2017.09.15
出張で困るスーツの収納の仕方、達人に聞きました
出張で一番困るのは、シワにならないようにスーツを持っていくことではないでしょうか。どうやって畳むか、毎回頭を悩める人も多いハズ。そこで出張の多いファッション業界方々に収納術を伺いました。どれも参考になるものばかり。ぜひチェックしてくださいませ。
- CREDIT :
文/池田保行(04) イラスト/野村憲司(トキア企画)
そこで出張の多いファッション業界の方々に、シワにならないスーツの畳み方、運び方を教えてもらいました。みなさん、オリジナルの工夫をされているようです。
● SDI 営業職・藤枝惠太さん
折り畳む箇所を最小限にするのがコツです
なので私はあまり細かく畳まず、ハンガーに掛けたままの状態で袖を内側に畳み込み、大きく2つ折りにしてスーツケースに収納します。収納する場所はスーツケースのパッキングを済ませ、内側のベルトも掛けてから、真ん中に挟む感じで、スーツケースの中であまり移動しないように固定しておきます」
シャツやタイ、下着や革小物は、全部小分け用の袋に入れて収納するんです。ジャケット以外は小分けするのが好きなので(笑)。ホテルについたらクロゼットや引き出しにそのまま移動させます。何がどこに入っているかわかりますし、現地でのコーディネートのときに、どこへしまったかなー?と悩まなくて済みますから」
● スローウェア ジャパン 代表取締役社長・鈴木雄一朗さん
スーツケースの中をクローゼットと同じ状態に
ホテルについたら、すぐに荷解きします。もしシワが気になるようなら浴室にお湯を張ってひと晩吊るしておけばいいと思いますが、ここ何年もやったことないですね」
● ストラスブルゴ 常務取締役執行役員・神藤光太郎さん
イタリア人サルトに教えてもらった畳み方です
● アイネックス 商品戦略部 部長・並木孝之さん
スーツケースに収納しないという裏ワザ
◆ スーツのシワ伸ばしにスプレーはありか、なしか
かつて服飾評論家の落合先生がご自身の著書にこう記していました。
「出張時は霧吹き用のスプレーボトルを持っていく。ホテルでスーツに霧を吹き、一晩吊り下げておけばシワがとれる」
たしかに自宅で着じわのついたスーツに霧を吹いておけば、ウールの自然な回復力でシワがとれますが、出張に霧吹き用ボトルを持参する人は今回の取材では見つかりませんでした。
「バスタブがあれば浴室にお湯を張り、なければ熱いシャワーで蒸気を満たして、そこにスーツをハンガーで釣っておきます」
という証言は聞かれましたが、スーツよりシャツを吊るすという声も。実際に霧吹きスプレーを持参していたのかは定かではありませんが、緊急時の処方として覚えておいても良いかもしれません。