• TOP
  • GOURMET
  • “モテる飯は振り幅の広さがモノを言う”モテるオヤジの1・2フィニッシュ

2016.02.11

“モテる飯は振り幅の広さがモノを言う”モテるオヤジの1・2フィニッシュ

"1・2・フィニッシュ"とは、2軒でデートを完結させるの意。まず1軒目に、普段行かないような意外性のある、味を重視したお店でそこの定番、または裏定番メニューをいただきます。そして2軒目に、徒歩もしくはワンメーターで移動可能なキレイめBARでまったりする、というもの。お店セレクトの幅=オヤジの懐の深さと銘打って、今宵はデートコースをまるごとご提案いたしましょう!

CATEGORIES :
写真/久保田育男(OWL)
ナビゲーション・文/YULI*YULI
2014年11月号より抜粋
食空間においてはなんでもエキスパートな艶女。2003年、アートフラワーコンクール優勝。2010年、シュバリエ・ド・シャンパーニュ叙勲。オーナーを務めるシャンパンBARも絶賛営業中。近況/この企画のおかげですっかりマニアックな店(今回で言うところの「1」な店)にハマっちゃってます。第2弾も早くしたいな〜!
1軒目は意外な店でおいしくいただく
デートといえば、どうしても流行のお洒落なレストランをチョイスしちゃうけどたまには“ハズし”も重要。とはいえ、おいしいことが条件よ。
2軒目はタクシーor徒歩10分以内で
BARに行くからといっても、決していつもの港区、渋谷区に戻ってはなりません。地元の人たちに愛されるBARだからこそ、魅力がいっぱいなのです。

会員制、完全予約制のお任せコースのみ

◆ ホルモン船 ホールちゃん / 東京・新宿区

新大久保といえば、いまやコリアン系の店が立ち並ぶ独特な街に。韓流スターのグッズ店や、韓国化粧品店が軒を連ね、それを目当てに女性客や観光客が溢れている、東京らしからぬ空気が流れています。

もちろん韓国料理店もいっぱい。そんな通りを抜け、こんなところにまだお店があるのかな?と思ってしまう裏道に、知る人ぞ知る名店「ホルモン船 ホールちゃん」はあります。

店内には小さくて簡素なテーブルと椅子が4セットだけ。噂には聞いていたけど、今回のテーマに一番ふさわしいかも。変わった立地、カジュアルな店内、でも、出していただいたどれもが唸るほどおいしいの。そのうえ会員制というからびっくり。

聞けば、オーナーがその日手に入る最高の材料しか仕入れず、しかも冷蔵庫を置かない主義だからキャンセルが出ると無駄になってしまうのだそう。それを理解している、信頼のおける常連さんを優先するというワケ。でも今回、LEON読者は特別に予約オーケーをいただきました。でも絶対にキャンセルしないでね。お約束です。

予約を受けた分だけ仕入れて、その日に使い切ります

右から、ワタリガニのカンジャンケジャン。蟹を生きたまま醤油に一週間漬け込んだもの。ハラミのたたきは、小豆島のオリーブだけを食べている黒毛和牛。食べられるのはここだけだとか。レバテキは、レバーを軽く炙っているだけなのでレア好きはぜひ。でも臭みは皆無です。
淑女のトキメキポイント

なんでもおいしいホールちゃんだけど、牡蠣の塩辛やキムチも抜群です。ついついお酒が進んじゃうの。韓国人は、お酒を長い時間楽しんで飲むそうな。生マッコリはサラリと飲めて、女性にもオススメです。

◆ ホルモン船 ホールちゃん

住所/東京都新宿区大久保2-13-12 クリハラビル 1F
お問い合わせ/☎03-3202-8323(完全予約制)
営業時間/17:00〜24:00
定休日/不定休

●ホールちゃんお任せコース 7500円〜

東京都新宿区大久保2-13-12 クリハラビル 1F

NEXT PAGE2/ 6

店主のセンスの良い趣味がいたるところに

店主のセンスの良い趣味がいたるところに

◆ Bar Salvador[バー・サルバドール]/ 東京・新宿区

高田馬場にあるBAR?ってきっと誰もが疑問に思ってしまうはず。場所も駅近くの雑居ビルの2階。どうしてココに?と思わずにいられない地域ですよね。店主でバーテンダーの鈴木裕介氏に聞いてみると、BARがあまりない場所であえて挑戦をしてみたかったとのこと。つまり、自信があるのです。

