2015.12.16

意外と知らない串とワインのイイ関係

やきとり屋って、飲んだくれオヤジが通う居酒屋って思いがちよね。でもね、例えばここにご紹介する3軒のように、いまやきとり屋がとっても面白いの。なぜなら、お洒落なインテリアで、ワインリストがあって、カップル多し!ということで、こだわりの串と美味しいワインのマリアージュを楽しんでみてね。

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写真/久保田育男(OWL)
ナビゲーション・文/YULI*YULI
2014年2月号より抜粋
食空間においてはなんでもエキスパートな艶女。2003年、アートフラワーコンクール優勝。2010年、シュバリエ・ド・シャンパーニュ叙勲。オーナーを務めるシャンパン BARも絶賛営業中。近況/2013年のニュース!①オヤトキ連載10周年、②ルイ・ヴィトン展覧会でのフラワーデザイン、③スタンドアップパドル サーフィンを始めたこと。湘南のお仕事も増えるといいな。

ワインとやきとりはベストマッチなんです

和食好きの日本人だったら、定期的に食べたくなる物のひとつが“やきとり”ですよね。こんなに身近なのに家庭では難しい職人の料理。炭火焼きの美味なる鶏肉にはワインしかないでしょ!

引き継がれる年代物のタレ

◆ 鳥善 瀬尾[トリゼン セオ]/ 東京・港区

もし何も知らないでここに入ったら和風BARだと思うかも。1階に暖簾があって、煙でモクモクしてて……という、いわゆるやきとり屋のイメージをすべて払拭してくれたのがここ。

障子のようにデザインされた壁と柔らかな間接照明、和モダンなインテリアなどとにかくスタイリッシュ。しかもここに初めて連れて来てくれたのはワイン関係者。

やきとり屋でこんなにワインがあるのと同時に、やきとりとワインが合うことを知ったのはうれしい驚きでした。で、その鳥を焼くのは下町のオヤジさん!ではなく、トライアスロンを愛するアスリートの瀬尾博之氏。彼は10年間修業をした勝どき“鳥善”に、店の命とも言える“秘伝のタレ”を引き継ぐことを許された職人。

お金では買えない無二のタレという財産を、何よりも大切に引き継いでいるのです。地震でこぼれないようにと、タレが入った壷を鎖でつないであるのがその証拠。

タレを後世へつないでいくという使命感は彼の自信となり、そして彼の串を愛するお客で、今宵もお店は大賑わいです。

やきとりはタレ? 七味? ボリビアの塩?

炭の香ばしさと皮のパリっとした焼き加減がたまらない手羽先には、辛口のシャンパーニュ「バロン・ド・ロスチャイルド」。 歯触りのいい、せせりとももには、シャルドネの白ワイン「ピュリニー・モンラッシュ」ね。 もったりレバーとちょうちんは、ブルゴーニュの赤ワイン「ジュヴレ・シャンベルタン」で。
淑女のトキメキポイント

お洒落なやきとり屋さんのハシリよね。ワインはグラスで赤と白が2種類ずつあるから、やきとりに合わせていただけます。別腹で〆の鳥皮丼、稲庭うどんも味わってほしいから、やきとりの食べすぎに注意ですよ。

スッキリとしたシンプルモダンな店内です

手触りの良いカウンターは、野球のバットと同じ素材の“タモ”なんですって。座りやすい椅子も手伝ってついつい長居してしまいます。

◆ 鳥善 瀬尾[トリゼン セオ]

住所/東京都港区麻布十番1-4-2 カーサツルオカ B1F
営業/18:00〜23:00(L.O.)
定休日/不定休
お問い合わせ/☎03-5574-8881

●手羽先 370円、せせり 320円、かしわ 370円、血肝 320円、ちょうちん 420円、グラスワイン 800円〜

東京都港区麻布十番1-4-2

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ピンチョス!なやきとりです

◆ 中目黒 いぐち[ナカメグロ イグチ]/東京・目黒区

中目黒の喧噪を抜けた雑居ビルの一画に、この辺りには少ないミニマリズムな黒い扉。そこを開けると、スタイリッシュな空間“中目黒 いぐち”があります。カウンターの奥に置かれた松の盆栽が高級懐石料理店のような雰囲気なの。

そしてこちらは、「ここはデート用のやきとり屋だよ」と、友人に勧められた、シャンパーニュも揃っている2012年にオープンしたお店。ということでまずは、シャンパーニュで乾杯。それが不自然でないやきとり屋って時点で、泡好き女子には間違いなく刺さります。

たくさんの部位をいろいろと楽しめるようにと、ひと串少量主義の23品フルコース! やきとりは串の一番上が美味しいからと、コースのほとんどをピンチョス・スタイルで出すことにしたのだそう。次々味わえて、しかも食べやすいから女子的にはうれしいポイント。また、黒い小さめの四角皿に置かれて出されるのですが、これが特段味付けを変えているわけではないのにお洒落な味に感じる、という風に目で楽しみたい女子にもしっかり対応しているのも素敵よね。

盆栽&間接照明のやきとり屋ってある?

