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2025.11.07

思い立ったその時に足を運ぶべし。「ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧」は見逃し厳禁!

六本木・国立新美術館で12月15日(月)まで開催中の、日本におけるブルガリの最大規模の展覧会「ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧」。キラキラと輝く約350点ものジュエリーが集結する本展は絶対足を運ぶ価値ありです。そのうち行こうと思った時にはもう終わっているという失敗は犯さないで!

CREDIT :

文/長谷川あや

「ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧」 LEON ブルガリ 国立新美術館
▲ 「ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧」国立新美術館 2025年 展示風景。
9月17日に国立新美術館で開幕した、「ブルガリ」の日本における過去最大規模の展覧会「ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧」。オープニングイベントには、ブルガリ アンバサダーのキム・ジウォン、チャン・ウォニョン、 森 星をはじめ、のん、目黒 蓮、中島健人などが登場。展示作品もゴージャスなら、ゲストも半端なくゴージャス! さすが世界を代表するハイジュエラーです。

開催は12月15日(月)まで──ということで、「けっこう長くやってるし、気が向いたら行ってみよう」と思っていたのですが、すでに行った人たちは口を揃えて、「すごかった」「キラキラ感に圧倒された」「これでもかという色彩の洪水!」などなど絶賛。大阪・関西万博同様、行こうと思った時には終わっていたという失敗を繰り返さないためにも意を決して行ってみることに。
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「ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧」 LEON ブルガリ 国立新美術館
▲ 「ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧」国立新美術館 2025年 展示風景。柱のない広大な空間がコーナーごとに壁で仕切られている。

展示は「色彩の科学」「色彩の象徴性」「光のパワー」の3章で構成

「ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧」は、「ブルガリ」の色彩美に迫る大規模展。ギリシャ語の「美しい(カロス)」と「形態(エイドス)」に由来する「カレイドス」という言葉をタイトルに入れているように、「色彩」が大きなテーマとなっています。ブルガリ・ヘリテージ・コレクションや個人が所蔵する貴重なコレクションから、色彩のマスターピースと呼ぶべき約350点ものジュエリーが集結。
「ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧」 LEON ブルガリ 国立新美術館
▲ プレスカンファレンスに登壇したのは左から森万理子さん(本展出品アーティスト)、ジスラン・オークレマンヌさん(ブルガリ へリテージ キュレーター ディレクター)、宮島綾子さん(国立新美術館 主任研究員)、ジャン-クリストフ・ババンさん(ブルガリ グループ CEO)、SANAA 妹島和世さん、西沢立衛さん(建築家、本展会場デザイン)の面々。
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おっと、館内に入る前にもうひとつ重要な情報を。昨今、大規模な展覧会といえば、音声ガイドにも力が入っているものですが同展もしかり。ブルガリのアンバサダーでもある山Pこと、山下智久さんが担当しています。音声ガイド機は500円でレンタルできますが、「ブルガリ」 LINE公式アカウントに登録すれば無料で視聴可能。その場合、会場ではイヤホン必須なのでお忘れなく!
そろそろ会場の中に入ってみましょう。展覧会は、「色彩の科学」「色彩の象徴性」「光のパワー」といった3章で構成。最初のスペースには日本とブルガリの深い関係性を示すようにダイヤモンドなどの宝石で「富士山」が描かれた《ブローチ》(1972年頃)が展示されていて、「色彩の旅」のスタートを盛り上げてくれます。こんな作品、あったんですね~。
「ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧」 LEON ブルガリ 国立新美術館
▲ 《「富士山」ブローチ》 ゴールド、マザーオパール、ポリクロームエナメル、ダイヤモンド   1972年頃 ブルガリ・ヘリテージ・コレクション
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すべての作品が写真撮影可能。色彩表現の幅広さに圧倒されます