階段を上がって木製のドアを開けると、香木である栴檀の一枚板のカウンターと、そこに置かれた美しくアレンジされた季節感のある花が目を引きます。

クラシックなイギリス風の黒い木棚には、選び抜かれた3‌00種類のウイスキーと、バカラをはじめとするアンティークグラスたち。奥には、居心地の良さそうなボックス席と、お忍びデートに最適であろう小さなコーナー席。

そして壁際の本棚には、店名にもなっているサルバドール・ダリの画集などが20冊ほど置かれ、トイレの中にも可愛らしい花のアレンジがあったりと、気配りがすみずみまで行き届いています。学生街らしく、お客に教授が多いというのにも頷ける、インテリジェンスな空間です。

つい長居したくなるBARカウンター

Bar Salvador
柔らかな感触が手に心地よいカウンターは、香木の栴檀。“栴檀は双葉より芳し”という素敵なことわざを教えてくださいました。

グラスも皿も鈴木氏のお宝コレクション

右から、カシスのリキュールを入れたクリームチーズ、カルティエの皿で。フルーツトマトのブラッディーマリー、プレミアムジンジャーエールのモスコミュール。グレン・リベット12年、巨峰のダイキリ。どのグラスも見とれてしまう美しさです。
淑女のトキメキポイント

鈴木氏は製造中止になったホヤクリスタルのコレクターとしても有名なのですって。お化粧室には京都の俵屋の石けんがさり気なく置かれていました。素晴らしい気遣いね。キューバシガーも15種ありますよ。

季節も愛でながら

季節感を感じられる生花のアレンジがあることもサルバドールの魅力。良い気が溜まりますように。

◆ Bar Salvador[バー・サルバドール]

住所/東京都新宿区高田馬場1-29-6 野菊ビル 2F
お問い合わせ/☎03-3204-7222
営業時間/18:00〜翌3:00(L.O.翌2:30) 
定休日/日曜日

●フルーツトマトのブラッディーマリー 1200円、自家製カシスのクリームチーズ 800円

東京都新宿区高田馬場1-29-6 野菊ビル 2F

NEXT PAGE3/ 6

選び抜かれた牡蠣をワイルドに召し上がれ

選び抜かれた牡蠣をワイルドに召し上がれ

◆ かき殻荘[カキガラソウ]/ 東京・品川区

大井町って行ったことありますか? 京浜東北線と東急大井町線、りんかい線が乗り入れるターミナル駅。ここには昭和の雰囲気がいまも色濃く残る飲屋街があるの。駅の東口側には、東小路と平和小路という大井町を象徴するような2大飲食横丁があります。

こういうところ、ワクワクしちゃうのはYULI*YULIだけでしょうか。探検系デートにはぴったりだと思うのだけど。スナックが立ち並んでいたり、立ち飲み屋があったり、歩いているだけで発見の連続です。それに、このあたりは焼き肉とラーメンの激戦区でもあるみたいだから、つい目的とは違うお店に入ってしまいそうね。さて、向かうは牡蠣の専門店。

牡蠣好きにはたまらないでしょ。牡蠣の旬はこれからだけど、ここでは一年中日本全国からその時期オススメの牡蠣が運ばれてくるの。テーブルには鉄板がドンと備え付けられ、名物の蒸し牡蠣はバケツにどっさり1㎏。蒸し時間用のタイマーと軍手が置かれているけど、お願いすれば蒸してくれるので、安心して乾杯してくださいね。

海辺のB.B.Q.がテーマなのですって

テーブルに鉄板が付いているから、まずは何をおいても蒸し牡蠣を食べましょう。すべての牡蠣を鉄板に並べて豪快に蒸します。手慣れたスタッフが頃合いを見てくれるので宮城産のプリップリでミルキーな牡蠣をベストタイミングでいただけますよ。

とにかく牡蠣尽くし

右から、牡蠣フライ大きくてとてもジューシー。タルタルで!蒸し牡蠣のタレは香草入りオリーブオイル、赤ワインソース、ポン酢の3種類。
淑女のトキメキポイント

牡蠣だーいすき! だからうれしいな。九州の海辺にある漁師小屋みたいね。ワインもあるからシャブリ&牡蠣もオススメです。一年中食べられるのもポイント高いでしょ。それにしても、大井町って面白そうな街ね。

