• TOP
  • GOURMET
  • アルコール0.0%でほんのり酔える!? 話題のスパークリング「フレンチ・ブルーム」

2025.05.04

アルコール0.0%でほんのり酔える!? 話題のスパークリング「フレンチ・ブルーム」

フランス発ノンアルコール・スパークリングワイン「フレンチ・ブルーム(FRENCH BLOOM)」から新作“エクストラ・ブリュット”が登場した。

BY :

文・編集/秋山 都(編集者・ライター)
CREDIT :

写真/トヨダリョウ

いま、世界的にノンアルコールブームが到来中。「飲めない」のではなく「飲まない」を選択するSobercurious(シラフ主義)なる言葉も誕生し、アルコール分を含まないカクテルであるモクテルも一般的に。

レストランでのペアリングメニューにもアルコールとノンアルの2種が用意されていますが、でもまあ、よほどの事情(クルマで来たとか、肝臓の数値が悪いとか、明日人間ドックだ、など)がない限り、アルコールを選んじゃいますよね。だってノンアルのワインって、けっきょくブドウジュースみたいな味でしょ……と筆者も思っておりました。この「フレンチ・ブルーム」を飲むまでは。

ワイン好きのためのノンアル・スパークリング「フレンチ・ブルーム」

フランス発のノンアルコール・スパークリングワイン「フレンチブルーム」。
▲ フランス発のノンアルコール・スパークリングワイン「フレンチブルーム」。
PAGE 2
この「フレンチ・ブルーム」とはフランス発のノンアルコール・スパークリングワイン。シャンパーニュ「テタンジェ」の創設者のひ孫であるロドルフ・フレールジャン・テタンジェさんが妻のマギー・フレールジャン・テタンジェさん、友人であるコンスタンス・ジャブロンスキーさんと3人で創業しました。

ロドルフさんはワインのバックグラウンド、妻のマギーさんは「ミシュランガイド」でのキャリアを持ち、つまりふたりは美食家。ワインも大好きだそうですが、なぜノンアルコール・スパークリングワインを開発したのか? アルコール、糖質、亜硫酸塩はゼロで、わずかグラス1杯1キロカロリーという新作「エクストラ・ブリュット」発表のため、来日していたロドルフさんとグラスを傾けながら話を聞きました。
フランス発のノンアルコール・スパークリングワイン「フレンチブルーム」。
▲ シャンパーニュメゾン「テタンジェ」の創業者のひ孫であるロドルフさん。兄弟のギョーム、リチャードとともにシャンパーニュ「フレールジャン・フレール」を手掛ける。2019年に妻のマギーらと「フレンチ・ブルーム」創業。
PAGE 3
── おいしいものが大好き、ワインも大好きというおふたりがノンアルコール・スパークリングワインを開発したのはなぜでしょう?

ロドルフ・フレールジャン・テタンジェ(以下ロドルフ) きっかけは妻マギーの妊娠でした。彼女は「ミシュランガイド」で仕事をしていたこともあり、高級レストランに行くのが日常のような生活を送っていたのですが、双子を妊娠したタイミングで、アルコールを控えるようになりました。すると、それまで当たり前のように楽しんでいた素晴らしい料理に、何を合わせていいのかわからなくなったと言うのですね。同時に社交の場からも排除されたと感じ、寂しく思っていたそうなのです。

そこへ、妻の友人で、NYの同じピラティススタジオに通っていたコンスタンス・ジャブロンスキーとの出会いもありました。彼女はモデルとしての仕事柄、健康的なライフスタイルやウェルビーイングへの意識が非常に高い。でもアルコールを飲まないからと、人とのつながりを絶つ必要はありませんよね。自分が意識して選択したライフスタイルがもっと心地よく、楽しいものであるべきだと考えていました。

偶然、同じ境遇にあったふたりが出会い、そこに私がシャンパーニュメゾンの家系であるということもあり、いままでに無かったようなノンアルコール・スパークリングワインを開発しようというプロジェクトが始まりました。
PAGE 4
フランス発のノンアルコール・スパークリングワイン「フレンチブルーム」。
▲ 貴公子然としたロドルフさん。「撮影されると知らなかったのでカジュアルな装いで来てしまいました」と少し恥ずかしそう。

「ブラインドで飲んだら、わからない自信があります」

── いままでもノンアルコールのスパークリングワインというものはありましたが、それは飲んでみるとシュワシュワと発泡しているブドウジュースのようなイメージでした。でも「フレンチ・ブルーム」のノンアル・スパークリングは全然違いますね。とくに高級レンジである「ラ・キュヴェ・ヴィンテージ2022」はその複雑でふくよかな味わいにびっくりしました。熟成したシャンパーニュのようで、これ、本当にワインじゃないの?って。1杯飲んだら、なんだかほんのり酔ったような感じすらするんですけど……ブラインドで飲んだら、わからない自信があります(笑)。
PAGE 5
ロドルフ それはうれしいコメントですね。この「フレンチブルーム」はまぎれもないワインなんです。アルコール分を抜くために、出来上がったワインを低温で3回に分けて蒸留しています。1回目の蒸留でアルコール度数は約14%から3%に、2回目は3%から0.5%に、最終的には0.0%に……と、この穏やかで丁寧なプロセスにより、ワイン本来の香りを保ちながら脱アルコールをすることができるのです。

