• TOP
  • GOURMET
  • 日本一のバーテンダーがナビする世界一周カクテルペアリング

2020.09.05

日本一のバーテンダーがナビする世界一周カクテルペアリング

世界的なカクテルコンペでチャンピオンに輝き、NYや上海を舞台に活躍する名実ともに日本No.1のバーテンダー後閑信吾さんとともに出かけるカクテルペアリングの旅。渋谷の小さなバーにいながらにして、世界を味わえる約2時間の美味ジャーニーへいざ!

CATEGORIES :
TAGS :
CREDIT :

写真/菅野祐二(後閑信吾氏) 文/秋山 都  

とくに旅好きを自認していたわけではないのですが、ここまで長く日本に閉じ込められたのは、ここ20年で初めての経験です。インターネットの発達で世界のニュースは即時で入ってくるし、海外の友人ともSNSでつながっているから、なんとなく会っている気分。でも、実際にリアルで経験する「世界」はちょっと違うのですよね。まず空気の「味」。ハワイは花のように甘いし、タイはちょっと魚醤味。パリは少し粉っぽくて、タルカムパウダーのような匂いがします。

そして現地での食事。なにも高級な店に限らなくても、フランスの片田舎で入ったマクドナルドはハンバーガーが少しレアだったな、とか、オーストラリアのスタバでカップに描かれた私の名前のとんでもないスペルミスとか、そんな断片的な記憶が今すごく愛おしいのです。旅に出たい。ここじゃないどこかへ行きたい。

◆「The SG CLUB」(東京・渋谷)

そして、そんな思いをしているのは私だけではないでしょう。おそらく、この方も、なんじゃないかな。
▲世界的なカクテルコンペでチャンピオンに輝いた後閑信吾さん。
23歳でNYへ渡り、世界的なカクテルコンペ「バカルディ レガシー カクテル コンペティション」で優勝したことをきっかけに、世界のさまざまなバーでゲストバーテンダーとして活躍。上海でオープンしたバー「Speak Low」は「Asia’s 50 Best Bars」で2位に輝き、2018年には東京のバーシーンに新風を吹き込んだ「The SG Club」(東京・渋谷)をオープン。その辺りのことはこの記事にくわしいいのでぜひご一読ください。
PAGE 2

SG AIRWAYS

そんな後閑さんは今年NYでカクテルペアリングのレストランをオープン予定でしたが、このコロナ禍のため渡米もできない状況。生まれ故郷の日本にいられるのはうれしい反面、きっと早く世界を飛び回りたくてウズウズしているんじゃないでしょうか。

