2017.08.04
1品ごとに最良の一杯を。プロが選ぶペアリングで今宵はとろけてみる?
ディナーでどのお酒を選ぶかで苦労した人も多いはず。でもご安心、いまや料理に合わせてプロが選ぶペアリングというものがあるのです。
- CREDIT :
文/松本 倫子 写真/岡村 昌宏

バブルの頃から巷で騒がれ始めたペアリング。はい、その頃はマリアージュ、なんてオシャレなフランス語で呼ばれていましたね。でも、ちんぷんかんぷんの横文字料理に合うワインを膨大なリストの中から自分で選ぶなんて!
と肝を冷やした記憶がある人、結構いるはずです。
そんな迷える子ひつじ男子に朗報。最近では一皿ごとにベストなお酒をお店が合わせてくれる、便利な仕掛けがあるんです。それが“アルコールペアリング”。もうお酒のチョイスに悩む必要なし。スルスルと流れる水のごとくスムーズに、彼女との会話に集中できちゃいます。アルコールペアリング完備のお店のリストアップは、デートを成功へと導く最旬の必須事項なのです。
◆ JANICE WONG(ジャニス・ウォン デザートバー)
意外性は最大級。デザートとカクテルの甘酸っぱいペアリング
その筆頭が約1年前に新宿駅近くにオープンしたシンガポールの女性シェフ、ジャニス ウォンのデザートバー。ジャニスのデザートはまさに奇想天外。新鮮なフルーツや野菜、ハーブが多用されていて、意外性たっぷり。甘いものはちょっと……という殿方でも、サラダや前菜の感覚で楽しめます。
そんな進化系デザートに合わせるのは、バーテンダーの大渕修一さんが作るカクテルを中心としたドリンク。カクテルはデザート同様に甘みと酸味のバランスが美味しさの秘訣。そう言われれば、世にも珍しいデザートとカクテルのペアリングにも納得できます。「最近はカクテルペアリングが世界的にも人気です。これからのバーのひとつのトレンドになるはず」と、大渕さん。
この店をオンリストすることは、ペアリングのトレンド最先端にいる証し。さあ、迷わず速攻でご予約を。デザート中心ゆえ、客の大多数は女性とのこと。そんな中、男性連れの“格上の女”となれば彼女はさらに大満足、というのもポイント高しです。
トマトジュレの湖にミニトマトとメロンが宝石のように浮かぶコースの最初の一皿「トマトレイク」。推奨ペアリングは「グロリアスティータイム」。紅茶リキュールの甘さとベルギー産白ビールの苦味がアクセントに。
こちらもコースの一皿で、エディブルフラワーとハーブが真夏の熱気を沈静化する「ボタニカルサマー」。ボールに入ったユニークなカクテル「パヒューム キウイボール」で涼やかさは倍増。
シーズンスアラカルトの「マンゴーコンニャク」(1600円)には「パッションフルーツ モヒート」(1300円)を。コンニャク入りの滑らかなマンゴーソルベとパッションフルーツの酸味がお互いを引き立てる絶妙なマリアージュ。
テーブル席もあるけれど、デザートやカクテルが目の前で用意されるカウンター席が断然オススメ。
「アジアベストレストラン 50」のアジア最優秀ペストリーシェフを、2年連続で受賞した実績を持つジャニス ウォン。
トマトジュレの湖にミニトマトとメロンが宝石のように浮かぶコースの最初の一皿「トマトレイク」。推奨ペアリングは「グロリアスティータイム」。紅茶リキュールの甘さとベルギー産白ビールの苦味がアクセントに。
こちらもコースの一皿で、エディブルフラワーとハーブが真夏の熱気を沈静化する「ボタニカルサマー」。ボールに入ったユニークなカクテル「パヒューム キウイボール」で涼やかさは倍増。
シーズンスアラカルトの「マンゴーコンニャク」(1600円)には「パッションフルーツ モヒート」(1300円)を。コンニャク入りの滑らかなマンゴーソルベとパッションフルーツの酸味がお互いを引き立てる絶妙なマリアージュ。
テーブル席もあるけれど、デザートやカクテルが目の前で用意されるカウンター席が断然オススメ。
「アジアベストレストラン 50」のアジア最優秀ペストリーシェフを、2年連続で受賞した実績を持つジャニス ウォン。
◆ JANICE WONG (ジャニス・ウォン デザートバー)
