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2020.09.04

バーニーズ ニューヨーク PRマネージャー・中野光章のこだわり小物

バーニーズ ニューヨークの名物マネージャーが語るネイティブジュエリー【ターコイズにはパワーが宿る!?】

一番魅力的で効果的なアクセサリーとはなんでしょう? バーニーズ ニューヨークにて長年PR業務を勤めた達人が、愛用のジュエリーをこっそり紹介します。

CREDIT :

撮影/鈴木泰之 取材/長谷川 剛(zero4)

この秋日本上陸30周年を迎えるバーニーズ ニューヨーク。その制作物や自社メディア全般を統括する中野光章さんは、大のネイティブジュエリー愛好家。なかでも秘蔵のターコイズ・コレクションはマニアも唸るクオリティ。今回はその深遠なる魅力をたっぷり伺ってきました。
ネイティブジュエリーの重ね付けが中野さんのスタイル。今回はお気に入りのチマヨベストもご着用。シンプルながら熱の入りが見て取れます。

一点物だから装いも個性的に引き立ちます

世界一華やかな街と謳われるニューヨークのエッセンスを凝縮させたスペシャリティストア、バーニーズ ニューヨーク。中野光章さんはその本邦ショップにおいて長きに渡りPRや店舗販促で辣腕を揮ってきた人物です。ヴィンテージウェアに造詣が深いことでも知られる中野さんですが、特に強くコミットしているのが、いわゆるネイティブジュエリー。そのこだわりは、もはや単なる収集を越えた伝道師レベルと多くの人が語るほど。

そんな達人が惚れ込んだネイティブジュエリーですが、その出会いはバーニーズ ニューヨークに中野さんが入社した直後のこと。その当時、ネイティブジュエリーショップのスタッフだった高校時代のラグビー部の先輩との再会が、大きな起点になったと振り返ります。

名店との出会いでさらに深みへと

「先輩がズニ族(アメリカ先住民族のひとつ)のリングを着けていて、それがとっても格好良かった。私もぜひ欲しいとお願いしたのですが、“オーダーしなきゃ手に入らない”と言われ、早速同じデザインで注文したんです。1年近く待たされいざ届いてみたら、先輩のリングよりもシャープで自分好み(笑)。そこから手作りの1点物ジュエリーの面白さに目覚めてしまいました」

ネイティブアメリカンが手掛けるシルバージュエリーは、部族やアーティストによって作風が異なるなど多様性を備えたアイテム。個性的かつクオリティの高い作品を探していくなかで、ターコイズに行き着いたと中野さん。

「なかでも運命的と言えるのが、約20年前に訪れたスカイストーン・トレーディングとの出会いです。この軽井沢に拠点を構えるショップのターコイズコレクションは、群を抜いて素晴らしく、気付いたらその美しさにすっかり魅了されてしまいました。有り金をはたく勢いで購入するにとどまらず、私自身の仕事にも繋げるほどハマッてしまったのです。」

スカイストーン・トレーディングに通って見る目を養うだけでなく、直接アメリカ・サンタフェに赴きターコイズジュエリーを購入するまでになった中野さん。そこまで陶酔してしまうターコイズの魅力とはなんでしょう?

深い歴史などロマンに溢れたアイテムです

「ひとつは好きになるほど感じる、マニアックな見どころにあると思います。ターコイズは産出される山(鉱山)によってらしさというか特徴があります。たとえばネバダ州“ローンマウンテン”のものならば、1969〜71年ころに採掘された石がベストと言われています。また透明度や硬度、マトリックス(不純物)の入り方でも評価が変わってしまうのがターコイズ。脆い組成の個体も多く、着色や樹脂などでスタビライズド(安定加工)した石がほとんどです。しかし、せっかくならナチュラル(天然モノ)を狙いたい。ストーミーマウンテン・ターコイズは、その名のとおり砂嵐のようなマトリックスが大きな特徴。私の持っている石は大きさもありナチュラルで光沢がある極めて貴重な個体。しかも私と同じ1973年生まれ(採掘)ということで、前のめりで購入してしまいました(笑)」

ひとつひとつに深い歴史と見どころがあるターコイズは、ロマンが詰まったアイテムだと中野さんは力説します。

「男性のアクセサリーといえば腕時計などが一般的かと思います。しかし、ナチュラルなターコイズジュエリーは同じものがないため、スタイルを個性的に引き立ててくれる味わいに満ちたアイテムだと思っています。また、コミュニケーションの切っ掛けとして機能するところもターコイズの良い部分。実際、僕は大振りなリングを毎日身に着けているからという面もありますが、非常に多くの人からこのジュエリーに関し声を掛けられるんです。意外に女性から尋ねられることも多く、時計などとは異なるターコイズという半貴石ならではの強いオーラを感じずにはいられません。」
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当然のことながらターコイズは大きいものが価値も高い。中野さんのコレクションはどれも非常に高額なものばかり。
産出される鉱山によって表情の異なるところもターコイズの魅力です。(左から順に)「ストーミーマウンテン」のターコイズは中野さんと“同い歳”の1973年採掘。 「ローンマウンテン」はその道のプロからも絶賛されるもの。 「アパッチブルー」は初期に採掘された一粒。「レッドマウンテン」はいわゆる“5大ターコイズ”の一角。タイトなマトリックスが玄人好み。
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チマヨベストはセンチネラのもの。ナバホ族のトップアーティストであるマッキー・プラテロのシルバーアクセと組み合わせて着こなすのが中野さん流です。

中野光章さん
バーニーズ ニューヨーク アドバタイジングマネージャー

大学卒業後にバーニーズ ジャパン入社。新宿店デザイナーズフロアのマネージャーを経て、2003年よりPRマネージャー、2019 年より現職。ネイティブジュエリーに加えヴィンテージウエアに関しても深い造詣を持ち、ファッション誌等の企画構成も手掛ける。    

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