後閑さんの世界への憧憬と、彼自身がゲストバーテンダーとして世界を旅してきた経験がギュッと凝縮されて生まれたカクテルと料理のペアリングコースが「SG AIRWAYS」。場所はたしかに「The SG Club」にいるのに、2時間で世界一周したかのような満足感を味わえる素晴らしい内容をご紹介してまいりましょう。
▲会場となるのは「The SG Club」地下一階の「Sip」。
渋谷の「The SG Club」の階段を降り、薄暗い「Sip」の一隅に席を占めると、聞こえてくるのは「This is boarding announcement for flight XXXX to YYY....」というおなじみの空港アナウンス。わぁ、これだけで、海外のどこかの空港でフライト前に1杯飲っている心持ちになってくるから不思議!
▲ボーディングパスも渡されます。
この「SG AIRWAYS」は世界8か国をめぐる「ビジネスクラス」(16,000円)と11か国をめぐる「ファーストクラス」(21,000円)の2種。ともに、それぞれのペアリングが供される前にボーディングパスが渡され、次のデスティネーションとペアリングの内容を予習することができます。もちろんBGMもそのデスティネーションによって変わるから、旅に出た気分はいよいよ高まります。
PAGE 3
ここでそれぞれのペアリングを詳細に記すことはネタバレになってしまうので、控えます。でもこれはすごいと思ったものをふたつだけ、そっとご紹介しましょう。
▲ハモンイベリコ×納豆バターという強烈な旨味爆弾をカクテルが受け止める。
まず行先はスペインはへレス。「へレスといえばシェリーとタパスとフラメンコ」というわけで、つまみはハモンイベリコと納豆バターを乗せた磯辺焼き。迎えうつは、麦焼酎をベースにオレンジ、シェリー、そしてコールドブリューで抽出したカツオ出汁という、もうなんというか口の中が旨味でいっぱいになり、鼻からほのかにオレンジの香りがスーッと抜けるという、驚異のペアリングです。
▲インスピレーション源となった「PO’BOY」はニューオリンズの人気ローカルフード。
さらにはニューオリンズへ。ニューオリンズはジャズが有名ですが、フランスや南米の影響を強く受けている美食の街でもあるのです。その人気ローカルフードである「PO'BOY(ポーボーイ)」をアレンジしたこちらはなんとウナギととんかつのハンバーガー。タルタルソースには牡蠣を入れ、ブリオッシュは有名な「ブリコラージュ」製という気合の入れ方です。
▲タバスコならぬ、タバスゴ。
そしてこのハンバーガーにお好みで添えるスパイシーなソースも必見。よく見てください、タバスコではなく「タバスゴ」です。こちらはタバスコに焼酎を加えた「The SG Club」オリジナルだそう。
PAGE 4
そして……大切なカクテルの話をせねば。今回、すべてのペアリングでカクテルベースとして使用されているのは「The SG Shochu」です。これは後閑さん率いるSG Group と、米・芋・⻨焼酎それぞれのフィールドで業界をリードする高橋酒造、薩摩酒造、三和酒類がともに手掛けた新たな焼酎ブランド。バーを通じて「shochu」の新たな楽しみ方を提案し、世界に広めるというコンセプトのもと、単一蒸留の本格焼酎にこだわり、カクテルにも幅広く使える酒質を実現しました。
▲焼酎とは思えないほど洗練されたデザインの「The SG Shochu」。
私は焼酎も好きで芋をロックでよくいただきます。でも焼酎、いえこの場合は「Shochu」と書くべきなのでしょう。「Shochu」がこれほどカクテルとして汎用性の高いお酒だとはまったく知りませんでした。「Shochu」を世界へ連れていこうという、後閑さんの志に深く共感するし、またその卓越したカクテルメイキングの技法に心から拍手を贈りたい、そう思わせる2時間の「SG AIRWAYS」でした。
▲この日の「ビジネスクラス」では、リヨン、へレス、チェンマイ、チューリヒ、ニューオリンズ、アムステルダムなどをめぐりました。
今日ご紹介したコースは期間限定での提供。秋からはゲストシェフによる2品をコースに取り入れるそうで、9月はミニャルディーズ専門店 UN GRAIN(東京・南青山)のシェフパティシエ昆布智成氏が参加予定。フランス菓子の伝統的な手法と自由なクリエイションを織り交ぜた昆布氏のデザートとカクテルのペアリング、これまた楽しみです。

旅に出たい方、お酒が好きな方、後閑信吾さんに会ってみたい方、焼酎ってよくわからないけどそんなに美味しいなら飲んでみようかなという方、み~んなにおすすめしたいこの「SG AIRWAYS」。ぜひ搭乗してみてください。

〈SG Airways〉 The SG Shochu virtual world tour

住所/東京都渋谷区神南1-7-8
営業時間/18:00~、20:30~の2回制、一斉スタート
予約/https://yoyaku.toreta.in/thesgclub/

【First Class】 ¥21,000(税・サ別)
・11 course カクテルペアリング
・各⽇20:30開始

【Business Class】 ¥16,000(税・サ別)
・8 course カクテルペアリング
・各⽇18:00開始

*ともに完全予約制

この記事が気に入ったら「いいね!」しよう

LEON.JPの最新ニュースをお届けします。

RECOMMEND FOR YOUおすすめの記事

    RELATED ARTICLES関連記事

    SERIES:連載

    READ MORE

    買えるLEON

      SPECIAL

        日本一のバーテンダーがナビする世界一周カクテルペアリング | グルメ | LEON レオン オフィシャルWebサイト