2025.10.25
日本規格か世界水準か。モテる香水比較ランキング【2025版】
ここ数年、急速に成長しているフレグランス市場。日本でもかつてない盛り上がりを見せていて、好まれる香りが変化してきたとの声も。そこで2025年の現在、日本と世界で男性に一番人気のフレグランスをリサーチ。今の時代のモテ男像を探ってみました。
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文/島田恵美 編集/菊地奈緒(Web LEON)
日本と世界のメンズ人気No.1香水を比較! 今の時代にモテる男性像とは?

そこで、トレンドを牽引するビッグメゾンに2025年の今、日本と世界で男性から支持を集めている人気No.1フレグランスを聞いてみました。どんな香りが売れているのか、世界と日本ではどう違うのか。そこから今の時代に求められているモテ男像が見えてくるはず。
◆ HERMÈS【エルメス】
落ち着きながらも陽気で、率直だけど優しさも併せもっている。そんな男性を想起させる香りで、エルメスのメンズ香水の代表格として、発売から間もなく20年を迎える今も世界各地で愛されているそう。日本では特に大人の男性に愛用者が多いとのこと。
■ 世界No.1「テール ドゥ エルメス オードトワレ」

■ 日本No.1「ナイルの庭 オードトワレ」

エジプトのナイル川流域に浮かぶ島に着想を得た香りは、フレッシュなグリーンマンゴーやロータスが基調で、自然の中にいるような心地よさが感じられる軽やかで清涼感ある仕上がり。香水初心者の男性でも親しみやすく、“ファーストエルメス”として手にとる人も多いのだとか。
昨今の香水人気が若年層に支えられている日本では、従来のメンズ香水に特徴的なマスキュリンな香りではなくジェンダーレスな香りが好まれる傾向が強く、世界の売れ筋との違いになっているそう。
◆ LOUIS VUITTON【ルイ・ヴィトン】
濃厚さのある香りだけに日本国内での人気は5位に甘んじていますが、唯一無二の存在感で大人の落ち着きと色気を際立たせてくれる逸品で、ルイ・ヴィトンのアイコンフレグランスとして世界的に愛されています。
■ 世界No.1「オンブレ・ノマド オー ドゥ パルファン」

■ 日本No.1「イマジナシオン オー ドゥ パルファン」

アンバーノートにベルガモットやオレンジなどのみずみずしいシトラス、さらにブラックティーを加えて奥行き感をもたせた香りは、 “イマジナシオン(イマジネーション)”という名前の通り、五感を刺激して自由な空想を後押ししてくれるかのよう。メンズフレグランスを謳ってはいますが、性別問わず使いやすいジェンダーレスな香りです。
世界と日本では、まったく違うタイプの香りが男性のベストセラーとなっていますが、実は日本1位の「イマジナシオン」は、世界でも僅差で人気を競っています。今後の動向に注目です。
◆ CHANEL【シャネル】
2010年誕生のオードゥ トワレットに始まり、オードゥ パルファム、パルファム、さらにボディ ウォッシュやボディミスト、アフターシェイヴ ローションなど、現在はフレグランスだけでなくバス&ボディアイテムも豊富にラインナップされている「ブルー ドゥ シャネル」。世界的には、シリーズ全体で幅広く人気を集めているそう。
■ 世界No.1「ブルー ドゥ シャネル」シリーズ
■ 日本No.1「ブルー ドゥ シャネル パルファム」

オリジナルのオードゥ トワレットから続く特徴的なトップの清々しいシトラス、ラベンダーやゼラニウムの爽やかさ、それを中核で支えるセダーの力強い存在感はありながらも、ミルキーなサンダルウッドがより印象的に香り立ち、纏った男性の自信に満ちあふれたエレガンスを繊細かつ魅惑的に表現してくれます。
10月31日には、ホリデー商品として通常の3~6倍量の300mlサイズが限定発売に。黒と見紛うほど深く神秘的なブルーのビッグボトルは、インテリアとしても映えること請け合い。争奪戦が予想されるので、気になる人は早めにチェックを。
◆ GUCCI【グッチ】
ただし、世界で愛されているのは、2020年に誕生した「グッチ ギルティ オードパルファム プールオム」。こちらは先に発売されたオードトワレを踏襲しながらも、トップではローズとチリペッパーが爽やかさとレトロな雰囲気を漂わせ、ベースのパチョリとシダーウッドが豊かで官能的なムードを強調。ウッディでアロマティック、スパイシーさのある仕上がりで、纏う男性の存在感を力強く印象づけてくれます。
■ 世界No.1「グッチ ギルティ オードパルファム プールオム」

■日本No.1「グッチ ギルティ オードトワレ プールオム」

同じコレクションでも、海外ではオードパルファム、日本ではより軽いオードトワレが好まれるのは、以前から指摘されている傾向。ただ、日本でも香水市場が盛り上がる中、“存在感のある官能的な香り”へのニーズも高まってきているとのこと。将来的に順位が変わる可能性は十分ありそうです。
◆ ARMANI beauty【アルマーニ ビューティ】
昨年春にボトルデザインが刷新されましたが、そもそもの発売は1996年で、今から30年近く前のこと。そのため長年のリピーターが多く、ブランドを代表するメンズフレグランスとして世界中で愛されているのだとか。
■ 世界No.1「アクア ディ ジオ プールオム オードトワレ」

■ 日本No.1「アルマーニ プリヴェ ユーロン」

ブラックティーとグリーンティーの2種のティーノートを合わせた香りは、スモーキーさとシトラスのコントラストが美しいフレッシュな仕上がり。ユニセックスフレグランスですが、まさにお茶を思わせるような穏やかですっきりとした香調が男性に好評で、特に30~40代男性から支持されているそう。
海外ではマスキュリンなウッディ系が広く好まれるのに対し、日本では清潔感や信頼感を与える香りへのニーズが高く、フレグランスだけでなく、ボディ製品が香りを取り入れやすいと人気に。「アルマーニ プリヴェ ユーロン」からも今年7月に初のバス&ボディ製品が発売され、予想の2倍の売上を記録。現在も引き続き売れ行き好調とのこと。
【総論】 世界に比べて日本ではライトな香りの人気が堅調も、自己表現のツールとして人と被らない香りを求める声も上昇中!
同時に、自己表現のツールとして香りの重要度が高まる中、人と被らない自分だけの香りを求める声も高まっていて、日本でこれまで敬遠されてきたような濃厚さやクセのある香りも受け入れられ始めていることが、今回ビッグメゾンへの取材から明らかに。
今後、日本で香水人気が高まるほど嗜好も選択肢も多様化していくことは確実。そこで、ただ評判のいい香りではなく、ほかの誰でもない自分らしさを伝えるツールとしてふさわしい香りかどうか。それを見極める“目利き力”が、これからの時代にモテる男性の必須条件といえそうです。
■ お問い合わせ
アルマーニ ビューティ https://www.rakuten.ne.jp/gold/armanibeauty
エルメスジャポン https://www.hermes.com
グッチ ビューティ(コティジャパン)https://www.gucci.com/jp/ja/ca/beauty-c-beauty
シャネル https://www.chanel.com
ルイ・ヴィトン https://www.louisvuitton.com















