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2019.11.29

【第14回】

黒木メイサ似の商社女子「私、匂いフェチなので体臭が合わない人はセックスが合わないと思ってます」

美人とは「美」という高スペックを備えたスーパーカーのような存在。その“スーパーぶり”に男は憧れるわけですが、果たしてそのスペックは彼女に何をもたらすのか?「ワイングラスのむこう側」(cakes)で人気の林伸次さんが、世の美人たちの隠された恋愛事情に迫ってみる連載です。

CREDIT :

取材/林伸次 構成/木村千鶴

「ワイングラスの向こう側」(cakes)でおなじみ、奥渋谷のバー「BAR BOSSA」(バール・ボッサ)のマスターにして作家の林伸次さんが、バーテン仕込みの絶妙な話術でさまざまな美人さんの本音を聞き出す連載です。

シーズン2のテーマは、今どき美女たちの“悩める”恋愛事情。美人だってときには恋に傷つくこともあるよねという推論のもと、美人が出会った最低男を裏テーマに、彼女たちの恋愛体験(主に失敗)談と本音の恋愛観に迫ります。

第14回のゲストは、専門商社勤務のメイサさん(34歳)です。
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セックスはリズムと、呼吸と、間。これが合わせられるかが重要です

── こんにちは、林です。よろしくお願いします。早速ですが、ここでは芸能人の名前をニックネームにしてるんですけど……あ、あの人! 沖縄出身の、えっと……メイサ。

「黒木メイサさんですかね?」

── そうそう! きりっとした美人顔が似てますので、今日はメイサさんって呼ばせてください。

「アハハ、似てるかなぁ」

── 似てます、似てます! お仕事は商社勤務と伺いましたが、ずっと同じ仕事を?

「いえ、音楽の専門学校を卒業してから、音楽系の会社で広告営業をしていました」

── 営業だったんですか。

「はい、その時に今いる会社のブランドの商品を撮影で使っていて、それがとても好きな商品だったんですよ。広報の仕事にもあこがれていたので、その会社に転職して今に至ります」

──営業から広報にって経験なくてできるものですか。


「ブランドへの愛と、理解と知識があったというのが雇ってもらえた大きな要因だったみたいですね。仕事内容もお客様にご提案して魅力を伝えるという意味では、営業と広報は似ているんですよ」

── 人柄の良さなんかも評価されたんだろうな、きっと。最初の音楽業界には悪い男とかいませんでしたか?(笑)。

「そうですね(笑)、イベントで知り合った5歳上のミュージシャンと付き合って、彼とは半同棲状態になりました」

── 彼氏がバンドマンで……楽器は何ですか。

「ドラムです」

── ドラムですか~。ギターやったり曲つくったりする人じゃないとなかなか食っていけないって聞きますよね。しかもミュージシャンって軽いし、遊んでいるし……。

「ですね(笑)。遊んでる人だったと思います。私、初めての人が彼なんですが、一回目はさすがに気持ちいいとは思えませんでしたけど、2回目からは良かったですよ(笑)」
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── え、え、普通そうなんですかね。2回目で気持ちいいってことは上手だったんだろうなって思うんですけど……セックスが上手いってどういうことだと思いますか。

「相手の呼吸やリズムと合わせられる人かな。テクニックとかじゃない気がしてて。もちろんそれもあるんでしょうけど、終始動きがあるじゃないですか。身体も密着してるし」

── リズムに合わせる、ですか。

「そう、リズム。動きが合ってないと違和感がある。呼吸とか間とか。あとは察する能力があるかどうかですよね。それがないと独りよがりなセックスになると思っていて」

── はい、そういう人多いです(笑)。

「あ、この子はMなんだな、とかこういうテンポなんだなって察してできる人が上手い人なのかなって。その彼とは相性が良かったと思います」

── 相性って何からそう思いますか。

「肌の感じと、匂い。私は匂いフェチなので、体臭が合わない人はセックスが合わないと思っています」

── あ、匂いについては科学的にも言われていますよね。逆に遺伝子が近いとか、血縁があると嫌に感じるみたいですね。

「そうなんですね。私、今までの歴代の彼の匂いを、目隠ししても嗅ぎ分ける自信あります(笑)」

おお~!これ名言(笑)。良い匂いというのにも種類があるんですか。

「はい、男性だけじゃなくって女の子にもあります。ほら、人の家の匂いってあるじゃないですか。それ、まったく感じない人もいて、感じないってことは私にとって何でもないんだろうなって。匂いがわかって心地いいと感じれば相性がいいのかなって認識してます」

── 人間も動物なんですね~。でも匂いで好きになるとかはないですよね?

