2017.07.31
夏はうなぎ串で呑む! 鰻しゃぶ、鰻鮨、絶品揃いのうなぎ屋3選
夏といえば、みんなが食べたくなるうなぎ。鰻重やひつまぶしもいいけれど、うなぎ串で呑むのがいま人気なんです。
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文/外川 ゆい 写真/福本 和洋(MAETTICO)<瓢六亭 南平台、うなぎ 串焼 心天>sono(bean)<吉里 谷中総本店>

江戸時代には、うなぎは串で食され、いわば当時のファーストフードだったとか。頭からしっぽまで部位ごとに串打ちされているので多彩に楽しめ、ツウっぽさがありながら、しかもリーズナブル!と良いこと尽くめなのです。
今回ご紹介する3軒は、充実した串のほかにもユニークなうなぎ料理が勢揃いします。「こんなの初めて❤」と彼女の喜ぶ笑顔がきっと見られるはず。今年の夏は、うなぎ串片手に一杯いかがですか?
◆ 瓢六亭 南平台 / 渋谷
肉厚で食べ応え抜群の地焼きと、鰻しゃぶが味わえる名店

当然、うなぎ串も大ぶりで食感のよさが自慢。計10種がメニューに並び、部位によって白焼きか蒲焼きいずれかで供されます。旨みがありながらもさっぱりとした味わいのタレは、京都の店舗で作られたものに注ぎ足しながら使い続けている秘伝の味わい。
ボトルデザインを見ただけで食欲がわきそうな「石鎚 純米 土用酒」は、愛媛県にある石鎚酒造が醸す日本酒。その名の通り、うなぎとの相性を考えられて造られており、蒲焼をイメージした色使いのラベルにはうなぎがニョロッと描かれています。


現在は、冬瓜や茄子などの夏野菜が添えられていますが、秋には天然茸、冬には根菜に替わります。
手の込んだ鍋ですが、一人前からオーダー可能なので、ほかのメニューと共にアレコレ多彩なうなぎ料理を味わうこともできます。ひと味もふた味も違ったうなぎの魅力に出会えるでしょう。
◆ 瓢六亭 南平台
住所/東京都渋谷区南平台町17-13
営業時間/平日11:30〜14:00(L.O.)、17:30〜22:00(L.O.)
土日祝11:30〜21:00(L.O.)
定休日/無休
予約・問い合わせ/☎03-5489-6828
◆ うなぎ 串焼 心天 / 人形町
オリジナリティ溢れる鰻の珍品を下町の居酒屋で

およそ10種類揃ううなぎ串は、250円が中心。ほかにも「肝わさ」(780円)、「淡雪(鰻とろろかけ)」(680円)など、心惹かれる一品料理がズラリと並びます。まずは、お通しと小鉢、串4本に飲み物1杯が付いた「うなちゃんセット」(1,500円)からスタートするのもおすすめ。
雰囲気も価格も下町風情のある居酒屋ですが、素材には一切妥協していません。
「やわらかな身が特徴の三河産の活鰻を使用するのがこだわりです」と話すのは、店主の林成氏。新橋にある「うな新」で5年にわたり研鑽を積み、現在のお店をオープンしました。うなぎをさばいて、それぞれの部位を串に刺す繊細な作業からお酒の提供まですべてを行います。

居酒屋と謳っている通り、うな重単品など食事のみの利用ができないというのもこちらのルールですが、そこがまた粋。

ともあれ、どれもお酒に合うメニューばかりなので、飲み過ぎにご注意を。
◆ うなぎ 串焼 心天
住所/東京都中央区日本橋蛎殻町1-14-7
営業時間/16:00~23:00(L.O.22:30)
定休日/不定休
予約・問い合わせ/☎03-3249-9400
◆ 吉里 谷中総本店 / 千駄木
風情ある一軒家でしっぽり味わう、うなぎ串と鰻鮨

1階は掘り炬燵式の座敷で、2階はテーブル席。築50年の趣ある立派な空間ですが、個室でも室料は掛からないというからなんとも良心的。
主役となるうなぎは、静岡、鹿児島、宮崎などの国産のみを使用。焼き方は、関東風と関西風が選択できるのも嬉しいポイントです。
うなぎ串は、1本ずつのオーダーも可能ですが、頭からしっぽまで丸ごと味わえる盛り合わせをぜひ。部位ごとに蒲焼きと白焼き、最適な味付けで仕上げ、さりげなく添えられた山椒や胡麻、山葵おろし、大葉などがより味わいを引き立てています。


◆ 吉里 谷中総本店
住所/東京都台東区谷中3-2-6
営業時間/11:30~22:30
定休日/無休
予約・問い合わせ/☎03-5834-2081