東京2020公式ライセンス商品が業界で物議を醸している件

今年は言わずもがなのオリンピックイヤー。街中には公式ライセンス商品も出揃い、さてどのアイテムを身に着けて競技会場へ足を運ぶか考えるのも楽しそう。・・・なのですが、ファッションにうるさい貴兄には、ちょっと手を出しにくいアイテムがあるのも事実。
 
とはいえ正規の大イベント。応援するなら大会エンブレム入りアイテムを身に着けて、会場に足を運びたいじゃないですか。でも大会記念のレガシーとして手元に残しておいたアイテムをあとから見たら、「なんじゃこりゃ」なデザインでは、子供や孫に語り継ぐのも悲しくなってしまいます。ですが、東京2020公式ライセンス商品のなかでも、圧倒的に今時のデザインで業界でも話題になっているコレクションがあるのです。
 
こちらはどれも厳選素材をベーシックかつシンプルに、時代感あるパターンメイクでリラックスシルエットに仕上げられた日本製のプロダクト。大人好みのモノトーンに彩られた名品が揃っています。しかも東京2020大会のゲームズシグネチャーのフォントはもちろん、文字の配置や白場とのバランスまで様式美の黄金率をベースに緻密に計算した配置によって、美しい佇まいが表現されているんです。実際、こちらの撮影時、スタッフもこれなら欲しい！　と早速ネットショップにアクセスしてポチリまくっていたぐらい。この記事からアクセスが集中する前に、お急ぎください！

スウェットパーカは全体的に余裕のある今風のリラックスシルエット。ヘビーオンススウェットは、表面に太さが不均一なスラブ糸が浮き上がる自然なコットンの味わいを残したもので、原料から厳選して一から作り込んでるのだそうです。フロントは刺繍、背中には東京2020オリンピックエンブレムをプリント。背中のエンブレムは普段フードに隠れて見えない位置で、フードを避けるとちらりと覗く絶妙な位置です。ちょっとオーバーサイズで着こなしたい一枚です。©Tokyo 2020

Tシャツも肩幅と身幅を広くとり、着丈も長めに設定されたリラックスフィット。天竺編みの素材に最終工程で柔軟加工を施して、アメリカンコットンのようにタフでハイゲージニットのように繊細なタッチを両立させています。ネックは伸びにくくタフな仕様のバインダー仕上げ。フロント＆バックのプリント位置も、もちろん黄金率をベースに計算された配置が美意識を感じさせます。©Tokyo 2020

尾錠付きのホワイトデニムジャケットは日本が誇る岡山産14.3オンスデニム。シルエットは現代的なバランスに再構築されつつも、随所にわたって日本的な美意識が感じられます。肩傾斜は日本人体型に合うなで肩にして、アームホールは縫い代を薄く、同色ステッチのロックミシンで仕上げました。そのため着心地が軽くやわらかで、老若男女問わず誰にでも着やすいトップスに仕上がっています。インディゴブルーもラインナップ。©Tokyo 2020

ホワイトデニムのキャップは14.3オンスの岡山産デニムを使用。厳選した素材をベースにベーシックかつ時代感あるパターンメイクで作り込みました。こちらも計算された様式美に則ってクラウンの大きさやブリム（つば）の長さはもちろん、フロントの東京2020大会のゲームズシグネチャー「TOKYO2020」を文字の大きさ、余白とのデザインバランスまで緻密に徹底的につきつめて配置しています。©Tokyo 2020

ちょっと意外なアイテムとしては、ジャンプスーツがラインナップ。コットンに和紙を織り込んだ複合素材は通気性がよく、防菌・防臭性、吸湿性にも優れ、サラッとリネンのようなタッチが特徴的。フロントはジップ仕様、ウエストはアジャスターにより2段階の調整が可能で、シルエットは細身ながら適度にゆとりがあり洗練されたストリートウェアの表情です。ジャケットのインナーとしてもバランス良くおさまりそうです。©Tokyo 2020