2020.06.30

VOL.09「スマートに着るならリーバイス®の558」

失敗しないヴィンテージのジージャン選びとは

常に独自の視点で独自の音楽を生み出していくDJとして世界中で活躍する田中知之(FPM)さん。音楽のみならずファッション、時計、クルマ、グルメとオールジャンルでの博覧強記を駆使した田中流「男の定番」をご紹介する連載です。

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写真/鈴木泰之(Studio Log) 文/田中知之(FPM) イラスト/林田秀一

世界を舞台に活躍するDJ田中知之(FPM)さんが自らの美意識に叶った「男の定番」をご紹介する連載。今回のテーマは……。

■Theme09「スマートに着るならリーバイス®の558」

ジーパンは自分の適性サイズを把握して上手に着こなしている大人が多いのに、ジージャンを自分のサイズ感を把握したうえでクールに着こなしている大人を見かける機会が圧倒的に少ないように思うのは私の偏見だろうか?
ジージャンといえば、そのオリジナル・ブランドとしての基本中の基本はアメリカのリーバイ・ストラウス(リーバイス®)社の製品で異論がないだろう。古着マニアでなくとも、リーバイス®のジージャンにファースト、セカンド、サードと時代を追ってデザインの変遷があるのを知っている人も多いはず。

ここ数年、リーバイス®のヴィンテージのジージャンの高騰が凄まじい。特に1936年から製造されたファーストモデル(506)や、1953年から製造されたセカンドモデル(507)のデッドストックや色が濃く残った個体のプライスは、もはや洋服とは思えないほど。

私も何着か所有こそしてはいるが、クールに着こなせたためしがない。それはミッドセンチュリー以前の労働者やカウボーイたちがハイウエストでシャツをインして着用していたため、デザイン的に着丈が短いのだ。

特に私のように長身でお腹が出てしまった体型の人間には致命的に。最近はその着丈の短さを補うために、何サイズか上の物を選んで着用するのが古着マニアの間で流行っているが、ラフすぎて私にはどうも……。

しかし、私はついに自分の体型とスタイルにしっくりくるジージャンに出合ってしまった。1962年から製造されたサードモデル(557)の、着丈と袖丈が長めに作られた特別なモデル(558)がそれだ。まるであつらえたシャツの様に、ぴったりと私の上半身を包んでくれるから、太めのトラウザーズと合わせてコーディネートを楽しんでいる。 

557もジリジリと高騰しはじめているのだが、558はさらにレア。しかし、まだまだ以前のモデルに比べても財布に優しい。1966年から製造される70505という後継モデルが、557の着丈をやや長めにデザインしていて、ほぼ同じルックスをしている。ならばそれで良いんじゃないのって話になるのだが、その頃から大量生産を本格化したためか佇まいがイマイチ。

実は、90年代からしばらく高騰を続けていたヴィンテージのジージャンが、先頃のリーマンショックを機に一旦値段が落ち着いた経緯がある。ということは、今回のコロナショックでも……? あなたにぴったりな一着を探す絶好のチャンスなのかも。ただしサイズ表示ではわからない個体差もあるので、ぜひあれこれ試着をしたうえでの購入をオススメする。
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大人が着てスマートに見える印象がキモである

ジージャンの定番として定着したサードモデルのなかでもモダンなムードで着られるモデル。天然インディゴを用いた最後の世代で濃淡のはっきりした色落ちと着丈、袖が長いためとてもスマートな印象があるのが魅力だ。なんだかんだ、着てサマにならないと大人のヴィンテージとしては本末転倒ではないか、と。胸元にはいわゆるビッグEのピスネームが付き、ダメージはあるもののパッチも付属し状態も良好な個体だ。

田中知之(FPM)

1966年京都生まれ。音楽プロデューサーでありDJ。それでいてクルマも時計も大好物。ヴィンテージにも精通し、服、家具問わずコレクターであり、食への造詣も深い。 
www.fpmnet.com

2020年6・7月号より

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