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2025.10.14

連載/真の“贅沢”とは

“心地よい家”という名をもつモダン・フレンチ、その極上の味とは?

ファッションからカルチャー、旅やホテルからガストロノミーまで、ラグジュアリーライフをテーマに執筆活動を行っているコラムニストの中村孝則さんが、真の“贅沢”をご紹介する連載です。

CREDIT :

文/中村孝則

さまざまなメディアでラグジュアリーライフを提案するコラムニストの中村孝則さんが、毎回1つのテーマのもとに真の“贅沢”をご紹介。今回のテーマは……。

■ 「ラ メゾン コンフォターブル」

「ラ メゾン コンフォターブル」は今年4月に東京・麻布十番にオープンした、モダン・フレンチのお店。オーナーシェフの赤坂洋介さんは、2003年にパリの「ピエール・ガニェール」に参画。

2年後には、東京へ出店した「ピエール・ガニェール」の立ち上げから携わり、2011年にエグゼクティグシェフに就任すると、今年1月の退任まで14年連続でミシュラン二つ星を獲得。そして満を持して、自身のお店を立ち上げました。

“心地よい家”という店名のとおり、店内は大理石を中心に白基調で統一され、ぬくもりのある雰囲気。11席のメインダイニングと3名ほどが座れる木製カウンターと個室を配し、一体感のある心地よい空間です。
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連載/真の“贅沢”とは コラムニストの中村孝則さん
▲ 旬の食材で皿に美食のストーリーを盛り込みます 右●「青森産銀の鴨/才巻海老/折戸茄子」。日本の海の幸・山の幸の風味が美しく調和したひと皿。左●「白鱚/ブイヤベース/生ハム」。フランス料理の伝統的な調理法による魚料理。繊細ながら豊穣な味です。
筆者もさっそく訪問して真価を確かめてきましたが、空間と同様に肝心の料理も期待と前評判を裏切らない完成度の高さ。オーナーシェフになったいま、これまで作りたくてもできなかった料理のアイデアや世界観を、楽しみながら皿の上で表現しているのは、盛り付けや風味から、存分に伝わってきます。

ランチとディナーともにコースで構成されますが、季節ごとに更新される日本各地の旬の食材を用いており、どの皿にも味覚を通じてひとつの物語を静かに伝えてきます。

ワインディレクターの杉本康隆さんのサービスも心地よい。個人的には接待より大切な方とご一緒に、料理を通じて旅をするように味わうべきレストランとしてオススメします。そして間違いなく今年オープンでトップレベルのお店と言えるでしょう。
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連載/真の“贅沢”とは コラムニストの中村孝則さん

こちらの美しいメニューはアミューズ。名は「伊佐木/甘海老/タスマニアサーモン/馬肉/ラタトゥイユ/豚足」で6つの食材をテーマに、ひと口大で構成されますがそれぞれがひとつの料理として風味の調和がとれています。

「ラ メゾン コンフォターブル」

住所/東京都港区麻布十番3-7-4 Coms Azabujuban 4F
TEL/03-6809-4433
営業/ランチ12:00~15:00、[料理]1万1000円〜(税込・サ別)
ディナー18:00~22:00、[料理]2万2000円〜(税込・サ別)
月休、そのほか不定休あり
HP/https://maisonconfortable.jp/

中村孝則(なかむら・たかのり)

● 中村孝則(なかむら・たかのり)

コラムニスト。世界各地を独自の視点で読み歩き、さまざまなメディアでラグジュアリーライフを提案。「世界ベストレストラン50」の日本評議委員長も務め世界各地で美食探求の日々を送る。

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2025年10月号より
※価格はすべて税込み価格です

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