住所/東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-55 NEWoMan SHINJUKU 2F エキソト
営業時間/11:00~23:00(入店時間22:00まで)
定休日/NEWoMan SHINJUKUに準ずる
お問い合わせ/☎03-6380-0317
ご予約/http://www.janicewong.jp(HPからネット予約)
●「ランチデザートコース5」3800円、「アルコールペアリング5グラス」1800円、「スペシャルデザートコース7」4800円、「アルコールペアリング7グラス」3000円(すべて税別)。
◆ Ăn Đi(アンディ)
ソムリエが提案するヌーヴェルベトナミーズとワインのモードなペアリング
「どっぷりローカルなベトナム料理ではなく、LAやハワイにあるような洗練されたヌーヴェルベトナミーズがコンセプト。ワイン片手におしゃれに楽しんでほしいですね」と、大越さん。軽やかで脂質が少なく、野菜たっぷりのベトナム料理には、タンニンの強い重いタイプよりも、クリーンで軽やかなワインが合うのだとか。
ワインのペアリングに加えて、さらに驚くのが日本酒とのペアリング。アジア料理の中でも辛くないベトナム料理は、実はあっさり系の日本料理と近い関係。大越さんによれば、日本酒とのペアリングはそんなに難しくないのだそう。
プロ中のプロ、大越さんがペアリングすれば、カジュアルなイメージのベトナム料理もグッとオシャレ度が増すからあら不思議。女性ウケすること間違いなし。さらに彼女がパクチー好きならばこれ以上の店はなし! 迷わずそう断言いたします。
野菜やナッツ、干しエビなどに自家発酵させた緑茶をトッピングした「ティーリーフサラダ」には、オーストラリアの「BKワインズ シャルドネ」を。お茶のほろ苦さとにごり系スパークリングの清涼感を楽しんで。
「チキンの生春巻き」と秋田の銘酒「新政 亜麻猫 スパーク」の異色ペアリング。生春巻きにつけるココナッツとサワークリームソースと、日本酒の乳酸菌からくるミルキーさとの相性は、驚きの一言。
葉野菜やハーブといただく「豚の炭火ロースト アジアンスパイス風味」。凝縮感はあるけれど重過ぎず、スムーズな口当たりの「クリスチャン・チーダ カピテル2012」がベストペアリング。
ワインのエキスパートがプロデュースした店とあって、レストランやワイン関係者の注目の的。店には常時約130種類のワインがそろう。
ワインディレクターの大越基裕さん。レストランなどのワインコンサルティングをするかたわら、世界各地を旅し、最新のワイン情報を発信している。
野菜やナッツ、干しエビなどに自家発酵させた緑茶をトッピングした「ティーリーフサラダ」には、オーストラリアの「BKワインズ シャルドネ」を。お茶のほろ苦さとにごり系スパークリングの清涼感を楽しんで。
「チキンの生春巻き」と秋田の銘酒「新政 亜麻猫 スパーク」の異色ペアリング。生春巻きにつけるココナッツとサワークリームソースと、日本酒の乳酸菌からくるミルキーさとの相性は、驚きの一言。
葉野菜やハーブといただく「豚の炭火ロースト アジアンスパイス風味」。凝縮感はあるけれど重過ぎず、スムーズな口当たりの「クリスチャン・チーダ カピテル2012」がベストペアリング。
ワインのエキスパートがプロデュースした店とあって、レストランやワイン関係者の注目の的。店には常時約130種類のワインがそろう。
ワインディレクターの大越基裕さん。レストランなどのワインコンサルティングをするかたわら、世界各地を旅し、最新のワイン情報を発信している。
◆ Ăn Đi
住所/東京都渋谷区神宮前3-42-12 1F
営業時間/ランチ12:00~13:30(L.O./土・日曜のみ)、ディナー18:00~23:00(L.O.)
定休日/月曜
ご予約・お問い合わせ/☎03-6447-5447
URL/http://andivietnamese.com
●「コースメニュー」5900円、「ドリンクペアリング」4900円(共に税込・サ別)。 アラカルトでの対応も可。