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2020.08.11

【プロに聞いた!】ゴールドジュエリーと金時計、素人でも粋に付けるには?

数々のファッション誌、モード誌などを中心に活躍するスタイリスト高橋ラムダさん。最近は、YouTubeでのスタイリング提案チャンネルもスタートし、さらに注目を浴びています。そんな彼は、ゴールドジュエリー好きとしても知られていますが、今回はその選びの視点を伺いました。初心者でも簡単に付けられるコツを伺いました!

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写真/大森 直(TABLEROCK) 取材・文/長谷川茂雄

中学生の時にゴローズにハマり、それをルーツに、シルバーやゴールドジュエリーの楽しさを追求してきたという高橋ラムダさん。とはいえ、ゴールドを意識的に着けるようになったのは、「19歳のときに買った14Kのネックレスから」。

それから現在まで、ピアスやブレスレット、リングや時計にいたるまで、ゴールドを着けない日はないといいます。ただ、多くのゴールドジュエリーを着けていながらも過剰な印象はまるでなく、むしろスタイリッシュに見えるのが不思議です。そこには、どんなポイントがあるのでしょうか?
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ゴールドは10Kか14K。シルバーとのミックスが鉄則

高橋ラムダ(以下ラムダ) 「普段から複数のゴールドジュエリーを着けていますが、実は、10Kや14Kのものがほとんどです。18Kや22Kは滅多に着けません。理由は、中空のほうが軽くて重ね着けがしやすいですし、安価でいいものが手に入るから。あと一番大きなポイントは、日本人の肌の色に合うことです。18Kは黄色味が強くて、ギラギラしたイメージに見えますし、日本人の肌の色に着けると悪目立ちするんですよ」

なるほど、肌の色とゴールドの純度=発色の相性をしっかり計算しているのでした。あとは、多少ゴリゴリの印象を出したいときは、ゴールドの分量を多めにしつつも「シルバーとのミックスを心がける」とのこと。

そんなラムダさんがジュエリーを購入するのは、国内外のアンティークショップ。特にNYには、必ずチェックするお気に入りのショップがあるのだそう。

ラムダ 「チャイナタウンにある『ニュートップジュエリー』は、絶対に足を運びます。シュプリームのネックレスヘッドを作っていることでも知られていますが、面白いものに必ず出会えます。チェーンも指輪もその場でカットしてくれますし、すごく親切です(笑)。日本だと御徒町にある『グリルズ ジュエルズ』にはよく行きますね」。
 ▲ 普段からゴールドのリングやブレスレットの重ね着けは基本。オールゴールドのこともありますが、時計などで、シルバー(ステンレス)をミックスして中和するのがラムダ流。ほぼゴールドは10K、もしくは14Kをセレクト。「ピンキーリングは気の流れを意識しているところもあって、必ず着けますね」。ちなみのこちらの時計は、50sのロレックス サンダーバード。全て私物。
▲ ネックレスの重ね着け一例。シュプリームのものと、ニュートップジュエリーで入手したトップをミックスしています。モチーフは馬蹄やコイン、紙幣など。「トップに主張のあるものを重ね着けする場合は、チェーンは必ず華奢なものを選びます」。トップは全て14K。全て私物。
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▲ あえて首回りをゴリゴリの印象にする場合は、シルバーを程よく散りばめるのがミソ。こちらは、ゴローズのシルバー&ゴールドのビーズネックレスと、アフリカンテイストのヴィンテージゴールドネックレスを合わせています。「太さ的には、これぐらいが限界。これ以上太いものを重ね着けすると、さすがに主張が強過ぎますね」。全て私物。
▲ グリル(歯につけるアクセ)も、ピアスも14Kで統一。ちなみに本日着用の柄シャツは、パリで購入した「カサブランカ」のもの。ゴールドジュエリーとも好相性です。全て私物。
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ゴールド時計の選び方、付け方は、どうする?

ラムダさんが探し求めるゴールドジュエリーは、主に70〜80sのデッドストック。それを現行のものとミックスするのがラムダ流です。場合によってはメッキが剥げた50sのものなどを着けることがあります。それもまた彼なりの狙いがありました。

ラムダ 「ゴールドは角が取れると、当たり前ですがマイルドに見えます。例えば日本の新しい喜平チェーンは、光が当たると反射してより煌びやかになるんです。それでは重ね着けするとトゥマッチに見えるので、刺々しく見えない海外のヴィンテージを、自分なりに探しているんです」
▲ 50sのオメガや、80sのヴァシュロン コンスタンタンなど。時計はヴィンテージのもので、ゴールドのバランス、そして小振りなフェイスを条件に常に探しているとのこと。「ヴィンテージの時計ならではの、ゆるゆるな着け心地のジュビリーバンドは、作りとしても重ね着けに向いています」。全て私物。
さらに時計も「あくまでブレスレット感覚」で着けるため、ほかのジュエリー同様、重ね着けしたときのバランスを考慮してゴールドの分量、フェイスの色などを吟味しているとのこと。

ラムダ 「自分は手が短いので、フェイスが大きい時計はNGです。バランスが悪く見えますし、ブレスレットと重ね着けしたときに主張が強くなりすぎないように、必ず小振りなものをチョイスします。あとは、フェイスの色もジュエリーとの相性を考えて探します。時計は投資と捉えて一定期間着けたら、必ずまた新しいものを買うんですよ。ただ欲しくなっちゃうだけなんですが(笑)」
▲ ゴールドジュエリーとの重ね着けでラムダさんが注目しているのが、パール。「いま世界的にメンズのファッショニスタたちがパールを着け始めています」。こちらは、形が不揃いの淡水パールをあえてセレクトして、七色のグラデになるように仕上げたラムダさんプロデュースによる「R.M GANG」のもの。全て私物。
発色や年代、大きさやデザインなどを絶妙に計算しながら、ゴールドジュエリーを楽しみ尽くしているラムダさん。最後にジュエリーを活かすための洋服選びについても聞いてみた。

ラムダ 「ゴールドジュエリーを重ね着けするようになってから、ブルー系の服はほぼ着なくなりました。特にネイビーとロイヤルブルーは、相性が悪いので絶対に着ません。オレンジなどのビタミンカラーを取り入れることは多いですし、グリーンやパープルでゴールドを際立たせることはよくやります。あと年に一度は、必ずモノトーンに戻ることもあって。オールブラック×ゴールドは、すごく好きなのですが、ハマり過ぎてずっとそのスタイルになってしまうので、気をつけています(笑)」

● 高橋ラムダ

スタイリスト。1977年東京生まれ。ユーズドショップのバイヤー、大手セレクトショップ勤務等を経て、2005年にスタイリスト白山春久氏に師事。2008年独立。国籍、時代、ジャンルを問わない審美眼を活かしたスタイリングは、国内外で高い評価を得る。2017年よりスタートした「R.M GANG」は、アパレルのみならず、パールネックレスなどのジュエリー製作、映像やカタログのディレクションまで、その活動は多岐にわたる。2020年よりスタートしたYouTubeチャンネルや、インスタグラム(https://www.instagram.com/tkhslmd/)も話題沸騰中。

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