネックレス8万2500円、サングラス5万3900円、ベルト7万8100円、ブーツ21万7800円/すべてフェンディ(フェンディ ジャパン)
PAGE 6
── クルマもお好きかと思いますが、現在の愛車は何ですか?

小林 今は(ランボルギーニの)ウルスです。その前は(レンジローバーの)ディフェンダーに乗っていました。その前がジャガーの電気自動車で、レクサスのLCに乗っていたこともあります。その前が、一番最初に買った(ポルシェの)ケイマン。ポルシェを買った時はまだジャンプで結果を出す前でした。

── ウルスはどのくらい乗っているんですか?

小林 今年の春からです。昨年の11月にワールドカップが始まって、シーズンが終わる3月まではほとんどヨーロッパにいるのですが、シーズンが終わって日本に帰ってくる段階で「そう言えば日本に帰っても、いま、乗れるクルマがない」って気がついて。拠点にしている札幌でクルマがないと練習とかジムにも行けないので、慌てて納車してもらいました。
── もしかして、けっこう忘れ物とか多いタイプですか?
PAGE 7
小林 ヤバいくらい多いです。この前もコインケースとカードケースを置き忘れました。すぐに警察に届けを出しましたけど、東京にもう行かないといけないタイミングでした。そしたら今度は、札幌の自宅に東京の家の鍵を置き忘れてしまった。そういうことがよくあります(笑)。

同世代の高梨沙羅選手からも“天才”と称される小林陵侑選手だが、実は“天然”キャラクターの持ち主でもあった。
── ジャンプ競技中の忘れ物とかあります?
小林陵侑 スキージャンプ ジャケット47万3000、パンツ17万3800円、シャツ13万2000円、ネックレス8万2500円、サングラス5万3900円、ベルト7万8100円、ブーツ23万6500円/すべてフェンディ(フェンディ ジャパン)
PAGE 8
小林陵侑 スキージャンプ ジャケット47万3000、パンツ17万3800円、シャツ13万2000円、ネックレス8万2500円、サングラス5万3900円、ベルト7万8100円、ブーツ23万6500円/すべてフェンディ(フェンディ ジャパン)
小林 ゴーグルを忘れたことがありました。本番のジャンプの前、リフトで上がっている時にゴーグルを下に忘れていることに気がついた。時間制限があるので、取りに行ったら間に合わない。上で待機していたテストジャンパーに、「試合が終わったら、このビブス(※)をあげるからゴーグル貸して」と頼んで、貸してもらったこともありました(笑)。
※ スポーツ競技などで着用されるノースリーブ型のウエア(別名:ゼッケン)
── 来年2月のミラノ・コルティナ冬季五輪に向けて新シーズンが始まりますが、現在の心境を教えてください。
PAGE 9
小林 正直に言うと、まだ五輪のことはまったく考えていません(笑)。気持ちが追いついていない。まずは11月にワールドカップが始まってみないと、何とも言えないです。ワールドカップで表彰台に上がったり、優勝に絡めるジャンプができるようになってきたら、きっとプレッシャーを感じてくるんだと思います。逆にその時、自分がどのくらいの立ち位置にいるか、今から楽しみです。


※ 後編に続きます
小林陵侑 レッドブル 291m

Profile
小林陵侑(こばやし・りょうゆう)

1996年11月8日生まれ、岩手県出身。小学3年生から本格的にジャンプ競技を開始。中学時代の全中大会で史上2人目のジャンプ、複合の二冠を達成。高校時代に葛西紀明選手にスカウトされて、土屋ホームに入社。2018年、平昌五輪の個人ノーマルヒルで7位入賞を果たすと、同年、ワールドカップ初優勝。同シーズンは13勝を挙げて、圧倒的な強さで年間王者に輝いた。2022年には北京五輪の個人ノーマルヒルで金メダル、個人ラージヒルで銀メダルを獲得。同年、紫綬褒章を受賞。ワールドカップ通算35勝、表彰台71回はともに日本人男子最多記録。ワールドカップの年間総合順位が2018年以来、7シーズン連続トップ10入りを継続中。

2025-2026シーズンは、8月初旬に札幌・大倉山ジャンプ競技場で開催されたサマージャンプ大会の個人ラージヒルで優勝。幸先の良いスタートを切った。

オフィシャルウェブサイトはこちら

※掲載商品はすべて税込み価格です
協力
フェンディ ジャパン 0120-001-829

こちらの記事もオススメです

PAGE 10

登録無料! 買えるLEONの最新ニュースとイベント情報がメールで届く! 公式メルマガ

登録無料! 買えるLEONの最新ニュースとイベント情報がメールで届く! 公式メルマガ

この記事が気に入ったら「いいね!」しよう

Web LEONの最新ニュースをお届けします。

SPECIAL

    おすすめの記事

      SERIES:連載

      READ MORE

      買えるLEON

        Z世代の金メダリスト・小林陵侑「まだ2026年冬季五輪のことは、まったく考えられない」 | 著名人 | LEON レオン オフィシャルWebサイト