女性が喜ぶのは、肩ひじ張らないこんなフレンチの店

本誌LEONでYULI*YULIとして16年間にわたり、あらゆるジャンルのレストラン＆バーを取材してまいりました“デート・コンシェルジュ”(略してデーコン)こと、渡辺ゆり子が、本当にデートで使えるお店の選び方をわかりやすく御指南します！

ユニークでお洒落なレストランが色々とある代々木上原。この界隈は、夜にブラリと歩くだけでも目を引くお店をいくつも発見できて、しかもどこも賑わっているんです。

2015年11月にオープンした「アトリエ フジタ」も、ワイナリーを経営している友人から評判を聞いて以来、ずっと気になっていたお店。代々木上原駅の東口から出たらすぐ目の前、という立地の良さにもかかわらず、店内は隠れ家的な雰囲気なの。リストに入れておけば、きっとデートに役立つはずよ！

オーナーシェフ藤田氏が作るお料理はフレンチベースだけれど、カテゴリーにとらわれないアレンジが魅力。ワインとのペアリングにも定評があります。

ワインは、藤田氏が実際に会った約50人の生産者のものだけが吟味されているそう。イタリアのワインがメインですが、いま評判の日本ワインも取り揃えています。

今回、お料理は特にオススメの３品を選んでいただきました。

まずコチラは、自家製のサワークリームと蒸したイチゴに、ピスタチオとピスタチオオイルをかけた一皿。一見シンプルな感じですが、手の込んだデザートです。イチゴのソフトな食感と好相性な、まったりサワークリームにピスタチオの香ばしさが際立ちます。
 
「ドメーヌ・テッタ」のピノ・ノワールを合わせてベリー感を相乗させてくださいね。ちなみにテッタは生産数が少ないため、なかなか東京では手に入れられません。レストランで見つけたらぜひ味わってみてください。

魚介類のメニューでも定評のあるお店だけに、お刺身の盛り合わせは外せません。鯛、アンコウ、ヒラメ、サワラ、タイラギ貝の貝柱を火で軽く炙っているのが特徴的。ちなみに右端のタイラギ貝の貝柱は、貝自体が30cmを超える大きさなので、帆立くらいの大きさがあるんです。歯ごたえがしっかりとしていて、美味しいの! 柚子のクリームソースと赤いラズベリーのパウダーと一緒にいただきます。ちょっとほろ苦く甘味もあって、炙ったお刺身にぴったり。

合わせたいのは、スペインの白ワイン『ルーボー・ヴィタイジング』の「シャス」。幻と言われるシャスラー種です。

フィッシュ＆チップスは必食よ！ 明石のメイタガレイのフライは肉厚で柔らか。サクッとした食感がたまりません。燻製ポテトも美味。牡蠣の旨みを含んだ自家製マヨネーズ、シークワーサーが、さらに美味しさを引き出してくれます。

ワインは、フランス・アルザス地方の『マルク・クライデンヴァイス』の「アンドロー・リースリング」。ピノ・ブラン種です。

ぜひカウンター席に彼女と横並びで座り、木のぬくもりと藤田氏の料理を味わってくださいね！