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2022.04.10

【第60回】

クリスチャンな家庭で育った美女が、小悪魔になるまで

美人とは「美」という高スペックを備えたスーパーカーのような存在。その“スーパーぶり”に男は憧れるわけですが、果たしてそのスペックは彼女に何をもたらすのか? 「ワイングラスのむこう側」(cakes)で人気の林伸次さんが、世の美人たちの隠された恋愛事情に迫ってみる連載です。

CREDIT :

写真/田中駿伍(MAETTICO) 取材/林 伸次 構成・文/木村千鶴

「ワイングラスの向こう側」(cakes)でおなじみ、奥渋谷のバー「BAR BOSSA」(バール・ボッサ)のマスターにして作家の林伸次さんが、バーテン仕込みの絶妙な話術でさまざまな美人さんの本音を聞き出す連載です。

テーマは今どきの美女たちの”悩める恋愛事情”。美人が出会った最低男を裏テーマに、彼女たちの恋愛体験(主に失敗)談と本音の恋愛観に迫ります。

第60回目のゲストは、太鳳さん(28)です。
── こんにちは、林と申します。今日は、よろしくお願いします。

「よろしくお願いします」

── え〜っと、ここでは有名人の名前を借りてニックネームにしているんですが、誰に似てるかな……土屋太鳳さんに似てるって言われたことはありませんか。もうちょっと柔らかい感じかな。

「えっ、初めて言われましたけど、うれしいです」

── では今日は太鳳さんと呼ばせていただきます! お仕事は何をされているんですか。

「外資系の会社で、企画やマーケティングなどを担当しています」
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── なんだか凄く仕事ができそうな雰囲気をもっていますね。まずは、学生時代のお話から聞いてもいいですか?  女子校出身とか、共学とか、そういうのって恋愛観に影響すると、僕は思っているんです。

「小学校はインターナショナルスクールに通っていたんですが、中高は国公立、ずっと共学です。私は好奇心旺盛なタイプなので、恋愛に関しても、そうですね(笑)」

── それは楽しいお話が聞けそうです(笑)。すると、子どもの頃から、恋愛や性的なことにも興味津々でした?

「はい、めちゃめちゃ興味がありました。ただ、私の家はクリスチャンなので、性的なことに関しては『悪』という感覚があったんですよ」

── あ、結婚前には性的なことはしちゃいけない、みたいな。

「そうですね。中学生くらいまでは『そういうことは悪』という抑止みたいなものがあったので、付き合う人ができてもキスまででした。ただ、その反動でその後、奔放になってしまったんですが(笑)」

クリスチャンの戒律の反動で奔放に……

── なるほど〜。そうすると、高校生でブレーキが外れた?

「はい(笑)。高校ではイギリス人と日本人のハーフの人と付き合いました。私にとっては彼が初体験の相手です」

── なんかカッコ良さそうですね(笑)。その彼、モテモテだったんじゃないですか。

「そうですね〜、さんざん遊び散らかしていたようですよ(笑)。だから私自身、これは長持ちしないだろうなって思って付き合っていたんですが、なぜか向こうが重くなりました。」

── あ、太鳳さんって、遊び人が夢中になる何かを持っている気がしますね。思春期の頃の男の子って、やっぱり凄くしたいし、夢中になっちゃうと思うんです。太鳳さん自身は初めから楽しめました?

「大学生になるまでは、そんなに楽しくはなかったですね。相手が喜んでくれるのがうれしいだけ。身体的な気持ち良さではなく、精神的な気持ち良さ? 喜んでもらえて満たされるって感じでしょうか」
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── そうか〜。アレって、女性はどういう瞬間に気持ち良くなるんでしょう。

「アレは忘れもしない(笑)。ちょっとショックだったんです」

── えっ、どうショックだったんですか。

「相手がただの男友達だったんです。クラブで遊んでいる時に男友達と抜け出して、そのままホテルに行ってしたのがすごく気持ちよくて、『なんで今このシチュエーションで!?』って思って。その人とはその1回でおしまいでしたけど」

── 彼が上手かったのかな。

「そんなことはないと思うんです。体の相性と、自分の力の抜け具合で良かったんじゃないでしょうか」

── そうか、リラックスすることが大事なんですね。その後からは全部良くなりました?

「いいえ、でも良し悪しはわかるようになりました。舌が肥えたっていうのかな(笑)」
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キスが合わなかったら、相性は良くない

── ワハハ、美味しいセックスかどうかがわかるようになったんですね。ちょっと踏み込んだ話になりますが、良し悪しの見極めってどこなんでしょう?

「自分がとてもリラックスしているか、凄くスリリングかのどちらかだと良いですね。初対面の相手では気持ち良かったことはないです。あ、最近は、キスが合わなかったらセックスも合わないというのは感じています」

── へえ!  キスの相性って、やっぱり大きいですか。

「めちゃめちゃ大きいと思います。この人! って人に当たった時の感じは、もう全然違うんですよ。とてつもなく良い。そうじゃない人とキスしても、なんか興奮しないなって」

── あ〜そういうのってやっぱりあるんだ。

「はい、好きになってキスが合わなかったら、はあ、残念〜、ってなります」

── ブラジル人は付き合う前にセックスして相性を確かめるらしいんです。その文化は合いそうですね。高校生の時には最初の彼だけですか。

「付き合ったわけではないんですけど、私、好奇心が強いので(笑)。当時、英語の授業はネイティブの講師が教えに来てくれていたんですね。その先生と帰りの電車で一緒になって、そこから仲良くなって、なぜかうちに来ることになって(笑)」
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── え、待って待って、その人は先生なんですよね!? 危ない〜!!

「えへへ♡ 彼のことは以前からカッコいいって思ってたし、私の家と学校は離れていたのでバレないだろうなって思って(笑)。それから何度かデートする間柄になっていきました」

── 先生が好きなんですか?

「それもありますね。いわゆる“禁断の恋”みたいなシチュエーションで、相手を追うのが好きなんですよ。自分のことを相手にしてくれないだろう人を振り向かせるのが好きなんです」

── それは困った人だ〜(笑)。ということは、既婚男性も好き?

「今はやめましたけど、そういう時期はありました」

後編に続く)

■ bar bossa(バール ボッサ)

ワインを中心に手料理のおいしいおつまみや季節のチーズなどを取り揃えたバー。 BGMは静かなボサノヴァ。
住所/東京都渋谷区宇田川町41-23 第2大久保ビル1F
営業時間/月〜土 19:00〜24:00
定休日/日・祝
問い合わせ/TEL 03-5458-4185

● 林 伸次(はやし・しんじ)

1969年徳島県生まれ。早稲田大学中退。レコード屋、ブラジル料理屋、バー勤務を経て、1997年渋谷に「bar bossa」をオープン。2001年、ネット上でBOSSA RECORDSを開業。選曲CD、CD ライナー執筆等多数。cakesで連載中のエッセー「ワイングラスのむこう側」が大人気となりバーのマスターと作家の二足のわらじ生活に。近著に小説『恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる』(幻冬舎)、『なぜ、あの飲食店にお客が集まるのか』(旭屋出版)など。最新刊はcakesの連載から大人論を抜粋してまとめた『大人の条件』(産業編集センター)。

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