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2019.09.04

【第12回】

あなたは自分がしたいビジネスの「目的」と「手段」をはっきり言えますか?

年収1億円! 普通のサラリーマンには夢のような金額を、アナタにとってリアルな目標に変えていくのがこの連載です。まず大事なのは思考法。考え方が変われば仕事に対するスタンスが変わり、見えてくる世界が変わります。マーケティングコンサルタント船ケ山哲氏がアナタを年収1億円に導きます。

CREDIT :

文/船ケ山 哲 編集協力/遠藤励子 写真/内田裕介 スタイリスト/稲田一生 ヘア&メイク/勝間亮平(MASCULIN)

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前回のテーマでは、成功を確実かつ3倍速で叶えていくための具体策についてお話しました(これまでの記事はこちら)。

それを踏まえたうえで、本日は、まず、夢を叶えていこうとする時に多くの人が陥りがちな罠について、お話したいと思います。

知識も経験もないところでビジネスを探していた

罠の怖いところは、本人の意思とは無関係に気づかぬうちにハマっているケースがあることです。しかし、先に罠の在り処を知ることで、罠を回避することもリセットをかけることもできるのです。

実は私自身もこの罠にハマってしまった経験があります。その頃は、非常に苦しく、頑張れば頑張るほど、もがけばもがくほど、成功がどんどん遠ざかっていくような感覚に襲われました。

当時、自分のビジネスを持って成功したかった私は、ありとあらゆる書籍を読み漁り、インターネットで情報を集めては、自分でもできそうなビジネスを探す日々でした。たまの休みの日は、少しでも可能性がありそうなビジネスの話を聞きに行き、自分にもできそうなビジネスがあれば「少し試してみる」ということを繰り返していました。

しかし当然のことながら、これではうまくいくわけがありません。能力がない自分を再確認するだけで、何の進展もありませんでした。この時は、何をすればお金が入ってくるのかまったく分かりませんでした。お金を稼ぐにはどうしたらいいか、皆目見当がつかないジレンマに陥っていました。

そんな時です。私の師となる先生と出会い打開策を教えてもらうことで人生を大きく変えることができたのです。それが、今回、もうひとつお話したい、夢を確実にかなえていくための視点となる「2つの要素」です。
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「目的」と「手段」を区別できず、混同していた

まずは、罠の話から。当時の私が陥った罠とは、「目的」と「手段」を混同していたということです。

言葉だけだとイメージできないと思いますので、英語を学ぶケースを例にとってお話します。日本人の多くは、英語を何十年と学んでいます。しかし、この学びが一向に終焉を迎えないのは、英語を学ぶこと自体が目的となり、その先に待っている本来やりたいこと(英語を話せるようになったら何がしたいのか)が見えなくなっていることが大きな要因です。

そういう人に「何のために英語を学んでいるのですか?」と聞くと、「話せるようになりたいから学んでいます」というような、私からすると意味不明な回答が返ってきます。彼らは、英語が手段であり、目的は別にあるということを忘れてしまっているのです。

当時の私はビジネスの分野で、これと同じような罠にハマっていたのです。しかし私はそれに気づくことができませんでした。何をやってもうまくいかず、自分の価値を下げてしまっていたことに気づけていなかったのです。

しかし、先生から「目的と手段を混同していないか」「自分の知識のない分野の儲け話にのっても、君の人生は変わらないよ」と指摘されたことを契機に、じっくり考えてみることができたのです。

すると、当時の私は、手段が目的にすり替わり、ゴールのない道を闇雲に歩もうとしていることに気がつきました。

というのも、当時の私は、「儲かりそうなビジネスを手掛ければ独立できる」と思い込んでいたため、何の知識も経験もない素人でも簡単に成功できる儲けのネタを探していたのです。

当然のことながら、これでは成功することなどできません。なぜなら、知識や経験がないのに成功するビジネスなどあるはずもなく、時間を無駄にするのは目に見えているからです。今ならそれがわかります。

しかし当時の私は、先生に指摘されるまで、この当たり前のことが見えなくなっていました。それどころか、目先の利益を追うばかりに詐欺に騙されてしまったのです。

その金額3000万円。

今、考えると、この投資案件は、儲け話を優先した結果、自分の目的とは無関係な知識のない分野にお金を突っ込んだ結果です。
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努力しているのに結果がついて来ないと思ったら

これではいけないと気づいた私は、現在の自分の立ち位置を確認するためにも、「目的」と「手段」を書いてみることにしました。

理想とする目的:起業を成功させ、子供たちが友達に自慢できるカッコいいパパになること
夢を叶える手段:すでに知識・経験・実績あるものをビジネスとして手掛けること

この2つの項目を書いた時、「今までの自分は何をやっていたんだ」と涙が出ました。起業を決めた理由は、子供達にカッコいい背中を見せるためだったにもかかわらず、自分の理想とは関係ない方向に進んでいたことにすら気づけていなかったからです。

私は痛い経験を通じて、自覚することができましたが、この連載を読まれているあなたには、同じような間違いを犯して欲しくないと思います。

そこで、努力している割には人生が思うようにうまくいかないという方は、ぜひ、今回、お伝えしている「目的」と「手段」の違いについて再確認することをおすすめします。

そのためのワークが先ほどの「2つの項目」となりますので、まずは現在の自分の気持ちを確認するつもりで書き記してみてください。

理想とする目的:
夢を叶える手段: 

● 船ケ山 哲(ふながやま・てつ)

1976年、神奈川県出身。心理を活用 したマーケティングを得意とし、人脈なし、コネなし、実績なしの状態から、起業後わずか5年で1000社以上のクライアントを獲得。その卓越したマーケティング手法は、数々の雑誌やメディアに取り上げられ、現在ではテレビ番組(テレビ神奈川)のメインキャストを務めるほか、ラジオ番組(FM横浜)でもメインパーソナリティーとして活躍中の起業家。 またプライベートでは子どもの教育を最優先に考え、マレーシアのジョホールバルに在住。
主な著書に『武器としてのビジネススキル』(PHP研究所)、『お金と自由をもたらす最速の稼ぎ方』(徳間書店)、『洞察のススメ』『超・起業思考』(きずな出版)他。最新刊は『会社を辞めずに収入を月50万円増やす! 小さく始めて成功させる「自分ビジネス」』(集英社)本体1400円+税。

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