■ 「ラ メゾン コンフォターブル」
2年後には、東京へ出店した「ピエール・ガニェール」の立ち上げから携わり、2011年にエグゼクティグシェフに就任すると、今年1月の退任まで14年連続でミシュラン二つ星を獲得。そして満を持して、自身のお店を立ち上げました。
“心地よい家”という店名のとおり、店内は大理石を中心に白基調で統一され、ぬくもりのある雰囲気。11席のメインダイニングと3名ほどが座れる木製カウンターと個室を配し、一体感のある心地よい空間です。

ランチとディナーともにコースで構成されますが、季節ごとに更新される日本各地の旬の食材を用いており、どの皿にも味覚を通じてひとつの物語を静かに伝えてきます。
ワインディレクターの杉本康隆さんのサービスも心地よい。個人的には接待より大切な方とご一緒に、料理を通じて旅をするように味わうべきレストランとしてオススメします。そして間違いなく今年オープンでトップレベルのお店と言えるでしょう。

こちらの美しいメニューはアミューズ。名は「伊佐木/甘海老/タスマニアサーモン/馬肉/ラタトゥイユ/豚足」で6つの食材をテーマに、ひと口大で構成されますがそれぞれがひとつの料理として風味の調和がとれています。
「ラ メゾン コンフォターブル」
住所/東京都港区麻布十番3-7-4 Coms Azabujuban 4F
TEL/03-6809-4433
営業/ランチ12:00~15:00、[料理]1万1000円〜(税込・サ別)
ディナー18:00~22:00、[料理]2万2000円〜(税込・サ別)
月休、そのほか不定休あり
HP/https://maisonconfortable.jp/

● 中村孝則(なかむら・たかのり)
コラムニスト。世界各地を独自の視点で読み歩き、さまざまなメディアでラグジュアリーライフを提案。「世界ベストレストラン50」の日本評議委員長も務め世界各地で美食探求の日々を送る。
※価格はすべて税込み価格です