• TOP
  • FASHION
  • 西野亮廣が着る、“染まらない”オトコのスタイル PART2

2024.01.25

西野亮廣が着る、“染まらない”オトコのスタイル PART2

時代のエッジを凝縮させたモードスタイルには、大人の色気とエレガンス、そしてファッションの楽しみがつまっています。そんなモードのポテンシャルを、著名人が華麗に披露するこの連載。第8回目のゲストは、芸人や童話作家としての活動に留まらず、新たな地平を求めて飛躍する、キングコングの西野亮廣さんです。

CREDIT :

主演/西野亮廣 写真/前田 晃 スタイリスト/久 修一郎 ヘアメイク/Hanjee(SIGNO) 文/大塚綾子 編集/伊藤勇司(LEON.JP)

西野亮廣 ジャケット44万円、ベスト21万4500円、シャツ15万9500円、パンツ26万4000円、靴18万1500円/すべてディオール(クリスチャン ディオール)
時代をリードし続けるメゾンブランドの極上ウエアを大人がどう纏い、どう楽しむべきかをレクチャーする連載、名付けて「大人なモードの遊び方」。毎回お迎えする豪華ゲストの着こなし&ミニインタビューを濃厚にお届けします!

大人なモードの遊び方 第8回 主演 西野亮廣

“染まらない”オトコ PART 2

── 未来にはいくつかの名前がある。意思薄弱な者はそれを不可能と呼び、臆病者は未知と呼ぶ。しかし、勇敢な者はそれを理想と呼ぶ ── 作家・ヴィクトル・ユーゴー

アツく理想を語っても、冷笑されてしまいがちな現代。そんな世間のシニカルなムードには染まらず、ブロードウェイでのミュージカル制作や武道館を舞台にした壮大なお祭りなど、不可能にも思える大きな夢を抱き、驚くほどの行動力で実現していくキングコングの西野亮廣さん。40代を迎えてもなお少年のようにピュアな心で理想の未来を語り、それを次々と叶えていく“染まらないオトコ”の魅力に迫ります。

全3編に渡ってお届けする「大人なモードの遊び方」。西野亮廣さん主演の第8回は“染まらない”オトコをテーマに、モノクロームの世界観でお届けします。
PAGE 2
西野亮廣 ジャケット47万3000円、シャツ14万3000円、パンツ18万7000円、キャップは参考商品/すべてヴァレンティノ(ヴァレンティノ ジャパン)

Valentino

画一的ではない、多様な男らしさを表現

ジェンダー観の多様化が進み、メンズファッションの世界でもドラスティックに変化を遂げている昨今。旧来の男らしさに“染まらず”、自由かつモダンな視点でマスキュリニティを再定義するのが、ヴァレンティノの春夏コレクションです。

かつては権威の象徴でもあったテーラリング。その代表的なアイテムである構築的なネイビージャケットに合わせたのは、一転たおやかなウォッシュドシルクで仕立てたスカーフネックシャツ。ひらりとたなびくスカーフネックは無造作に巻くだけでサマになり、赤みを帯びたブラウンのシルクが放つほのかなツヤが、さり気ない気品とフェミニティを加味します。さらに、ボトムに合わせたダメージデニムとボルドーのベースボールキャップで、やんちゃにハズしたコーディネートは、大人になってもピュアな冒険心を忘れない西野さんにお似合いなのです。
PAGE 3
西野亮廣 ジャケット47万3000円、シャツ14万3000円、パンツ18万7000円、キャップは参考商品/すべてヴァレンティノ(ヴァレンティノ ジャパン)
西野亮廣 ジャケット47万3000円、シャツ14万3000円、パンツ18万7000円、キャップは参考商品/すべてヴァレンティノ(ヴァレンティノ ジャパン)
PAGE 4
西野亮廣 ジャケット47万3000円、シャツ14万3000円、パンツ18万7000円、キャップは参考商品/すべてヴァレンティノ(ヴァレンティノ ジャパン)
▲ ジャケット47万3000円、シャツ14万3000円、パンツ18万7000円/すべてヴァレンティノ、キャップは参考商品/ヴァレンティノ ガラヴァーニ(ヴァレンティノ インフォメーションデスク)
PAGE 5

