2025.05.04
アルコール0.0%でほんのり酔える!? 話題のスパークリング「フレンチ・ブルーム」
フランス発ノンアルコール・スパークリングワイン「フレンチ・ブルーム(FRENCH BLOOM)」から新作“エクストラ・ブリュット”が登場した。
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写真/トヨダリョウ
レストランでのペアリングメニューにもアルコールとノンアルの2種が用意されていますが、でもまあ、よほどの事情(クルマで来たとか、肝臓の数値が悪いとか、明日人間ドックだ、など)がない限り、アルコールを選んじゃいますよね。だってノンアルのワインって、けっきょくブドウジュースみたいな味でしょ……と筆者も思っておりました。この「フレンチ・ブルーム」を飲むまでは。
ワイン好きのためのノンアル・スパークリング「フレンチ・ブルーム」

ロドルフさんはワインのバックグラウンド、妻のマギーさんは「ミシュランガイド」でのキャリアを持ち、つまりふたりは美食家。ワインも大好きだそうですが、なぜノンアルコール・スパークリングワインを開発したのか? アルコール、糖質、亜硫酸塩はゼロで、わずかグラス1杯1キロカロリーという新作「エクストラ・ブリュット」発表のため、来日していたロドルフさんとグラスを傾けながら話を聞きました。

ロドルフ・フレールジャン・テタンジェ(以下ロドルフ) きっかけは妻マギーの妊娠でした。彼女は「ミシュランガイド」で仕事をしていたこともあり、高級レストランに行くのが日常のような生活を送っていたのですが、双子を妊娠したタイミングで、アルコールを控えるようになりました。すると、それまで当たり前のように楽しんでいた素晴らしい料理に、何を合わせていいのかわからなくなったと言うのですね。同時に社交の場からも排除されたと感じ、寂しく思っていたそうなのです。
そこへ、妻の友人で、NYの同じピラティススタジオに通っていたコンスタンス・ジャブロンスキーとの出会いもありました。彼女はモデルとしての仕事柄、健康的なライフスタイルやウェルビーイングへの意識が非常に高い。でもアルコールを飲まないからと、人とのつながりを絶つ必要はありませんよね。自分が意識して選択したライフスタイルがもっと心地よく、楽しいものであるべきだと考えていました。
偶然、同じ境遇にあったふたりが出会い、そこに私がシャンパーニュメゾンの家系であるということもあり、いままでに無かったようなノンアルコール・スパークリングワインを開発しようというプロジェクトが始まりました。

「ブラインドで飲んだら、わからない自信があります」
ただ、アルコール分を抜いても、これほどの味わいを実現させるために、ベースとなるワインをしっかりつくる必要があります。たとえば「ラ・キュヴェ・ヴィンテージ2022」の場合、ラングドック地方リムーの選り抜いた畑で有機栽培されているシャルドネを収穫し、オークの新樽で熟成させ……さわやかでミネラルを感じさせながら、ふくよかで複雑な余韻を感じさせるワインに仕上げています。


ワイン大好きな人のためのノンアルコール・ワイン
── それは非常によく理解できます。昨日飲み過ぎちゃったから今日は控えたいけど、会食には出たいというシチュエーションがしばしばあるので(笑)。このクオリティはまさにワイン大好きな人のためのノンアルコール・ワインですね。

新作「エクストラ・ブリュット」はグラス1杯1キロカロリー
ロドルフ アルコール、糖質、亜硫酸塩はゼロで、わずかグラス1杯1キロカロリーという画期的なノンアルコール・スパークリングワインです。ラングドックで有機栽培されたシャルドネ100%のブラン・ド・ブランで、ミネラル感たっぷり。わずかの塩気も感じられるので、和食との相性も最高だと思います。
ロドルフ ワインというのはヨーロッパの人々にとって宗教的な背景もあり欠かせないものですが、アルコールの有無はもはや付随的なものなんですよね。1日の終わりにこの「フレンチ・ブルーム」を開けると豊かな気持ちになるし、友人たちと飲んでいるとなぜだかみんなほんのり酔ったようになるんですよ。
── わかります! 私もいただきながらお話を伺ったら、なんだか少し酔ったみたいです(笑)。