お寿司屋さんと同じ白木のカウンターがやきとり屋としては、少し神々しいかしら?(笑)素敵なカップルが絵になるカウンターです。

お洒落なやきとりを一本いかが?

みっちりと肉感ある定番つくねは、メドックの赤ワイン「ジスクール」で味わってね。手羽先は、大好きなシャンパーニュ「ボランジェ」でいただきましょう。 そして食べ慣れたネギマは、白ワイン「マコン・ヴィラージュ」とマリアージュ。どう、いつものやきとりとは全然違うでしょ?
淑女のトキメキポイント

あれ、なんだかほぼ煙がないような? 実は、強力なダクトが焼き台の下に組み込まれていて、いわゆるやきとり屋の独特な臭いがしないから、好きな服を着て行っても臭いがつかないの。とっても素晴らしい気遣いです。

◆ 中目黒 いぐち

住所/東京都目黒区上目黒1-2-9 ハイネス中目黒 109
営業時間/18:00〜24:00(L.O.)日は16:30〜24:00(L.O.)
定休日/無休
お問い合わせ/☎03-6451-0575

●コース 4800円〜、グラスワイン 700円〜

東京都目黒区上目黒1-2-9 ハイネス中目黒 109

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こだわり抜いた食材、選び抜かれたワイン

◆ やきとり 心香[ヤキトリ シンカ]/ 東京・港区

お店に入ると目に飛び込んでくるのは、カウンターの上のワイングラスの数々。え? ここワインBARだったかしら?と思わずにはいられないその光景は圧巻です。やきとり屋という枠をすでに飛び出しているとしか思えないのですが、実は、これが至極真っ当なやきとり屋さん。

店主の村川卓比路氏は、ニュージーランドの寿司屋でキャリアを積んだのち、日本の名店でも修業をした“異色の逸材”って書きたくなるような方で、10席のカウンターをひとりで仕切りまくっているのが小気味いいの。

お客様がドアを開けて入って来た瞬間、その方の立ち居振る舞いを見て、最適なサービスをするという鷹のような目をもっている村川氏。その高いホスピタリティもさることながら、特筆すべきは厳選された農家が育てた鳥に的確な味付けをしたやきとり。村川氏のご兄弟が仕入れているという数々の珍しく美味しいワイン。そして村川氏のやきとりのためにつくられた、陶芸家の加藤 委氏による青白磁。そんな村川ワンダーランドにリピートしたくなるのは当然よね。

お客様は、ひと晩に一回転だから要予約

長い時間をかけて、お客様の靴で磨かれるようにと選ばれた玄関の石床を踏み、店内に入ると、白を基調としたお洒落で優しい空間が広がります。

ワインのセレクトは村川氏におまかせしましょ

左から、ハツ、レバー、フォアグラ、砂肝をひとつの串に刺して焼いたもの。イタリアの赤ワイン「グラブネル」と。水郷どりのぼんじりとなんこつ、天城しゃものわさび焼きには、ニュージーランドのシャルドネ「フェルトン・ロード」。しゃもの西京焼には、アンリ・ジローの樽で熟成させた「満寿泉」。素敵なセレクトよ。

淑女のトキメキポイント

浄水器で浄水したお水で洗う大根のなめらかなおろしは、フランス料理のお口直しのソルベのよう。また、常連でもなかなかお目にかかれない伊豆天城の山葵畑で育ったクレソンは、みずみずしさが段違いなの。

◆ やきとり 心香

住所/東京都港区西麻布1-4-4
営業/18:00〜22:30(L.O.21:30)※最終入店21:00
定休日/日曜日、第2第4土曜日
お問い合わせ/☎03-3479-0388

●コース 6000円〜、グラスワイン 1400円〜(サービス料 500円)

東京都港区西麻布1-4-4

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