街中にあるまさに牡蠣小屋

飲み屋横町を抜けた通りにある古びた一軒屋。入り口の壁には本日オススメ牡蠣が貼られていて、風変わりな外観だからすぐに見つかりますよ。

◆ かき殻荘[カキガラソウ]

住所/東京都品川区東大井5-4-6
お問い合わせ/☎03-6433-2760
営業時間/16:00〜24:00、土12:00〜、日12:00〜23:00
定休日/不定休

●蒸しかき(1㎏)1800円、カキフライ 700円、グラスシャンパン 580円〜

東京都品川区東大井5-4-6

NEXT PAGE4/ 6

女性店主が仕切る大森の隠れ家バー

女性店主が仕切る大森の隠れ家バー

◆ Tenderly[テンダリー]/ 東京・大田区 

大井町からワンメーターの大森駅前には、いわゆるチェーン展開している居酒屋が立ち並んでいます。それとは対象的に、いま話題のテレビ番組“花子とアン”のモデルとなった翻訳家の村岡花子氏が暮らした街としても脚光を浴びているの。

そもそも大森は大正末期から昭和の頃、川端康成、室生犀星、山本周五郎など、そうそうたる文士たちが住んでいたそうな。
スタンダードジャズがBGMの店内はシェーカーを振る音、氷のカランカランという音、お客様の楽しい話し声がまるでセッションのように響いています
お待ちしておりましたそれがスタートです
スタンダードジャズがBGMの店内はシェーカーを振る音、氷のカランカランという音、お客様の楽しい話し声がまるでセッションのように響いています。
そんな大森で生まれ育ち、大森をこよなく愛す女性バーテンダーの宮崎優子氏は、数々のコンテストでの入賞経験があるカクテル・アーティスト。OLとして数年働いてから、手に職をつけようとこの道に飛び込んだのだそうで、1998年にテンダリーをオープンし、かれこれ16年。

彼女の立ち姿はエレガントなのに、どこか女性らしい強さも秘めているようで、同性から見ても魅力的です。そんなパワーが「大森にオーセンティックBARのテンダリーあり」と言わしめるのかしら。大森の人々に愛されるだけでなく、遠く地方からもココを目指して今日もお客様がやってくる。そんな温かな空間です。
右から、赤いカクテルはその名も艶女。取材のために作られたのではなく、大井海岸の芸者まり子さんをイメージして考えられたそう。男性には店名であるテンダリーという一杯を。大森名産の海苔、チーズ、マヨネーズを挟んだ大森サンドと、昔ながらのプリンも絶品です。

淑女のトキメキポイント

ドクターY(優子さんのY)というカクテルは、薬草と香草のリキュールやスピリッツを入れてあるそう。二日酔いしないんだって。

こういう心配りは女性バーテンダーさんならではよね♪安心して飲みに行けそうです。

◆ Tenderly[テンダリー]

住所/東京都大田区大森北1-33-11 2F 
お問い合わせ/☎03-3298-2155
営業時間/17:00〜翌1:00、金〜翌2:00、祝〜24:00
定休日/日曜日

●艶女 1300円、ドクターY 1600円、テンダリー 1400円、大森サンド 900円

東京都大田区大森北1-33-11 2F

NEXT PAGE5/ 6

小津安二郎が愛したヒレカツ

小津安二郎が愛したヒレカツ

◆ 蓬莱屋[ホウライヤ]/ 東京・台東区 

上野は銀座と並ぶとんかつ発祥の地。昭和の頃はとんかつ黄金時代の中心地だったそう。大正元年に屋台から始まったこちらの蓬莱屋は“とんかつ御三家”のうちのひとつ。

とんかつは東京の郷土料理とも言われるほど、みなに愛される永遠のメニューですものね。ちなみに蓬莱屋は、日本で初めてヒレカツを売り出したお店。有名な話として、昭和8年、ふらりと訪れた名映画監督、小津安二郎はその後こちらの常連となり、ついには遺作“秋刀魚の味”で、蓬莱屋の2階の客室をモデルにしたセットを撮影所に建てたそう。で、劇中で役者が食べるヒレカツを本物にこだわり、蓬莱屋から取り寄せ、小道具として使ったのですって。

映画のなかに「このとんかつ、ウマいっすね!」と言っておかわりをするシーンがあるので、ぜひチェックしてみてね。そんな小津氏は、昭和38年の亡くなる直前、入院中の病院にまでこちらのとんかつを届けてもらっていたそうです。いまでも小津監督が座っていた席が残されていて、その席に座ると、なぜか懐かしさに心打たれます。

