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2019.07.02

【価格は!?】ブレグジット(EU離脱)で、イギリス靴はどうなっちゃうの?

英国のEU離脱、すなわちブレグジット(BREXIT)が話題となっているのはご存じですよね。実はこれ、私たちの生活とも無縁ではありません。MADE IN ENGLANDの英国靴は価格が上がっちゃうの? とても気になるそのあたりの事情を取材しました。

CREDIT :

写真/蜂谷哲実 文/T.Kawata

ざっくりと“ブレグジット”を説明すると

オシャレに気を使うだけでなく、世界情勢に関心を持つことが洒落者にも求められる時代が来たようです。

え、なんのこと? ブレグジットですよ、ブ・レ・グ・ジッ・ト! 聡明な読者の皆様なら、ブレグジットがなにかをご存じでしょ? 「一体なんのこと?」という方もいらっしゃるかもしれませんので、念のため簡単なご説明を。

ブレグジット(BREXIT)とは、イギリスの欧州連合(EU)離脱のこと。British(英国)とExit(出口、退場)を合わせた造語なんです。イギリスでは2016年の国民投票で、投票者の過半数がEU離脱を選択。

ところが英国議会内でも賛成派と反対派の対立があったほか、メイ首相がEUに離脱期限の延長を申し出るなどして、事態は混乱中。いまだ英国とEUの間で離脱協定に至っていなくて、ひとまず、離脱延期が承認された状態となっているのです。

これがどうしてファッションに関係があるのかといいますと、関税の問題があるから。EUの域内では物品の貿易に対する関税が撤廃されています。

たとえば、英国靴を作る際、原料の皮革をドイツやフランス、イタリアから輸入しても、素材の貿易に関税がかからないことで、価格が抑えられています。

ところが、英国のEU離脱が現実のものとなれば、他国から英国に輸入した素材(レザーなど)には関税が掛けられるので、今まで通りの価格ではいかなくなるのでは? と多くの方が心配しているわけです。

そこで、実際にブレグジットが決定した場合、どうなるのか主要ドレス靴ブランドに直撃しました。
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● 回答 その1 「ジョン ロブ ジャパン」 

今後、価格の上昇は否定できない状況

まずは、英国を代表する靴であると同時に世界最高峰のシューズブランドでもある、ジョン ロブに話を聞いてみました。

仮定の話として「ジョン ロブでは、製品の素材仕入れ・製造・流通・小売など、あらゆる面において影響を受けることが考えられます」(ジョン ロブ ジャパン広報、以下同)との回答でした。

「英国、EU間の取引に関税が課されることで直接的なコスト増につながることが主な懸念材料です。また、物流コストの上昇、及び物流リードタイムの長期化が懸念されます」。

まだ仮定であるため簡単に答えられないとしつつも価格については「上昇の可能性を否定できません」と回答しています。
24万円/ジョンロブ(ジョン ロブ ジャパン)
ジョンロブを代表するモデルといえば、コチラ。クラシックなオックスフォード(ひも靴)の人気モデル、「フィリップⅡ」です。キャップトゥと内羽根部分の繊細なパーフォレーションがさりげなくも上品なアクセントになっています。しかもコチラはかかと部分に継ぎ目のないホールカット仕様。ジョンロブの卓越した技術が遺憾無く発揮されています。靴好きでなくとも、一生靴として手に入れたい靴の一つでしょう。

● 回答 その2 「グリフィンインターナショナル」 

まだまだ先行き不透明な部分が多い

つづいて、英国靴の雄として知られるクロケット&ジョーンズのインポートを手掛ける、グリフィンインターナショナルにお話を伺いました。

一言で言うと、回答するには時期尚早との立場です。ブレグジットが英国靴にとっては、あまり歓迎すべき事案でない様子が回答から伺えます。

「材料の全てが英国国内でまかなえていればよいのですが、現状はEUから輸入しているものが多いのが実情です。現在、英国ポンド(の為替相場)は落ち着いていますが、EU離脱となればユーロとポンドの関係も変わってくるでしょう。日本でのビジネスを考えると、現状を維持してもらうのが望ましいです。」
8万0000円/クロケット&ジョーンズ(グリフィン インターナショナル)
流行に左右されないUチップの定番モデル「モールトン」。幅広で甲高のラストを使用しているので、日本人の足にフィットしやすい点が大きな魅力です。ソールはグリップ性能の高い英国リッジウェイ社のラバーソールで、どんな天候でも対応してくれるのが嬉しいオールマイティな一足なのです。
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● 回答 その3 「トリッカーズ」 

影響を受けることはないでしょう

2019年4月、東京・青山に日本初のショップをオープンしたトリッカーズ。今回、トリッカーズ社CEOのマーティン・メイソンさんから回答をいただきました。

そんなメイソンCEO曰く、「影響を受ける可能性は何もありません」と断言。

「懸念は特にありません。イギリスが世界中の注目を集めているのは良いことだと思っています。日本は基本的に革靴の輸入規制をしているので、これまでと変わることがありません」と非常にポジティブにブリグジット問題を捉えているご様子です。また、対策が会社での議題に上ったこともなく、検討課題も今のところ特にないとか。

一方で「価格は基本的にこれまでと変わることがありませんが、原材料の高騰とベースアップで少しだけ値上げをせざるを得ない事情であることから、2019 秋冬のスタートラインとなる8月1日より小売価格を変更します」(マーティン・メイソンCEO)との回答も。これはブレグジットに関係なく、致し方ないことかもしれません。
7万7000円/トリッカーズ(トリッカーズ 青山店)
1829年創立の名門、トリッカーズ。ブランドの顔とも言えるのが「カントリーブーツ」です。全体のボリューミーな雰囲気はどんな時代にも変わらない存在感を発揮。全体に厚みのあるレザーを使い、ソールと本体の隙間から雨が侵入しないストームウェルトを採用するなど、見た目も作りも実に質実剛健です。

“MADE IN ENGLAND”モノは今後も注視

以上、3社からの回答をご覧いただいた通り、我々のファッションライフがブレグジットによって、どう変わるのかは、まだまだ、先が読めない状況です。英国靴愛好家の皆さまは、当面ブリグジットの動向から目が離せませんね。
※掲載商品はすべて税抜き価格です

■ お問い合わせ

ジョン ロブ ジャパン 03-6267-6010 
グリフィン インターナショナル 03-5754-3561 
トリッカーズ 青山店 03-6805-1930  

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