「うん、結果論ですね。近づかないとわからないから。嗅いでから『あ、違う』というわけにはいかないので(笑)。結局長く付き合った人とか相性が良かった人は匂いが好きだったというのはあります」
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失恋後の男遊びは一時的な消毒になるけれど

── 今まで付き合った男性で、“ひどいなコレ”ってエピソードはありますか。

「そうですね……30歳前後の5年間付き合った彼かな。恋愛においては人生で一番の出来事でしたね。実は婚約破棄してるんです。私」

── 20代後半で5年間付き合ってたら周りのみんなは公認ですよね。その彼が最悪なんですか。ごめんなさい、その話は是非聞きたいです。

「ワハハ、そうですよね。彼は8歳上。いわゆる適齢期って時期にお付き合いしてた人です。30歳の元旦に清水寺でプロポーズをされて……」

── え、凄い。凄くいい話じゃないですか!

「ええ。雪の降る中、ドラマティックで凄くよかった。みんなに祝福され、私の親に娘さんをください的な挨拶もしてもらい、あとは届を出して一緒に暮らすだけの状態のその時に、彼の両親が食事に誘ってくれたんです」

── わぁ~それは幸せの絶頂だ。

「彼の実家にお邪魔して、彼のお父さんが手料理を振舞ってくれて、みんなでワイワイ飲んでた時、向こうのお母さんが……」

── はい…。え~何だろう…聞きたくなくなってきた。

「メイサちゃん本当にありがとね。結婚してくれるってことは、子どものことも理解してくれているってことよねって」

── えっ⁉

「えっ! 子ども?ってなってる私の顔を見てご両親がえっ‼ってなって。時が止まるってこういうことだなと。その瞬間にお父さんが『お前言ってないのか!』って始まって」

── わぁ、怖い怖い‼

「私もわかんないなりに、あ、この人子どもがいるんだってなって、涙がとまらなかったです」
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── そりゃそうだ。5年間一緒にいて、知らないんだもん。

「その瞬間に、親子のケンカとカップルのケンカが同時に始まったんですよ。ゴングがカ~ンって鳴って」

── うわ~、厳しい状態だ。

「お父さんが怒って、向こうのお母さんが泣き出しちゃって、私はこんな子に育てた覚えはない!って。私は何も聞いてない!って叫び出して、とんでもない修羅場になってしまったんです」

── わ~大変だ~。

「私が付き合った時点で彼の前の婚姻関係は終わってたから、悪いことをしているわけじゃないんです。でもそのことをずっと隠したままプロポーズしたというのがね。私はバツイチでもお子さんがいても全然OKなんですよ。言ってくれれば何の問題もなかったんですけど」

── 言えなかったんだろうな~。男性としては気持ちわからないではないですけどね。

「言ったら嫌われるかもって思って言えなかったみたいです。でも隠されていた、言うべきことをその時に言えない人だったということがもうショックだったし、嫌になっちゃったんですよね」

── あ~そっか~。そうですよね、これから一緒の生活がこの後何十年も続くとしたらね。

「そうです。大事な場面でまた言わなかったらとか、もしかして、この人仕事でもこういうことしてるのかなって考えてしまい」

── やはり誠実さって言うのは問われますよね。

「本当に。そういうことが起きて、時間はかかりましたが、婚約解消して終わったんです。それはもう、ショックな出来事で、その後しばらくは恋愛できませんでした」

── それは……男性に対する不信感は凄いでしょう。

「もう恋愛しないかもって思って、ひどい生活送ってましたもん。飲み歩いて」

── そっか~、荒れた時にはいろんな男と遊んじゃうって聞きますけど、あれなんでなんですか。

「ん~そうですね、私はそんなに簡単に寝たりはしませんでしたけど、恋愛の傷は恋愛で埋める、じゃないですけど、女同士で慰め合う的なところでは埋まらない何かが、異性で埋まる部分はあると思うんですよ」