ただ、アルコール分を抜いても、これほどの味わいを実現させるために、ベースとなるワインをしっかりつくる必要があります。たとえば「ラ・キュヴェ・ヴィンテージ2022」の場合、ラングドック地方リムーの選り抜いた畑で有機栽培されているシャルドネを収穫し、オークの新樽で熟成させ……さわやかでミネラルを感じさせながら、ふくよかで複雑な余韻を感じさせるワインに仕上げています。
フランス発のノンアルコール・スパークリングワイン「フレンチブルーム」。
▲ このほどリリースされた、フレンチ・ブルーム EXTRA BRUT 0.0%ブラン・ド・ブラン スパークリングワイン 1万1232円
PAGE 6
フランス発のノンアルコール・スパークリングワイン「フレンチブルーム」。
▲ シャンパーニュ愛好家から支持されている「フレンチ・ブルーム」。

ワイン大好きな人のためのノンアルコール・ワイン

── 消費者の反応はいかがですか? やっぱり健康上や宗教上の理由からお酒を飲まない方が多いのでしょうか?
ロドルフ 当初のターゲットは何らかの事情でお酒を「飲めない」「飲まない」方たちだったのですが、商品をリリースしてみて驚きました。実際は、「飲むこともあれば飲まないこともある」というような、フレキシブル・ドリンカーと呼ばれる人たちだったんです。これは食事を例に挙げるとわかりやすいと思うんですが、たとえば昨日はお肉を食べすぎたから、今日はベジタリアンで行こうか、と考えることがよくありますよね? 今日はなんかお酒を飲みたくない日だってあるでしょう。だからと言って、友人や家族とのディナーは楽しみたい。そんな時に、選ぶのが「フレンチ・ブルーム」というわけです。

── それは非常によく理解できます。昨日飲み過ぎちゃったから今日は控えたいけど、会食には出たいというシチュエーションがしばしばあるので(笑)。このクオリティはまさにワイン大好きな人のためのノンアルコール・ワインですね。
PAGE 7
フランス発のノンアルコール・スパークリングワイン「フレンチブルーム」。

新作「エクストラ・ブリュット」はグラス1杯1キロカロリー

── 今回は新作「エクストラ・ブリュット」お披露目のために来日されました。これはどんなワインなんでしょうか?

ロドルフ アルコール、糖質、亜硫酸塩はゼロで、わずかグラス1杯1キロカロリーという画期的なノンアルコール・スパークリングワインです。ラングドックで有機栽培されたシャルドネ100%のブラン・ド・ブランで、ミネラル感たっぷり。わずかの塩気も感じられるので、和食との相性も最高だと思います。
PAGE 8
── このようなワインをよくオルタナティブ・ワインと称しますが、この「ラ・キュヴェ」や「エクストラ・ブリュット」を飲んでいると、これはワインの代替品ではないと感じました。もうこれはワインそのものなんですね。

ロドルフ ワインというのはヨーロッパの人々にとって宗教的な背景もあり欠かせないものですが、アルコールの有無はもはや付随的なものなんですよね。1日の終わりにこの「フレンチ・ブルーム」を開けると豊かな気持ちになるし、友人たちと飲んでいるとなぜだかみんなほんのり酔ったようになるんですよ。

── わかります! 私もいただきながらお話を伺ったら、なんだか少し酔ったみたいです(笑)。
フランス発のノンアルコール・スパークリングワイン「フレンチブルーム」。

■ フレンチ・ブルーム

PAGE 9
秋山 都(編集者・ライター)
東京生まれ。 富裕層向けライフスタイル誌「セブンシーズ」、「Harper’s BAZAAR日本版」、「東京カレンダー」誌で編集長を歴任。 アマゾン・ジャパンでファッション・エディトリアル・ディレクターを務めたのちに独立。「WebLEON」では食いしん坊担当として、食・酒・旅など人生の快楽的側面を追求しております。好物はハイボールとタルタルステーキ。趣味はハシゴ酒。

話題のレストラン、もうチェックしました?

PAGE 10

登録無料! 買えるLEONの最新ニュースとイベント情報がメールで届く! 公式メルマガ

登録無料! 買えるLEONの最新ニュースとイベント情報がメールで届く! 公式メルマガ

この記事が気に入ったら「いいね!」しよう

Web LEONの最新ニュースをお届けします。

SPECIAL

    おすすめの記事

      SERIES:連載

      READ MORE

      買えるLEON

        アルコール0.0%でほんのり酔える!? 話題のスパークリング「フレンチ・ブルーム」 | グルメ | LEON レオン オフィシャルWebサイト