2025.10.04
ミシュランも山本益博も認めた! 完全無欠のラーメン店5選
人気連載「山本益博のラーメン革命!」より、今年の「ミシュランガイド東京2026」に掲載された5軒をピックアップ。世界のミシュランと、日本初の料理評論家である巨匠ヤママスのダブルで太鼓判とは、もはや完全無欠⁉
毎年、「ミシュランガイド」が発表になると新三つ星の次にラーメン店のリストをチェックするというのは、日本初の料理評論家として著名な山本益博さん。今年の「ミシュランガイド東京2026」に掲載された16軒のラーメン店から、巨匠のお墨付き5軒をピックアップしました。
「銀座 八五」(銀座)
出汁をそのままスープに。「銀座 八五」は常識破りのミシュラン星獲りラーメン店

だが、「銀座 八五」の中華そばを食べたとき、フランス料理の発想と技術から生まれた、鴨の香り漂うスープに感動したのは、私ばかりではないと思う。ラーメンでは欠かせない「タレ」を使わず、「出汁」をそのままスープにしてしまう発想は、これまで誰も思いつかなかった。
「Break Beats」(目黒)
「ミシュラン」掲載のフレンチ出身シェフが作る「オマールらぁ麺」

1週間ほど空けて再び出かけ、二度目には「SIOらぁ麺」をいただいた。塩辛さがなく、うま味はあるが、コクが「醤油らぁ麺」に及ばないかな。食べ終えて、聞けば店主・柳瀬さんはフレンチ出身とのこと。店の番外ラーメンに、オマールを使ったラーメンがあったことを知り、改めて新版「オマールらぁ麺」を作って欲しいと願い出た。快諾だった。
「出来たら連絡致します。お時間いただきますがよろしくお願い致します」とのことで、わくわくそわそわしながら、首を長くして待った。そうして、3週間ほどたったところで「オマールらぁ麺、出来ました! いつでもどうぞ」との連絡が来た。
「トイ・ボックス」(東日暮里)
東日暮里の奇跡「トイ・ボックス」のラーメンはエレガントの極みだ

「RAMEN OF THE YEAR」のTRY大賞2年連続受賞は快挙だが、「ミシュラン東京」でもラーメンが初登場した2015年版から2023年版まで連続してビブグルマンである。「ラーメン」ではなぜか出入りが激しく、15年版からビブグルマンを獲得し続けているのは、私の知るところ「金色不如帰」と「トイ・ボックス」のみである。
「五稜郭」(荻窪)
ミシュランがようやく評価した別格塩ラーメン

その後に開くのが「ラーメン」の索引ページである。新たにビブグルマンとして掲載された1軒に「函館塩ラーメン 五稜郭」があり、とてもうれしくなった。なぜなら、荻窪のラーメン屋の中で「五稜郭」の塩ラーメンは傑出しているのに、昨年度版では、同じ荻窪にある「there is ramen」がビブグルマンとして登場したからである。
「八雲」(池尻大橋)
思い出すと食べたくなるワンタン麺、どこが最高峰?

「八雲」にはメニューに「スープワンタン」があって、わんたんのみ存分に楽しめる。わんたんが先か、そばが先か迷うこともない。