2025.11.13

■ vol.185「d'ici(ディシ)」

秋、ジビエ+ワイン=デート成功です!

食事デートは、季節感を楽しめるのも醍醐味。秋こそ、ジビエ&ワインの濃密なマリアージュで愛しきあのコのハートをトロけさせちゃってください。東京・広尾のビストロ「d'ici(ディシ)」なら、それが叶いますよ!

CREDIT :

文/渡辺ゆり子 編集/吉田奈緒子(Web LEON)

本誌LEONでYULI*YULIとして長きにわたり、あらゆるジャンルのレストラン&バーを取材してまいりました“デート・コンシェルジュ”(略してデーコン)こと、渡辺ゆり子が、本当にデートで使えるお店の選び方をわかりやすくご指南します!

お料理やワイン、サービス、雰囲気……すべてコスパ最強のビストロです!

d'ici(ディシ)
▲ 店名の「d'ici」=“ここから”の意味どおり、2025年夏にリニューアルした出発点をつねに大切にしている。
今も昔も、記念日デートには、やっぱり素敵なフレンチ・レストランがぴったり。お料理の盛り付けはもちろん、お皿も店内のインテリアもすべて美しくて、特別な日をさらにスペシャルなものににしてくれますから──とはいえ、一流フレンチ・レストランにはそう頻繁には行けないというのが、多くのカップルの本音でしょう。そこでオススメなのが、フレンチの恩恵をカジュアルなスタイルで受けられるビストロです。
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d'ici(ディシ) メゾンエリア
▲ コンクリート打ちっ放しの天井から吊るされたシャンデリアが印象的な、シックな雰囲気の“メゾンエリア”。冬場は暖炉に火が入り、居心地良さが増す。
ビストロと言ってもタイプはいろいろあるけれど、今回ご紹介するコチラの「d’ici(ディシ)」はちょっと格上な雰囲気です。場所は西麻布交差点から広尾に向かった外苑西通り沿い。リニューアルしたようで、入り口の植栽も素敵で目を引きます。

店内は2カ所のコーナーに分かれています。オススメは、入り口を入って左手のシャンデリアがあるシックな“メゾンエリア”。各テーブルはゆったりとした配置だし、ビストロとは思えない落ち着いたインテリアです。
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街の木々が色づき始め、秋が深まっていく季節は、“ジビエで赤ワイン”なんて、大人な食事デートはいかが?

コチラのお料理は、本場フランスのビストロでお馴染みの伝統料理をアレンジ。国内外のビストロや三つ星レストランで研鑽を積んだ料理長・藤原シェフ風に味付けしたメニューが中心です。

藤原シェフ曰く、「ジビエには果物ソースが良く合うので、お酒もブドウから作るワインがぴったり」なのだそう。うーん、なるほど。ワイン好きの私にとっても、うれしい情報です!
d'ici(ディシ)  「蝦夷鹿もも肉のロティ」
▲ 「蝦夷鹿もも肉のロティ」
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というわけで、今回ご紹介するのは、果物を添えたジビエ料理の数々。どれもワインとのマリアージュが最高です。

