2023.09.30

伸び盛り30代がモテる香りは、遊び心のある品格エロ♡

エロさのスイッチになるのが香り。ただ、どんな香りが有効かは年齢で異なるもの。そこで、年代別におすすめの香りをお届け。40代編に続いて、成長過程にある30代に、今っぽくも上品な香水選びを指南いたします。

CREDIT :

写真/小川 剛(KONDO STUDIO) 文/島田恵美 編集/菊地奈緒(LEON.JP)

ジバンシイ ジェントルマン オーデパルファム ソサイエティ、モルトンブラウン ミルクムスク オードトワレ、ジミー チュウ マン アイス オードトワレ、フエギア 1833 ルナ ロハ
近づいた瞬間「いい香り♡」「えっ、この人からこんな香り!?」なんて具合に、うっとりやドキドキを誘発するのが、香水というアイテム。エロさの演出に有効なことは、多くのオヤジさんもご存知かと。であれば、仕事と休日、昼デートと夜デート、それぞれのシーンに合った香りを使いこなして、どんな時もエロい大人になっちゃいましょう。

ただ、大人の余裕を醸したはずがオジサン風になったり、爽やかさを狙ったのに若作り感が出てしまったりと、年齢とのミスマッチにはご注意を。そこで、フレグランスアドバイザーのMAHOさんに、30・40・50代の魅力を引き立ててくれる香りをアドバイスしてもらいました。その香りをめぐる奥深いトークの、40代編に続いて30代編を公開。

背伸びしがちな30代オトコが香りで纏う、等身大エロとは?

── 30代は、伸びしろがあって、フットワーク軽く目標に向かっていく年代かと。そんな30代男性の魅力を高めてくれるのはどんな香りなんでしょう?

MAHOさん(以下MAHO) まだ若くてこれから伸びていく成長過程にある年代ですよね。足場が定まっていないぶん、背伸びしがちだと思うので、無理がないかは常に意識しておく必要があるかと。そのうえで、時代に合った新しさはまず必要だと思います。

── 妙に落ち着いちゃっているのはそぐわないですよね。これから上を目指していくところですから。

MAHO ええ。だからといって、ただ新しくて威勢がよければいいかというと違うと思うんですよ。

── 確かにそれはそれで安定感に欠けるというか、信頼感を得にくいというか……。

MAHO だからバランスですよね。新しさに通じる柔軟性や遊び心みたいなところを押さえながら、品格や伝統も併せ持っている。そのあたりを狙い目に香りを選ぶと、いい具合に等身大な自分を表現できると思います。
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仕事シーンでは

柔軟性ある香りで多様性の今を生きる男性像をアピール

「ジバンシイ ジェントルマン オーデパルファム ソサイエティ」(50ml)1万4740円、(100ml)1万9250円/パルファム ジバンシイ
▲ 「ジバンシイ ジェントルマン オーデパルファム ソサイエティ」(60ml)1万4740円、(100ml)1万9250円/パルファム ジバンシイ(LVMHフレグランスブランズ)
── まず、仕事シーンのおすすめがこちらですが、どんな香りになりますか?

MAHO 「ジェントルマン」というのは、1975年に誕生したジバンシイのメンズフレグランスのアイコック的な香り。今回紹介する「ジェントルマン ソサイエティ」は、そこに連なる最新作になります。

── 長い歴史のある香りなんですね。最新作はどんな特徴が?

MAHO メンズフレグランスでは、ウッディな香りで男性的な力強さを表すことが多いですが、これはウッディノートにワイルドナルキッソス(水仙)のフローラルな香りが加わっていて、男らしさと現代的なソフトさが内包された仕上がりになっています。

── ウッディなだけじゃなくてフローラルの要素を併せ持っていると。

MAHO ええ。でも、バラのような感じとは違って、水仙はフローラルでもイキイキとしたグリーン感を持っているので、柔らかくはあるけどメンズの延長というか、中性的な要素を加味してくれている感じですね。