── 良い言葉!(笑)

「結果埋まってないんですけど、一時的な消毒かな。単発のデートで埋まってくるような気がしています」
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余計なことを言わない硬派な男性が好き

── では気を取り直して、逆に最高の男っていました?

「う~ん、本当はその彼、そこまでは良かったんですよね~。結婚したいと思ったくらいですし。でも今好きな人が私の中では1番です」

── あ、それって分かれますよね。今付き合ってる彼が最高、別れた人にはそれなりの理由があるからって人と、昔の彼に最高の評価を与えるって人がいて。どっちですか?

「私は今の彼がいい派ですね」

── ということは、毎回毎回、今付き合ってる人に更新されていくわけですか。

「ん~そうですね、私はそう」

── 今の彼のどんなところが好きなんですか。

「私、性格的にオトコっぽい人、硬派な男の人が好きなんですね。彼は、よけいなことは言わない、芯のある男らしい人です」

── なんかカッコいい、まさに男っぽいですね!

「そうですね。でも実は彼、パートナーがいるんです」

── えっ、そうなんですか、今? あ、余計なこと言わないって言うのは……お相手と別れるとか言わずに。

「そういうことは口に出さない人ですし、言ってほしくないですね、そんな軽はずみな事」

── これは書いておかないといけない重要な話ですね、軽はずみなこと言わないでほしいって。

「彼とは古くからの友人で性格も熟知してるので。ここ最近でそういう関係になっていますが、別れられない状況もわかる。次の段階に行く決断をした時には言うと思います」
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── なるほど。別れるから待っててとか調子の良い事言わないんですね。やっぱり男っぽくてさっぱりしてるな。本当の誠実って変な約束しないことですよね。

「はい、できないことは約束しない方がいいと思います」

── 彼の場合って、ごめんなさい、浮気という形になっちゃうんですが。メイサさんって今まで浮気したことはありますか?

「ないです」

── そうなんですか。それはなぜなんでしょう。

「もしかしたら、セックスレスになったことがないからかもしれません。満たされていないと思えば他に行っちゃうかもしれないですよ」

── あ~、男性、これだ! そういうことか!

「私、好きな人がいると性欲が凄くあり、いない時にはまったくなくなるタイプなんです。いる時には彼で満たされてるから、それ以上にしたいと思ったことはないんです」

── なるほど~。付き合っている人と円満なセックスライフがあれば浮気はしない。これってメイサさんだけじゃなく、女性にはかなり当てはまるかも。男性陣は参考にした方がいいですね。ありがとうございました!

【林さんから〆のひと言】

毎回、男性にとって色んな気づきがある、このインタビューですが、彼女を浮気させない方法は勉強になりますね。メイサさんもお幸せに!

■ BAR BOSSA(バール ボッサ)

ワインを中心に手料理のおいしいおつまみや季節のチーズなどを取り揃えたバー。 BGMは静かなボサノヴァ。
住所/東京都渋谷区宇田川町 41-23 第2大久保ビル1F
営業時間 / 月~土 19:00~24:00
定休日 / 日・祝
問い合わせ/☎ 03-5458-4185

● 林 伸次(はやし・しんじ)

1969年徳島県生まれ。早稲田大学中退。レコード屋、ブラジル料理屋、バー勤務を経て、1997年渋谷に「bar bossa」をオープン。2001年、ネット上でBOSSA RECORDSを開業。選曲CD、CD ライナー執筆等多数。cakesで連載中のエッセー「ワイングラスのむこう側」が大人気となりバーのマスターと作家の二足のわらじ生活に。初の小説『恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる』(幻冬舎)も話題。

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