お任せコースではなく、好きな前菜やメインを選べるプリフィックス・コースでオーダーできる点も、カジュアルに楽しむデートにおあつらえ向き。

メインディッシュのひとつ、写真上のジビエの「蝦夷鹿もも肉のロティ」には、赤キャベツのフランドル風酢漬けと煮たリンゴと、エシャロットのピュレが添えられて。赤ワインは、岡山県の「ラ・グランド・コリーヌ・ジャポン富吉 2022」。ジューシーなお肉の旨み、リンゴや赤キャベツの甘酸っぱさを存分に引き立ててくれます!
d'ici(ディシ) 「北海道産宝キジのロティ」
▲ 「北海道産宝キジのロティ」
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普段なかなか食べられる機会が少ないお肉も、食べたくなっちゃいます! 写真上のお料理は、低温で中まで火を入れて柔らかくローストしたキジの胸肉ともも肉。洋梨のソテー、銀杏、さつまいも、蓮根、芽キャベツなどの秋野菜、甘酸っぱいリンゴのシードルソースとともに、お肉のソフトな口当たりと旨みを堪能できる一品。ワインは、ヴィオニエなどの香り高い品種の白がとても合います。
d'ici(ディシ) 「青森県産津軽鴨のロティ」
d'ici(ディシ) 「青森県産津軽鴨のロティ」
▲ 「青森県産津軽鴨のロティ」
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また、「青森県産津軽鴨のロティ」には、ピリッと生姜を効かせた巨峰のコンポート、焦がした砂糖とビネガーで作るガストリックソースを添えて。パンデピスのピューレ、クルトン、レモンバームをアクセントにいただきます。

ワインは、ブルゴーニュ地方でいくつかのブドウ品種が自由にブレンドされた“コトー・ブルギニヨン”の赤ワインを。フルーティな華やかさをまとった鴨肉のお料理が、さらにエレガントに昇華します。
d'ici(ディシ) 「トルシュ オ マロン」
▲ 「トルシュ オ マロン」
デセールにもいろいろな“秋”を発見できます。旬の栗が主役の一品と言えば、モンブランですね。コチラでもアルザス地方のモンブラン、「トルシュ・オ・マロン」を提供中。シロップ漬けを乾燥させて焼いた和栗とクリームを、メレンゲやクランブルのサクサク感とともに堪能して。
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d'ici(ディシ) 「ブドウのスープ」
▲ 「ブドウのスープ」
ブルゴーニュ地方の赤ワインとピノ・ノワールを煮詰めたブドウのスープも秋らしさ満点!
スープの下にはブドウゼリーが隠れていて、トッピングされたギリシャヨーグルトのアイスクリームとの甘酸っぱさの共演を楽しめちゃいます。
ブルゴーニュ地方の赤ワインとピノ・ノワールを煮詰めたブドウのスープも秋らしさ満点! スープの下にはブドウゼリーが隠れていて、トッピングされたギリシャヨーグルトのアイスクリームとの甘酸っぱさの共演を楽しめちゃいます。

コチラのデセールは、専任のシェフパティシエが創作しているからクオリティーがとっても高くて、選べる種類も豊富なんです。
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藤原シェフのお父さまは、フレンチの名店「ル・レカミエ」のオーナーシェフ。父に憧れて料理人の道へ進んだ二代目料理人です。本場パリやブルターニュでの研鑽を経て、「ジョエル・ロブション」で8年間、スーシェフとしてキャリアを積んだ生粋のフレンチシェフです。
そんな腕利きのシェフが創り出すビストロ・メニューを、肩ひじ張らずにお洒落な雰囲気の店内でいただけるなんて、とってもお得です(笑)。ゆっくりと秋の夜長デートを楽しみましょ!

■ d'ici(ディシ)

住所/東京都港区南麻布5-2-40 日興パレス南麻布1F
営業/ブレックファスト8:00〜10:00、ブランチ10:00〜16:00(L.O.15:00)、ディナー17:30〜22:30(L.O.21:30)
定休/月曜

予約・お問い合わせ/TEL050-1721-6422(8:00〜22:30)

料金●プリフィックス(ディナー)7品6600円・8品8800円、(ワイン)3杯4800円・4杯6400円

※ 税込み・サービス料別

詳細はコチラ

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渡辺ゆり子

● 渡辺ゆり子

食、シャンパーニュ、花、インテリアと多岐のジャンルが活動のフィールド。2003年、国際アートフラワーコンクール優勝。2010年、シュバリエ・ド・シャンパーニュ叙勲。本誌LEONの「モテたいオヤジの通ぶり!レストラン」でも連載中。2025年7月7日に、自身のバー「Champagne Bar LILI-LA-YULI」が18周年を迎えた。

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