── まさに多様性の今の時代を感じさせますね。

MAHO 見た目は体を鍛えたりしつつ、内面は柔軟だったり繊細だったりという、今どきの男性を彷彿とさせる香りかと。ちなみにナルキッソスの語源は、ギリシア神話の水面に映る自分に恋して溺れてしまった美少年ナルキッソス。ナルシシズムの語源でもありますが、そんな逸話を持つ花を使っているのもちょっと意味深な気がします。

── 今の男性の美意識の高さともリンクしますね。(香りを試して)優しくて洗練された感じ。いかにもなウッディは控えめですね。

MAHO ウッディノートも従来のただ力強いとか、地に根差すような感じではなく、クリーンさやドライさが強調されていて軽やかなんです。そこに水仙のフローラルが合わさっている。そうした今っぽさを表しつつ、王道に連なる新作でどこに出ても通じる格を備えている点で、大きな目標を秘めた30代のビジネスシーンにぴったりだと思います。
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休日シーンでは

優しいミルクの香りで、自分を甘やかすひとときを

「モルトンブラウン ミルクムスク オードトワレ」(100ml)1万5400円/モルトンブラウン(モルトンブラウンジャパン)
▲ 「モルトンブラウン ミルクムスク オードトワレ」(100ml)1万5400円/モルトンブラウン(モルトンブラウンジャパン)
── 続いて、休日のおすすめがこちらですが、どんな香りですか?

MAHO 「モルトンブラウン」といえば、英国王室御用達の品格のある香りで知られるブランド。ただ、この「ミルクムスク」は、ちょっとらしくない新しいテイストの香りなんです。

── 勝手なイメージですけど、モルトンブラウンって30代にはまだ敷居が高いというか、もう少し大人向けのブランドな印象でした。

MAHO そう思っていた方は、この「ミルクムスク」を試すときっと驚きますよ。名前の通り、ミルクの本当に優しい香りなので。

── (香りを試して)うわ~優しい、なんかほっとします。

MAHO ミルクは、私たちが生まれて一番最初に出会う香り。ノスタルジックを感じさせてくれますし、そこに相性のいいムスクを合わせているので温もり感たっぷりで、肌と肌が触れ合うような心地よさ、ブランケットに包まれているような安らぎを感じられるんです。

仕事中は頑張ってイケてる30代をやっているぶん、休日は自分を甘やかせてみてはどうかと、そんな思いを込めてこちらをチョイスしました。

── このタイプのムスク系って最近割と多いですけど、これはくどさがなくて、何ともいえない品のよさ、バランスのよさを感じます。

MAHO 香りに奥行きがありますよね。そこはやっぱり、使っている素材が上質であることと、モルトンブラウンならではの品格を備えているということに尽きるかと。例えるなら、ちょっとやんちゃなんだけど、本当はお坊ちゃまなんじゃないの? みたいな香り(笑)。

── 育ちの良さがにじみ出ちゃっていると(笑)。

MAHO ちょっと甘えさせてくれる感じの今っぽいムスクの香りだからこそ、品格にこだわって選んでほしいですね。自分自身の満足感にも繋がりますし、周囲にも浮ついた感じのない安心感を与えられると思いますよ。
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昼デートでは

ウィットの効いた爽やかな香りで憎めない愛されキャラに

「ジミー チュウ マン アイス オードトワレ」(100ml)1万3970円/ブルーベル・ジャパン
▲ 「ジミー チュウ マン アイス オードトワレ」(100ml)1万3970円/ブルーベル・ジャパン
── 昼デートのおすすめがこちらということですが、チョイスの理由は?

MAHO 「ジミー チュウ」ってすごく都会的で、ブランドコンセプト自体に官能性を秘めていますよね。この「マン アイス」もボトルのキャップにクロコダイル柄のエンボス加工がされていて、まず見た目にグッときませんか?

