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2023.02.02

美味しい、居心地良い、使い勝手最高! 三拍子揃った「行きつけにしたい店」はココ

時にデートでは、アットホームな雰囲気の店で気楽に食事を楽しみたい。その点、西麻布の静かな住宅街にオープンした「N'onaka」では、クラシックフレンチに精通した実力派オーナーシェフが、我々日本人の舌と胃袋に響く美味しい料理を提供中。彼女と一緒に行きつけにしたくなるビストロですよ!

CREDIT :

文/高橋綾子

クラシックフレンチを熟知したオーナーシェフが創り出す「毎日食べたくなるフレンチ」

交差点から10分ほど歩いた西麻布2丁目は、ちょっと下町っぽい雰囲気を醸す落ち着いたエリア。“ハシゴ飲み”する人が多いせいか、ワイン1杯から楽しめる店が軒を連ねます。そんな通好みな場所で“隠れ家”と呼ぶのにふさわしく、通りから脇に入ったビルの2Fにオープンしたビストロが、今回ご紹介する「N’onaka」です。
N'onaka(ノナカ)オーナーシェフの野中靖幸さん
▲ 暖かな雰囲気で居心地良い「N'onaka」の店内。
扉を開けるとほっこりするような温かな空気を感じ、きれいに片付けられたオープンキッチンではピカピカに磨かれた鍋が火にかかり、漂う美味しい匂いに「あ、ココいいな!」と直感します。
オーナーシェフの野中靖幸さんは小学生の頃、料理を作ると家族から褒められてうれしかったという記憶から、いつしか料理人を目指すようになり調理師専門学校へ。フレンチの道に進んだのは在学中に講師として来校したアンドレ・パッション氏の料理への思いや人間味に感銘を受けたから。
その場で直談判し、卒業と同時に上京、「レストラン パッション」に入店しました。その年は「ミシュランガイド 東京版」が初めて発刊され、「カンテサンス」が三つ星に輝き、「エル・ブジ」人気が爆発した頃。どちらかというと人々はクラシックフレンチから遠ざかっていくなか、野中シェフがガチな正統派フレンチに夢中になったのは、郷土料理や伝統料理の豊かさ、面白さに魅了されたからだそう。

「クラシックフレンチはごまかしが効かない。“難しいけど楽しい”んです」と話します。
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見た目の華やかさにとらわれず、クラシックフレンチをベースに“今”を取り入れた料理。それこそ野中シェフが創り出すメニューです。

伝統的なフレンチはバターや生クリームがたっぷりで疲れてしまうと言われますが、野中さんは脂肪分の低い生クリームを使ったり、バターで仕上げなかったり、などの工夫を施しながら、ゲストが毎日食べたくなる味わいを目指しています。
 「季節野菜のサラダ仕立て」(1400円)N'onaka(ノナカ)
▲ 「季節野菜のサラダ仕立て」(1400円)
「フランスの街角に佇むビストロのように、食をこよなく愛する人々にとって居心地が良く、使い勝手の良い店でありたい」がコンセプト。ゆえに、定番メニューはあるけれど、その日の気分やお腹の空き具合を野中シェフと相談して“私好みの皿”を作ってもらえたりもするのです。

例えばサラダ。メニューでは「ニース風クスクスサラダ」や「ニシンの燻製サラダ」などが目を引きますが、シンプルに野菜だけ食べたいというリクエストに応えて作ってくれたのが、この「季節野菜のサラダ仕立て」。

みずみずしさいっぱいの旬の野菜にシェリービネガー、熟成バルサミコ酢、赤ワインビネガー、オリーブオイルやひまわり油などを合わせた自家製ドレッシングをかけました。美味なる味わいは上質な食材だけが語れるものだと改めて感じさせてくれます。
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クリーム系の料理でも食べ疲れない! そのワケは……