Dior

卓越したサヴォワールフェールが生む、とびきりのユーモア

一見するとタフなデニムのセットアップ。ところが、実はコチラ、オーガニックのコットンツイルで仕立てたやさしいベージュのオーバーシャツとパンツに、インディゴブルーでデニムジャケットとカーペンターパンツの転写プリントを施しているのです。長年メゾンで培われてきた高度なサヴォワールフェールを、トロンプルイユ=騙し絵というギミックに落とし込んだ、なんとも贅沢でお茶目なアイテム。

いっそ染めてしまう方が、ずっとラク。それでもあえて手の込んだ手法を駆使して、“染まらない”ことを選んだ理由は、きっとワクワクするし面白いから。周りに同調してラクなやり方を選ぶのではなく、好奇心の赴くままに自分の道に進む“染まらないオトコ”西野さんにも通じるスタンスかと。

共地のスカーフ付きのカシミアニットはアイボリー。キュッと小さく結んで、エレガントな味付けを。
西野亮廣 シャツ28万6000円、パンツ23万1000円、ニット30万8000円、靴15万9500円/すべてディオール(クリスチャン ディオール)
PAGE 6
西野亮廣 シャツ28万6000円、パンツ23万1000円、ニット30万8000円、靴15万9500円/すべてディオール(クリスチャン ディオール)
西野亮廣 シャツ28万6000円、パンツ23万1000円、ニット30万8000円、靴15万9500円/すべてディオール(クリスチャン ディオール)
PAGE 7
西野亮廣 シャツ28万6000円、パンツ23万1000円、ニット30万8000円、靴15万9500円/すべてディオール(クリスチャン ディオール)
西野亮廣 シャツ28万6000円、パンツ23万1000円、ニット30万8000円、靴15万9500円/すべてディオール(クリスチャン ディオール)
▲ シャツ26万円、パンツ21万円、ニット28万円(参考価格)、靴14万6000円/すべてディオール(クリスチャン ディオール)
PAGE 8

■ Interview

「未来は必ずいかがわしいところから来る。恐れていてはダメです!」

芸人、絵本作家、国内最大級のオンラインサロンの主宰、アニメーション映画の制作総指揮にブロードウェイでのミュージカル制作、さらに国内外の教育環境の支援など、ジャンルを横断しながら、国内外で様々なプロジェクトを手がけるキングコングの西野亮廣さん。

絵本作家としてファンタジーの世界を紡ぐ一方で、自らの経験に裏付けされたユニークな着眼点でこれまでに7冊のビジネス書を上梓。販売部数は累計100万部を突破して、ビジネスパーソンからも注目を集めています。
そこで、誰よりもピュアにエンタテインメントの可能性を信じる“染まらないオトコ”が、その実現のために模索する新しいビジネスモデルとお金のお話をじっくり聞きました。

── 最新刊の『夢と金』やYouTubeでも、度々お金の話をされますが、それには理由があるのでしょうか?

西野亮廣さん(以下、西野) これを言っても誰も信じてくれないんですけれど、僕自身は本当にお金に興味がないんですよ。日本ではお金の話をする人=銭ゲバとか、はしたないというイメージを持たれがちですけれど、僕は贅沢に興味ないし、貯金だってしたくない。自分の収入もお給料制です。じゃあ、なぜお金の話をするのかと言えば、生活して家族を守るにも、映画やミュージカルを作るにも絶対にお金が必要だから、なんですよね。

これまでもお金のリテラシーが低いせいで、才能あるクリエイターたちが夢を諦めていくのをたくさん見てきたので。

── たしかにクリエイティブの世界では、お金の話はタブー視されがちですよね。

西野 お仕事でいろんな現場に行きますが、ハリウッドやブロードウェイなど、海外で活動している日本人スタッフは、本当に仕事が丁寧で、技術面でポテンシャルが高い方が多いんです。

ただ残念なことに、1プレイヤーで終わっていて、いわゆる親になれていない。この分野で活躍できる日本人はひとりだと思い込んでしまって、日本人同士でポジションを奪いあったり、才能があるのに安く買われてしまう。すごくもったいないんですよね。でも、その親のポジションを取りに行こうと思ったら、お金に対する知識が絶対に必要なんです。
PAGE 9
── なるほど。西野さんは勉強熱心なだけでなく、得た知識を書籍やSNSを通じて、どんどんシェアされていますよね。

