40年以上支持されるフラッグシップモデル

ただ、アメリカでは130ドル、日本では39000円という当時としては破格のプライスが付けられたこともあり、誰もが購入できるモデルではありませんでした。
それゆえ、80年代から長らくスニーカーフリーク垂涎の的となったのです。

とはいえ、復刻当初は、アウトソールがビブラム社製ではない、シュータンラベルの書体が異なる、ステッチの形状が違うなど、オリジナルのディテール再現度が高くありませんでした。
それゆえ、スニーカー好きの間では100%満足できるものではなかったのですが、復刻されるたびに完成度が高まるため、毎度話題となり、結果、注目度が下がることはありませんでした。

1985年当時、誰もが興奮した特別なランニングシューズのディテールをできる限り細部まで蘇らせた、まさにこだわりの結晶と言えるでしょう。

ディテール解説その1
時代の変化は、シュータンを見れば一目瞭然!?
2005年の復刻モデルにて、ようやくオリジナル書体が再現され、Nの部分のバー(棒線)の数に関しては、2010年発売モデルから、オリジナルと同じ14本となりました。




ディテール解説その2
フロントステッチにも、微妙な変化が

ディテール解説その3
ヒールは、ステッチとソール構造ともに変化し続けてきた
ENCAPと呼ばれるミッドソールの構造は、2000年モデルより耐久性を向上させるため、外周のポリウレタンも内部のEVAも、素材があえて変更されています。


ディテール解説その4
アウトソールのオリジナル仕様は、ビブラム社製
1995年、2000年、2005年バージョンは、ビブラム社製ではありませんでしたが、ソールパターンに関してはオリジナルを再現しているのがわかります。
2010年からはビブラム社製アウトソールを再び採用することとなり、オリジナル同様のグリップ力が味わえるようになりました。


ディテール解説その5
オリジナルのNロゴステッチは、丸みがポイント
2010年からは、オリジナル同様、丸みを帯びたステッチワークを再現しているのがわかります。


ディテール解説その6
実は最も変わっているのが、ラベル裏の取り扱い表記





発売から40年が経過しても、ネガティブな古臭さをまったく感じさせない。それが1300 が一目置かれる理由でもあります。
まだ1300が“未体験”であるなら、今年は5年ぶりの復刻年ですから、最新モデルを通して、その魅力を味わってみてはいかがでしょうか? ただ、入手は極めて困難というのが悩ましいですが……。
1300の歴代発売モデル




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