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2020.03.25

楽チン&極ウマ! 「和田家のレミ弁」を和田率さんから直伝

平野レミさんを母にもつ和田率さんに受け継がれる、和田家鉄板の弁当レシピをご紹介。超がつくほど美味い・早い・簡単なので、誰でも作れることをお約束します!

CREDIT :

文/中島 由貴 写真/松井康一郎

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キャラ弁にデコ弁、ご飯に惣菜1品だけポンとのっけたハードコア弁当まで、インスタでは百花繚乱なお弁当がず〜らり! なかでも、最近主婦&主夫の心を鷲掴みにしているのが、パパが作るお弁当、“#お弁父”です。
和田率さん
では早速ご登場いただきましょう。“お弁父”の生みの親、和田率さんです。
ん、お料理に和田とくれば、もしかして……とピンと来た方もいらっしゃるのではないでしょうか? 何を隠そう、お母様は料理愛好家の平野レミさん。お父様はイラストレーターの故・和田誠さん。奥様は食育インストラクターとしてテレビにひっぱりだこの和田明日香さん。率さんは、広告代理店勤務を経て、キッチンウェアブランド「remy」を立ち上げ、料理器具や食育アプリの開発に携わっています。と、なんとまあ、華麗なる一族です。

和田家定番のレミ弁、「すごうま豚しょうが丼弁父」をレッツクック♪

率さんが“お弁父”を始めたきっかけは、娘さんの小学校入学。なんと自ら、毎日のお弁当作りを志願したんだとか。お弁父と一緒に添えた食育メッセージも、インスタ投稿を通して話題に。
そんな率さんに、普段料理をしない諸兄のみなさまでも簡単に作れる絶品弁当のレシピを教えていただきました!
「昔、人間がイノシシを飼い慣らして豚に進化したんだよ。野生に戻すと、生き残るためにまたイノシシになる。ジブリに渡すと豚は空を飛んで、レミさんに渡すと、すごうましょうが丼になって帰ってくる。」@wadaritsuインスタグラムより
「昔、人間がイノシシを飼い慣らして豚に進化したんだよ。野生に戻すと、生き残るためにまたイノシシになる。ジブリに渡すと豚は空を飛んで、レミさんに渡すと、すごうましょうが丼になって帰ってくる」@wadaritsuインスタグラムより
どうです? ヨダレを誘うこのビジュアル。
「学生時代はずっと給食だったので、母のお弁当は週末の部活の時に。小学校では器械体操、高校ではアイスホッケー、大学以降はサーフィンを。運動後は体が肉を欲するので、実家にいた頃は『しょうが丼食べたい!』と、頻繁に頼んでました」。そんな、率さんにとっての“おふくろの味”を、レッツクックと参りましょう。

材料

しょうゆ  大さじ2
みりん   大さじ1
酒     大さじ1

サラダ油   大さじ1
豚肩切り落とし(または肩ロースのしゃぶしゃぶ肉)150g
しょうが   30g
ごはん    2杯分
もみのり   好きなだけ
三つ葉 好きなだけ

1)最初が肝心。しょうがを透けるほどの薄切りに。
2)豚肉に、しょうゆ・みりん・酒、1)の生姜を混ぜて揉み込んで下準備はOK。
3)フライパンでサラダ油を熱し、2)を汁ごと炒める。
4)お弁当箱にごはんをつめ、もみのりをちらして混ぜ合わせていきます。
5)ごはんの上に豚肉を乗せ、刻んだ三つ葉を盛り付けて完成。残ったつゆをお好みの量をちょい足ししてもグッド!

ここまで約15分。「豚肉の本当の量は150gなんだけど、僕はもうパックのまま(200g)を。いい意味でテキトーにしていないと続けられないです」と率さん。料理を続けていくには、ある程度のいい加減さも必要なんですね。

「面倒くさいことはしません。時間かけて作っても食べるのは一瞬ですからね(笑)。煮物なら、しょうゆ・みりん・砂糖は2:2:1、などの基本形を覚えちゃえば、あとは勘で応用していきます。ちなみにこの豚しょうが丼、母の元々のレシピは、肩ロースのしゃぶしゃぶ肉を使うんですが、うちは子どもが3人いて消費量も多い分、安い豚肩の切り落としを使います。切り落とし肉だって、ああ、うんまい♡」
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「親父が皿洗いしていなかったら、今でも皿洗いはしていなかったかもしれません。」