── マットな白の質感がまたいいですよね。(香りを試して)あら、すっごく爽やか。これでジミー チュウという名前はちょっと浮かばないかも……。

MAHO もっとグイグイくる感じを想像しますよね? でも、ジミーチュウって実はとても使いやすい香りが多いんです。これはウッディが中心ですが、柑橘の香りだとか、アップルの香りが遊び心になっていて、男女のウィットの効いたやりとりを思わせるんです。「えっ、冗談なの? 本気なの?」みたいな。

── 駆け引き上手になれちゃうと。

MAHO それはわからないですけど(笑)、近寄りやすいフレンドリーさは出せるかと。自信家っぽいけどチャーミングで、エロいけどいやらしい感じじゃなく、「もうエッチなんだから♡」って許せちゃう感じ。そんなキャラクターに仕上げてくれる香りだと思いますね。

── しかもこれ、すごく清潔感を感じます。

MAHO アップルのお陰かと。香りが甘すぎず、グリーン感があるところが清潔感を出してくれるんです。それでなんかこう、爪のキレイな男の子みたいなセクシーさがある。

── うわ~モテそう(笑)。

MAHO 彼女だけじゃなく、たぶんお母さんも気に入る系です(笑)。彼女のおうちに行く時につけていったら「好青年ね」って。そういう意味でも30代におすすめしたい香りです。
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夜デートでは

赤ワイン越しに見る月の香りで、情熱的なムードを演出

「フエギア 1833 ルナ ロハ」I-XXIII(100ml)4万7300円/フエギア 1833
▲ 「フエギア 1833 ルナ ロハ」I-XXIII(100ml)4万7300円/フエギア 1833
── 続いて、夜デートのおすすめがこちらですが、まずブランドについて教えてください。

MAHO 30代向けの香りということで、ここまでは誰もが納得する安定感あるブランドを取り上げてきましたが、「フエギア 1833」は、アルゼンチンで2010年に生まれたまだ新しいブランド。南米発ということで、ラテン気質を感じる情熱的なコンセプトを持つ香りが多いんです。

── ということは、この「ルナ ロハ」も?

MAHO ええ。月夜の下でワインを楽しむ至福のひとときをイメージした香りですから。「ルナ」は月、「ロハ」は赤で、「赤い月」という意味になるのですが、ワイングラスを掲げて月に重ねると、赤ワインの向こうの月は赤く見えますよね? そういうロマンティックなムードに誘ってくれる香りです。

── (香りを試して)うわ~まさに赤ワイン。果実感がすごいです。

MAHO ワインの果実味の部分を担っているのはバラやプラムですね。中心はやはりウッディなんですが、バラやプラムの香りでちょっと赤っぽい雰囲気だとか、ブドウの果実味が表現されています。やっぱり口説きの場面にワインはつきものだと思いますし、30代はワイングラスを持つ所作も様になってくる頃だと思うので、夜デートにぴったりかと。

── 香りを嗅いでいると、なんかこう食欲をくすぐられるような感じもします。

MAHO ロマンティックなだけじゃなく、元気が出てくるようなキレのよさもあるんですよね。なので、このアルゼンチンの香水を纏って、同じアルゼンチンの美味しい赤ワインと牛肉の赤身のステーキで、ガルル~と野性を内に秘めつつデートすると(笑)。

── 熱い夜になりそうです(笑)。

MAHO 30代でこういったまだ新しいブランドやロマンティックなコンセプトを持った香りと出会う楽しさもありますし、自分の見分が広がったような気分にもなれるかと。そういった部分でも満足度が得られると思いますよ。
フレグランスアドバイザー MAHOさん

フレグランスアドバイザー MAHOさん

香水の魅力を伝える巧みな話術と表現力で、メディアやセミナーでの情報発信、トレーニングサポートなどに携わる。フレグランスカウンセリングの先駆者で、予約制のプライベートサロンは男女から人気。日本フレグランス協会常任講師。日本調香技術普及協会理事。11月18日、19日はJR名古屋高島屋にてパーソナルコンサルティング開催予定。

※掲載商品はすべて税込み価格です

■ お問い合わせ

パルファム ジバンシイ(LVMHフレグランスブランズ) https://www.givenchybeauty.com/jp
フエギア 1833 https://fueguia.jp
ブルーベル・ジャパン https://latelierdesparfums.jp
モルトンブラウン(モルトンブラウンジャパン)  https://www.moltonbrown.co.jp

● 「エロい大人がモテる理由」特集はコチラから
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