西野 僕自身がやらなくても、シェアした誰かが新しいテクノロジーや仕組みを利用して、何か面白いことを始めてくれればいいなと。僕はただ面白いものが見たいだけなので。

でも、良かれと思って僕がシェアしても、なぜか日本では「怪しい」とか「詐欺師だ」と言われることが多いんです。これは島国である日本人の気質かもしれないし、単純に僕の好感度が異様に低いっていうのもあるんでしょうけれど(笑)。

勉強をせず、自分の知らないことを否定したり、石を投げるのだけは、絶対にやらない方がいいですよね。それをやっていると、どんどん出遅れちゃうので。そうやって出遅れているうちに、日本は負けなくてもいいゲームにずっと負けている気がするんです。

── 西野さんもオンラインサロンやクラウドファンディングを始めた頃は、叩かれてしまったそうですね。

西野 そうですね。毎回「そんなに悪いことは言ってないのに」と悲しくはなります(笑)。いまとなっては浸透しているクラウドファンディングも、10年前からちゃんと受け入れられていたら、もっと救えた命もチャンスも山ほどあったので、やっぱり忸怩たる思いはあります。

歴史が好きなので、よく歴史目線で物事を考えるんですけれど、圧倒的に面白いエンタメ表現は、ビジネスモデルの変換から生まれているんですよね。たとえば日本の伝統芸能の能は、舞台から斜め奥に続く橋掛かりという渡り廊下のような通路があって、その構造上、演者は“縦の移動”で見せていたんです。

ただ、それだと無駄なスペースが多くて客席数が限られるから、収益は上がらない。そこで、壁側に舞台をくっつけたのが、歌舞伎や現代の演劇。それによって、舞台袖から出てくる演者が映える“横の移動”という新しい表現が生まれたと言われています。

── それは面白いですね。
PAGE 10
西野 舞台から映画、映画からテレビ、テレビからYouTubeと、先にビジネスモデルの変換があって、それに合わせて新しい表現が生まれる。だから圧倒的に面白いことをやりたいなら、極論ビジネスモデルから作っていく必要があるんです。

そこで、当時まだ誰もやっていなかったクラウドファンディングで制作費を集める、という新しいビジネスモデルで作り上げたのが、絵本『えんとつ町のプペル』なんです。「スポンサーに頼らず、お客さんからの課金だけでエンタメを作ってみたらどうなるんだろう」という興味もあったんですよね。

『えんとつ町のプペル』の映画化やブロードウェイミュージカルへの挑戦という道が開けたのも、新しいテクノロジーをキャッチして、取り入れてみたからこそ。未知のものを恐れて蓋をしてしまうのではなく、まずは知ることが大切だと思うんです。
※掲載商品はすべて税込み価格です

● 西野亮廣(にしの・あきひろ)

1980年兵庫県生まれ。芸人·童話作家。 著書は、絵本に『Dr.インクの星空キネマ』『ジップ&キャンディ ロボットたちのクリスマス』『オルゴールワールド』『えんとつ町のプペル』『ほんやのポンチョ』『チックタック~約束の時計台~』『みにくいマルコ』、小説に『グッド・ コマーシャル』、ビジネス書に『魔法のコンパス』『革命のファンファーレ』『バカとつき合うな』(堀江貴文氏と共著)『新世界』『ゴミ人間』などがあり、全作ベストセラーとなる。 2020年12月に公開された映画『えんとつ町のプペル』では脚本・制作総指揮を務め、大ヒットを記録。日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞受賞、アヌシー国際アニメーション映画祭長編映画部門ノミネートなど海外でも高く評価される。国内最大級のオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」を運営するなど、 芸能活動の枠を越え、さまざまなビジネス、表現活動を展開中。

■ お問い合わせ

ヴァレンティノ ジャパン 03-6384-3512
クリスチャン ディオール 0120-02-1947

この記事が気になった方はコチラもどうぞ!

PAGE 11

登録無料! 最新情報や人気記事がいち早く届く! 公式ニュースレター

人気記事のランキングや、Club LEONの最新情報などお得な情報を毎週お届けします!

登録無料! 最新情報や人気記事がいち早く届く! 公式ニュースレター

人気記事のランキングや、Club LEONの最新情報などお得な情報を毎週お届けします!

この記事が気に入ったら「いいね!」しよう

Web LEONの最新ニュースをお届けします。

SPECIAL

    おすすめの記事

      SERIES:連載

      READ MORE

      買えるLEON

        西野亮廣が着る、“染まらない”オトコのスタイル PART2 | メンズファッション | LEON レオン オフィシャルWebサイト