2019.11.20
ザ・男の料理「下味つけて焼くだけ」な「ローストポーク」の作り方
“週末鮨屋”の料理研究家として知られる野本やすゆきさんが、料理初心者の男性向けに「モテる」「デキる」レシピをご指南!
- CREDIT :
レシピ&調理/野本やすゆき 文/秋山 都 写真/吉澤健太
そこで本連載では“週末鮨屋”として注目されている料理研究家、野本やすゆきさんに、初心者でも作れ、自分で食べておいしいのはもちろん、一緒に食卓を囲むお連れさまにも「すごい!」と言ってもらえるレシピをご指南いただきます。料理はいまどき男子必携のモテツールであるものの、万遍なく何でも作れる必要はありません。数品のキラー料理を作れるよう、腕を磨いておきましょう。

ローストとは、塊や厚みのある肉をオーブンに入れて間接的に火をいれる調理法。蒸し焼きになるため、大きな肉でもやわらかく、中まで加熱することができるのが特徴です。
下味をつけて、あとはオーブンに放り込めば、あとは放っておけるのがローストのいいところ。なんですが、今回の料理は時間がかかります。下味をつける1時間余と、焼き上がりまでの数十分……その間に前菜をつまんだり、お酒を楽しんだり、ゲストとご一緒に自由に楽しんでくださいね。
「豚のスパイシーロースト」を作ってみよう!

【材料】 作りやすい4人分
豚肩ロース(塊) 500g
A にんにくすりおろし 2かけ分
A チリパウダー 小さじ2
A 白ワインビネガー 大さじ3
A 塩 小さじ3/4
A 胡椒 適量
A ローリエ 2枚
A オリーブオイル 大さじ1
タマネギ 1個
紫玉ねぎ 1個
オリーブオイル 適量
イタリアンパセリ 適量
塩 適量
今回は、普通のロースより脂が多くて濃厚な味わいの肩ロースを使用しました。スーパーマーケットで、塊肉が見つからない場合には「塊で欲しいんですけど」とたずねてみましょう。ブロック肉を切りだすなど、対応してくれるはずです。
【作り方】
まず、豚肉を常温に戻します。冷蔵庫から出し、30分ほど放置しておけばいいでしょう。
そこに、材料のAを入れたポリ袋に、豚肉を入れてよくモミモミし、これまた常温で1時間以上放置。
白ワインビネガーがない場合には米酢など他の酢で代用してください。


耐熱皿(オーブンの天板)に豚肉、タマネギをのせ、Aの汁、オリーブオイルをかけてオーブンで焼きます。この日は230度で、25分ほど焼きました。肉の状態や大きさによって20~30分程度ですが、不安なら途中で様子を見ながら焼きましょう。

竹串をなかほどまで刺し、抜いたときに透明な肉汁があふれ出てくればOKというのがクラシカルな方法ですが、竹串なんてないよ、という方も多いでしょうから、そんなときはちょっと端っこを切ってみましょう。
もし中が赤いようなら、もう一度オーブンに戻せばいいんです。その辺は気楽にいきましょう。

焼いたお肉はオーブンから出したあと10分程度休ませて味をなじませることをおすすめします。
ここでまた時間とるの? と言うなかれ。そのひと手間が肉をよりしっとり、美味しくしてくれます。


● 野本やすゆき (料理研究家)
東京・谷中で昭和初期から続く老舗寿司店「谷中 松寿司」に生まれ、現在、金・土・日曜のみ3代目として店を継承。“週末鮨屋”としても活動しつつ、わかりやすいレシピがTV、雑誌で人気の、いま注目の料理研究家のひとり。プロレス好き。