シンプルな料理こそ、諸兄のセンスの見せドコロ
例えばファッションにおける白シャツは、シンプルゆえにどんなアイテムとも馴染みがいい。言い換えれば、アレンジは無限大ってこと……なんて、お洒落な諸兄には今さら言うまでもない話でしょうか。
本誌12月号の料理連載「モテるオヤジの簡単クッキング」で取り上げた南仏・ニースの郷土料理「ソッカ」はまさにそんな一品。ひよこ豆の粉を水に溶き、塩をちょい足してフライパンで焼いて作られるソレは、さっくり&もちもちの新食感でそのままでも十分イケますが(実際、彼の地の屋台では塩コショウで味付けしただけの一枚を紙にくるんで売っています)、ディップを付けたり、サラダを巻いたり、ピザの台にしたりとアレンジのし甲斐があります。
しかも、今、話題のグルテンフリー。食物繊維やカリウムと言った栄養分が豊富に含まれていて、便秘やむくみを解消したり、アンチエイジングに効果があったりと女性想い。何より珍しいので「これ、なあに?」と話が弾むかと。
大切な人とのブランチなどに、変化球的な一手としてご活用くださいまし。
今回の料理人はこちら
松嶋啓介さん
「KEISUKE MATSUSHIMA」のオーナーシェフ。25歳で仏・ニースに自身の店をオープンし、28歳のときに本場のミシュラン一つ星を外国人として最年少で獲得。さらには最年少で「フランス芸術文化勲章」を受勲。サッカー選手に向け、健康を考慮したメニュー提案も行っています。
Step 01 “ソッカ”を用意する
ボウルにひよこ豆の粉(250g)、水(750cc)を入れてホイッパーでしっかり混ぜたら、塩(ひとつまみ)とオリーブオイル(大さじ●)を一気に入れて、さらに混ぜましょう。フライパンを中火にかけ、オリーブオイルを多めに引き、お玉ですくった生地を流し入れて両面を焼きます。フライパンから取り出してコショウを振ったら、食べやすいように4等分してください。
Step 02 付け合わせを添える
ヘルシーにまとめるなら付け合わせにはサラダがおすすめ。肉好きの女性に作ってあげるならタリアータ、甘いもの好きにはアイスクリームなどを合わせてあげてもいいでしょう。
Step 03 味を調えたら完成
サラダにバルサミコ酢をかければできあがり。ソッカにサラダをのせてクレープのように巻いて食べるのも一興です。いろんな具材を用意して手巻き寿司のように楽しむのもアリ、ですね。ぜひ、ひよこ豆の粉末を常備し、お腹の空き具合と好みに合わせてアレンジをお試しください!
写真/長谷川 潤 文/甘利美緒
KEISUKE MATSUSHIMA
KEISUKE MATSUSHIMA
住所/東京都渋谷区神宮前1-4-20 パークコート神宮前1F
営業/11:30〜13:30(L.O.)、18:00〜21:00(L.O.) 無休
http://www.keisukematsushima.com/