それぞれの部屋のセンターを彩る作品をいくつか紹介しましょう。

これまでイタリア国外では一度も展示されたことのない、ゴールドとプラチナにダイヤモンドとシトリンをあしらった《ブレスレット》(1940年頃)や、ダイヤモンドと壮麗な7つのエメラルドをあしらった“セブン・ワンダーズ”と呼ばれる《ネックレス》(1961年)などの前では多くの人が足を止めて熱心に撮影していました(同展は私的な利用目的に限り、すべての作品が写真撮影可能と大変寛容。ただし映り込みもするので、上手に撮るのは素人にはなかなか難しいです)。
「ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧」 LEON ブルガリ 国立新美術館
▲ 《ブレスレット》 ゴールド、プラチナ、シトリン、ダイヤモンド  1940年頃 ブルガリ・ヘリテージ・コレクション
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総カラット数118.46カラットを誇る“セブン・ワンダーズ”は、イタリアの女優、モニカ・ヴィッティやジーナ・ロロブリジーダといった著名人に愛用されてきたそう。エリザベス・テイラーが着けていた、エメラルドを主体とした大胆な色使いのネックレスもインパクト絶大でした。
「ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧」 LEON ブルガリ 国立新美術館
▲ 七つの不思議と呼ばれる《ネックレス》 プラチナ、エメラルド、ダイヤモンド  1961年 ブルガリ・ヘリテージ・コレクション
▲ 《ネックレス》 プラチナ、エメラルド、ダイヤモンド 1962年頃 エリザベス・テイラー旧蔵 ブルガリ・ヘリテージ・コレクション
ブルガリのアイコンである蛇を模した《セルペンティ》コレクションは、鱗も繊細に表現されていて、色彩表現の幅広さに圧倒されます。
「ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧」 LEON ブルガリ 国立新美術館
▲ 《「セルペンティ」ネックレス》 ゴールド、レッド、ブラックエナメル、ダイヤモンド 1970年頃 個人蔵
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フィナーレを飾るのは、アメシストやターコイズ、シトリン、ルビー、エメラルド、ダイヤモンドがあしらわれた、ブルガリのクラフツマンシップの結晶ともいえる《コンバーチブル・ソートワール=ブレスレット》(1969年頃)。その存在感は群を抜いていました。が、どれもこれも主役級。感性の赴くままに、自由に楽しむのがおすすめです。
「ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧」 LEON ブルガリ 国立新美術館
▲ 《コンバーチブル・ソートワール=ブレスレット》 ゴールド、アメシスト、ターコイズ、シトリン、ルビー、エメラルド、ダイヤモンド 1969年頃 ブルガリ・ヘリテージ・コレクション
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そうそう、“色彩”をテーマにした、3人の女性現代アーティストたちによる新作インスタレーションも同展の見どころです。そうなんです、ブルガリさん、かなり本気です(笑)。
ララ・ファヴァレットは、加速と減速を繰り返して回転する14色の巨大な洗車ブラシで構成されるインスタレーション《レベル5》を制作。工業的な文脈から解放された洗車ブラシが鮮やかな色彩で彩られ、まるで生命を受けたかのように、生き生きと回っていました。
「ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧」 LEON ブルガリ 国立新美術館
▲ ララ・ファヴァレットのインスタレーション《レベル5》。
「ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧」 LEON ブルガリ 国立新美術館
▲ 森万里子の《Onogoro Stone Ⅲ》。
森万里子は、日本神話『古事記』の創世神話から着想を得て、光や輝きを取り入れた《Onogoro Stone Ⅲ》を制作。
「ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧」 LEON ブルガリ 国立新美術館
▲ 中山晃子のインスタレーション《Echo》。
中山晃子が手がけた、波のようにうねる空間の中を光が巡るインスタレーション《Echo》は、シャーレの上で音の振動に反応して動く液滴が、拡大されて投影されている作品です。
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デートで足を運んで怒涛のキラキラ空間に飛び込んでほしい

音声ガイドや展示作品に添えられている説明から得た、「そうだったのか!」という気づきもたくさんありました。ブルガリの誕生は1884年。ギリシャ人の銀細工職人ソティリオ・ブルガリがローマ・システィーナ通りに店舗をオープンしたことがきっかけだったとか。その後、2人の息子(ジョルジョとコスタンティーノ)によってハイジュエリーの世界へと進出し、現在につながる独自の世界を確立していきました。
「ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧」 LEON ブルガリ 国立新美術館
▲ 「ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧」国立新美術館 2025年 展示風景。
プラチナにダイヤモンドを合わせるフランス流の洗練されたジュエリーが主流だった1950年代、ブルガリは地中海の太陽を思わせるイエローゴールドの温かみを取り入れ、無色透明なダイヤモンドに合わせます。宝石の価値以上に、鮮やかな色彩や色の組み合わせを重要視。こうしたジュエリーは業界に大きな影響を与えました。そんな誰かに自慢したくなるようなエピソードが詰まっています。
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出口では同展の図録(6000円)が販売されているのですが、さまざまなカラーリングの表紙を取り揃えているのは心憎い限り。「色の選定こそ、ブルガリの真骨頂」と山Pも言ってましたがさすがです!
LEONとしてはぜひデートで足を運んでいただきたいところ。怒涛のキラキラ空間にふたりしてど~んと飛び込んでみるのもいいでしょう。「これが好き」「これも素敵」なんて感じで会場を巡るだけでも心躍ります。もちろんブルガリのフィロソフィーを体現するジュリーたちを通して知的好奇心を満たすのも楽しいはず。

いずれにせよ、世界最高峰のキラキラのジュエリーの中で、目を輝かせている彼女はきっと宝石たちに負けないくらい美しいことでしょう。展覧会を後にしたら、ぜひ美味しいディナーでもご馳走してあげてくださいませ。
「ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧」 LEON ブルガリ 国立新美術館

「ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧」

会期/~2025年12月15日(月)
会場/国立新美術館 企画展示室2E 東京都港区六本木7-22-2
休館日/毎週火曜日
開館時間/10時~18時 金・土曜日は20時まで
※入場は閉館の30分前まで
観覧料/一般2300円 大学生1000円 高校生500円 中学生以下無料
※日時指定券を導入
問い合わせ/050-5541-8600(ハローダイヤル)
公式HP/https://www.nact.jp/exhibition_special/2025/bvlgari_kaleidos/

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