「冷前菜の盛り合わせ」(2800円〜)N'onaka(ノナカ)
▲ 「冷前菜の盛り合わせ」(2800円〜)
そして本日の「冷前菜の盛り合わせ」は、黒胡椒たっぷりの「フロマージュ・ド・テット」、キリッとした酸味の「赤キャベツのマリネ」、ギトっとした油分がなく肉を感じる「イベリコ豚のパテ」に「セロリとコルニッション」の4品。これはワインのお供に最適!
 N'onaka(ノナカ)「本日のひらめの筒切りムニエル 焦がしバターソース」(3200円)N'onaka(ノナカ)
▲ 「本日のひらめの筒切りムニエル 焦がしバターソース」(3200円)
骨ごとガツンと切ってふっくらと仕上げた「本日のひらめの筒切りムニエル 焦がしバターソース」。こんな風に骨付きの魚を使うシェフは少なくなった今、クラシックフレンチにこだわる野中さんならではの一皿です。

ひらめは伝統的な調理法であるムニエルにして、ケッパーの酸味が豊かな焦がしバターソースで仕上げます。違いは煮詰めたフォン・ド・ヴォーをちょっぴり入れること。まろやかになった酸味がソースをランクアップ!
「仔ウサギ背肉のフリカッセ」N'onaka(ノナカ)
▲ 「仔ウサギ背肉のフリカッセ」(3200円)
酸味の扱い方が絶妙な野中シェフの料理。この「仔ウサギ背肉のフリカッセ」を食べると良くわかります。クリーム系の料理ってだんだんと食べ疲れてくると思うのですが、それがない! 白ワインの酸を上手に使うので、ひと口、もうひと口と、止まらなくさせるのです。
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デザートメニューまで、抜かりなし!

「牛タンシチュー ヌイユ添え」(3400円)N'onaka(ノナカ)
▲ 「牛タンシチュー ヌイユ添え」(3400円)
メニューブックに「ノナカ亭メニュー」なるものを発見!

「“帝国ホテルで学んだシェフが独立して昭和の洋食屋さんを始めた”というイメージで、フレンチに洋食のエッセンスを入れたら面白いと思って」と野中シェフ。そんな遊び心溢れるメニューのひとつがコチラ、「牛タンシチュー ヌイユ添え」です。

「フレンチだと『牛頰肉の煮込み』などに添える“ヌイユ(フランス版パスタ)”を、洋食屋さんだったら何にするのかな、と想像しながら作りました」

デミグラスソースを再構築して作ったオリジナルソースに、きらりと光るセンスを感じます。
 N'onaka(ノナカ)「紅玉とカシスのクリスティアン カルヴァドス風味」(1600円)N'onaka(ノナカ)
▲ 「紅玉とカシスのクリスティアン カルヴァドス風味」(1600円)
デザートはフレンチに欠かせないメニューなので、小さな店だからといって手抜きはしません。

コチラの「紅玉とカシスのクリスティアン カルヴァドス風味」は、カラメリゼしたりんごとアーモンドクリーム、カシスを、極薄の生地・パートフィロで包みオーブンで焼き上げました。りんごの皮と芯を煮詰めたソースにりんごを原料とする蒸留酒、「カルヴァドス」で風味づけ。りんごを丸ごと食べるようなデザートです。
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フランス産ワイン、N'onaka(ノナカ)
ブルゴーニュやアルザスなどフランス産に限定したワインは、なんとマグナムボトルもグラスで飲めるという太っ腹具合! 厳選した80年代の蒸留酒も魅力的なものが揃います。16時から営業しているので、「ブーダン・ブラン」をつまみにグラス1杯……という使い方も、大人の男ならではの愉しみ方です。
このお店には日々、野中シェフが信頼している生産者さんが“美味しい”と思った食材が送られてきます。それらを、シェフ自身が大切にしている「手抜きしない」「料理に対して真摯に向き合う」という信条のもと、師と仰ぐアンドレ・パッションから教わった技術とインスピレーションで調理するのがココンチのスタイル。
シェフとの会話を楽しむならカウンター席、友人とならテーブル席、そして親密デートなら奥まった個室と、あらゆるシチュエーションで利用できる「N’onaka」。美味しくて居心地が良くて使い勝手がいい。三拍子揃った“行きつけにしたい店”にキマりですね!
※掲載商品はすべて税込み価格です
N'onaka(ノナカ)

■ N'onaka(ノナカ)

住所/東京都港区西麻布2-8-11 西麻布ビル1F
営業時間/16:00〜23:00 不定休

詳細はコチラ

予約・お問い合わせ/TEL03-6421-0825

※ サービス料なし、席料あり(1000円・ミネラルウォーター付き)

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