1階のカウンターは9席だけなのでぜひ予約を

ほぼ毎日入店に並ぶそうなので、オススメは東京物語膳を予約して早めに行くこと。お味噌汁の出汁はなんと鰹ではなく、ヒレ肉で取るそうです。あえて具はインゲンのみというシンプルな味わいがまた素敵よね。

メニューはヒレカツとひと口カツのふたつのみ

右から、豚と牛の2種類の油で最初に高温、次に低温で2度揚げをした名物ヒレカツ。ソース以外には3種の塩が用意されています。1日7食限定の東京物語膳は、予約しないとすぐに売り切れてしまうほどの人気弁当。
淑女のトキメキポイント

上野がとんかつ発祥の地だったなんて知りませんでした。それにとんかつ屋には、いろいろなとんかつがあるのが普通だと思っていたのだけれど、ヒレカツ専門店なんてあるのね。奥が深いです。勉強になりました。

松坂屋の裏手に昭和の佇まい

もとは上野松坂屋の本館と別館の間で屋台を出していて昭和23年にいまの場所に移り、現在は先代の養女が4代目としてきりもりしています。

◆ 蓬莱屋[ホウライヤ]

住所/東京都台東区上野3-28-5
お問い合わせ/☎03-3831-5783
営業時間/11:30〜14:00(L.O.13:30)、17:00〜20:00(L.O.19:30)、土日祝〜14:30(L.O.14:00)
定休日/水曜日

●ヒレカツ 2980円、東京物語膳 2460円、日本酒1合 770円〜

東京都台東区上野3-28-5

NEXT PAGE6/ 6

路地裏の角にある角ハイボール専門店

路地裏の角にある角ハイボール専門店

◆ Kadoya[バー カドヤ]/ 東京・文京区

湯島の繁華街、天神下交差点近くの裏道。角を曲がった角地にあります。もともとオーナーが“角瓶”好きで、路地裏の角にこだわって探した場所とのこと。

入り口には立ち飲みコーナー“角打ち”があるのだけど、その語源は、酒屋の店頭で升に入った酒を飲む際、升の角から飲むから角打ち、なのですって。というように、こちらでは“角”へのこだわりが、店中に溢れています。

①立地が角で、②入り口に角打ちがあり、③インテリアの棚も四角で構成され、④照明も四角いものがたくさん。そしてお酒は“角瓶”というワケ。

内装はシックでお洒落ないまどきな感じで、カウンターも広くて低いので、ゆったりと座ることができます。こちらのイチオシである角ハイボールは、どこよりもおいしく飲めるようハイボール専用のサーバーで炭酸が注がれ、ボトルは当然のごとく冷凍庫でキンキンに。さらに、温度が上がらないようこれまた冷やした銅のマグカップで出されます。

ご想像のとおり、ここまでこだわるとキリッと爽快で、最高のハイボールが味わえるの。

あちらこちらに"角"がいっぱいあるでしょ

ゆったりカウンターでジャズやボサノヴァを聞きながら、こだわりの大人ハイボールもたまにはいいんじゃないかしら?もちろん角瓶以外にも、スパークリングやワインもご用意があります。

フードメニューはハイボールに合うものだけ!

右から、赤ワインと八丁味噌で煮込んだ名物のカドヤの煮込み。バタートーストを添えて。お通しはジャイアントコーンを醤油でから煎りしたもの。升で提供されます。キンキンに冷やされた角ハイボール。と、ニキータにはほろ苦いスプモーニを。
淑女のトキメキポイント

温度、炭酸の強さ、すべてが管理されたハイボール専用のサーバーです。これさえあれば最高のハイボールに。飲んで納得の違いがあります。

これがこだわりのハイボールサーバー

温度、炭酸の強さ、すべてが管理されたハイボール専用のサーバーです。これさえあれば最高のハイボールに。飲んで納得の違いがあります。

◆ Kadoya[バー カドヤ]/ 東京・文京区

住所/東京都文京区湯島3-45-3
お問い合わせ/☎03-3831-4775
営業時間/18:00〜翌5:00
定休日/日曜日

●ハイボール 500円、スプモーニ 700円、カドヤ煮込み 700円、バタートースト 300円

東京都文京区湯島3-45-3

この記事が気に入ったら「いいね!」しよう

LEON.jpの最新ニュースをお届けします。

RECOMMEND FOR YOU おすすめの記事