「塩さえあれば、たいていの料理は作れるんだと、お弁当を始めて2ヶ月目くらいで気付きました。レシピを見ないで自由に作れるようになって、だいぶ楽になりました」と率さん。
「塩さえあれば、たいていの料理は作れるんだと、お弁当を始めて2ヶ月目くらいで気付きました。レシピを見ないで自由に作れるようになって、だいぶ楽になりました」と率さん。
楽しそうに料理する姿が印象的だった率さん。こどもの頃からさぞかしお手伝いをしていたんだとうと思いきや……。
「まったく。キッチンでは、母の料理のつまみ食いしかしていませんでした。でもうちの場合、父がよく皿洗いをしているのを見て育ったので、結婚してから、シンクに汚れたお皿があると、妻より先にスポンジに手を伸ばしています。幼い頃にどういう親の姿を見ていたかで、無意識のうちに、子どもの考え方や行動が変わるんだと思います。」

では、日常的に料理をするきっかけはというと?
「料理を日常的に作るようになったのは、ここ2〜3年のこと。結婚後、妻がメディアに出る仕事が少しずつ増えてきたので、それを応援するためにも、家事の一部を引き受けるようになりました。3人の子育てをしながら、妻がわりと自由に働けているのは、僕の家事参加も少しは役に立っていると思います。ママの活躍の場が広げるためには、パパの協力は欠かせないんだなと、最近つくづく実感します。

日本のパパの家事・育児参加時間は、世界最低と言われています。パパたちの家事に対する価値観が変われば、日本はもっとよくなる。そう思って、インスタグラムでこつこつ“お弁父”を投稿しています。これに共感してくれるパパがいることを期待して。だから、『お弁父はじめました!』とか、『うちの旦那が料理するようになりました』といったメッセージをもらうとすごく嬉しくて。 “#お弁父“を投稿している方を見つけると、がんばりましょう!の気持ちをこめて必ず“いいね!”しています。」
家事は本当に大変な仕事ですもんね。
「料理を毎日作るようになって、母も妻もよくこんな面倒なこと毎日やっているなって尊敬の念を覚えました。でも、結局“慣れ”なんですね。母からは、『お弁当を作るとどんどん料理の腕が上がるよ!』と言われていましたが、たしかに毎日続けていると、料理の筋肉がどんどん強くなっていくのを感じます。いまでは、勘と味見だけでたいていの料理が作れるようになりました。」

レミさんが作られたお弁当で記憶に残っているものはありますか?
「お弁当にしても、普段の料理にしても、個性的なものが多かったので、食べるときはドキドキワクワクしていました。うまい!ってことが多かったですが、独創的すぎて、これはムリ!っていうこともありましたよ(笑)」
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レミさんの直筆メモ /「この椎茸は原木からできたもので、味がやっぱりちがって濃い。バターやオリーブ油で炒めて、塩、胡椒で味付けし、カボスやレモンしょうゆで食べる。冷凍もOK!!!!!!」とびっくりマークが6つも! メモからもレミさんの豪快さが伝わります。
娘さんへの食育メッセージも素敵ですね。子どもの頃から率さんも、レミさんから色々なことを学んだんですか?
「そうですね。栄養とか、食材の効能とか、旬のこととか、ぶわーーーー!っと聞かされてきました。たまに母から余った食材や料理をもらうのですが、その時にも、いろんなメモ書きが付いてきて楽しいですよ。この前あら汁をもらったときは、『一晩たつと臭くなるから、ネギを入れて味噌を足すと美味い』みたいなことがつらつら書かれてましたね。おいしいものを食べさせたい、って思いが本当に強いんだと思います。」

愛情:豪快さ:たのしさ2:1:1が、レミさんの、いえ和田家の基本形なんだろうな、と率さんを通して感じます。レミさんのレシピも率さんのお弁当も、おいしいのは納得ですね。
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● 和田 率

3児の父。元CMプランナーで、グッドデザイン賞など多くの受賞経歴をもつ。キッチンウェアブランド「remy」を立ち上げ、現在は調理器具、食育アプリの開発に携わる。趣味はサーフィン。

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