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2018.12.05

プロが手がけた!大人のための味出しデニム

ジーンズ1本に数百万円。それはまさしくバブルでした。しかし、そのおかげで日本にはヴィンテージデニムに関する深い知識が蓄積されたのは事実。それが今、ジーンズの新たな可能性を開こうとしています。

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写真/島本一男(BAARL) スタイリング/小野塚雅之 テキスト/安岡将文

ヤヌーク × 藤原 裕(ベルベルジン ディレクター)始動! 藤原さんが語る、その想いとは?

「お店からヴィンテージジーンズが、どんどんと旅立ってゆく。商売としてはうれしい反面、ヴィンテージジーンズはいずれ消えゆく存在であることを実感しました」

ヴィンテージ好きなら知らぬ者はいない、原宿の老舗古着店ベルベルジンのディレクター藤原 裕さんは、当時を振り返りそう語ります。

この度、藤原さんは2003年にLAで誕生したデニムブランドのヤヌークとのコラボコレクションを手がけました。現代に穿けるヴィンテージジーンズを作りたい。そんなヤヌークの願いを実現するためには、確かにこれ以上ない人物です。

しかし、リーバイス501®XXの歴史と知識を凝縮した書籍『THE 501®XX - A COLLECTION OF VINTAGE JEANS-』を上梓するほど、ヴィンテージへの造詣が深い藤原さんだけに、いわばヴィンテージの“再現”に対して葛藤はなかったのでしょうか。

「確かに、今まで僕が触れてきた世界とは、違うものがあります。しかし、僕はこれまでせっかく培ったヴィンテージに関する知識を、どうやって残せば良いのかずっと考えてきました。ヤヌークとのコラボレーションは、そのひとつの方法だと思っています」

こだわる人にも、こだわらない人にも穿いて欲しい

今回コラボレーションは、藤原さんが最も好きな年代という1946年のヴィンテージジーンズにインスピレーションを得ています。いわゆる大戦モデルと呼ばれる年代で、今あるジーンズの原型が確立された47年への過渡期とされています。それを基に、デッドストック・エイジング・セカンドハンドの3つのモデルを製作。その中で、最も苦労したのがデッドストックだそう。

「とにかく濃く深いインディゴの色合いを表現するのが大変でした。そのために、現存する1946年のデッドストックをヤヌークのデザインチームに直接見てもらい、72年間の経年変化や酸化の具合を実感してもらいました。エイジングやセカンドハンドも、その加工技術や行程を隈なくチェックしました。ヴィンテージ加工を施したジーンズはこれまで幾本も見てきましたが、今回の仕上がりはかなり納得しています」

コレクションでは、レディースも展開。今後さらにアイテムのバリエーションを広げる予定だとか。

「藤原=生粋のヴィンテージマニアというイメージを持つ人も多いでしょう。それはそれでうれしいのですが、僕はデニム業界に携わる一人の人間として、今回のプロジェクトをとても楽しんでいます。これまで得た知識を活かして、ヴィンテージだけでなくデニム業界全体に貢献できれば幸いです」

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全力を傾けて誕生したのがこの3モデル 

Item 01 デッドストック

藤原さんが最もこだわった、再現度の高い色に注目

パンツ3万円/ヤヌーク×藤原 裕コラボレーション(カイタックインターナショナル)
1946年から現在に残る中で起きる、インディゴ染料の酸化までも考慮した色合いを再現。空気により変色作用を促進するという最新の加工技術を用い、幾度もの実験を重ねて完成に至ったのだそう。糊付けも施してあり、穿きこむ楽しさをも堪能できます。一方で、シルエットはスリムテーパードと今どきに。藤原さんによるヴィンテージの知識を掛け合わせ、現代のファッションシーンに落とし込んでいます。
ボタンは、大戦モデルの特徴のひとつである月桂樹ボタンをアレンジ。また、バックポケットには隠しリベットが施されるなど、ヴィンテージジーンズ好きも納得するディテールが随所に採用されています。

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ノンウォッシュも巧みに再現 

Item 02 エイジング 

一度も洗っていない、ヴィンテージ目線な色落ち感

パンツ3万8000円/ヤヌーク×藤原 裕コラボレーション(カイタックインターナショナル)
ヴィンテージジーンズにおける大きな魅力である、色落ちのリアルさを追求したのがこのモデル。その色みや落ち加減は、デッドストックを一度も洗わずに穿き込んだという条件に基づきます。この辺りも、ヴィンテージジーンズ好きには、たまらないこだわりですね。こちらもシルエットはスリムテーパードで、リアルな色落ち感とは裏腹に、穿き姿はモダンに仕上がっています。
一度も洗わず穿き続けると、埃などの汚れが堆積し、その分だけ色落ちにメリハリが生まれると言われています。ヒゲ(股の部分に横方向にできる穿きジワ)やハチノス(ヒザ裏にできるハチノス状のシワ)だけでなく、ボタンのアタリやポケットの擦り切れ具合も、非常に高い再現度です。

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ワーカー仕様もアジな仕上がり

Item 03 セカンドハンド

労働着であるというジーンズの本懐を追求したモデル

パンツ3万8000円/ヤヌーク×藤原 裕コラボレーション(カイタックインターナショナル)
こちらは、ジーンズ本来の目的に従ってワークウェアとして着込み、洗いを重ねた、いうなれば無頓着に扱われた場合を想定した加工を採用。当時マッチをジーンズで着火していたという、非常に細かな再現まで行われています。色落ちや汚れ、ダメージから穿いていた人を想像するのも、ヴィンテージジーンズの楽しさ。ヴィンテージに精通する藤原さんならではのアプローチです。
ワークェアとしてハードに穿き込んだ様子を、ダメージに加えてペンキの飛沫汚れなどでも表現。数種類の色のペンキ汚れを施すことで、長年に渡り様々な現場で穿いてきたというストーリー感を楽しませてくれます。
こちらが、右バックポケット下に施されたマッチ痕。30年代から70年代初頭くらいまでのヴィンテージジーンズで見られたディテールで、当時のマッチは着火しやすかったため、ジーンズの摩擦でも火が着いたのです。
※掲載商品はすべて税抜き価格です

■ お問い合わせ

カイタックインターナショナル 03-5722-3684

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