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2019.05.10

【知らない方は損してる!?】スーツは素材を替えれば、お洒落に見える

スーツを購入する際、お店の方から素材についてあれやこれやと説明を受けた事があるかと思います。そこで素材の用語をいくつか知っておきましょう。そうすることで、着用すべきシーンや、見え方の印象などが理解できて選びやすくなります。まずはこれからの季節にぴったりな素材を覚えておきましょう。

CREDIT :

スナップ・撮影/Massi Ninni、Yu Fujiwara(@8and2) 文/池田保行(04)

テーラードスーツは、見る人が見ればブランドによってラペルやポケット、肩のフォルムや仕立てまで、微に入り細に入り様々に違いがあるのですが、一般的には「上襟と下襟が分かれていて、前併せをボタンで留め、左右に腰ポケットがある」というデザインは同じです。

そのため、細かい仕様にこだわる方は別として、普通はサイズ感と生地の色柄で選ぶことが多くなります。でも実際の購入時には、お店の人から素材についてあれやこれやと説明されることがあり、何を言っているのかちんぷんかんぷんということも少なくないですよね。

スーツの素材は主にウール(羊毛)を使いますが、他にも「モヘア」や「リネン」、「ホップサック」や「トロピカル」など様々な用語があり、着用する季節やシーンが違ったり、原料によって見た目の印象が変わったりするんです。これらの素材用語をいくつか知っておくと、スーツを購入する際の目安になりますので、主だったところをいくつか覚えておきましょう。
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● 夏におすすめの素材 その1

シワ感がむしろ味となる 「リネン」 

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ひと言で「麻」と言うと、リネンやフラックス、ヘンプなどの総称ですが、「リネン」は亜麻の茎から採取する繊維のこと。吸湿性が高く通気性に優れ、乾きやすいことから、夏の衣服に用いられることが多い素材です。カラッとドライなタッチで耐久性にも優れますが、細かなシワが浮きやすいのが特徴で、ドレスウェアなどには用いず、主にカジュアルウェアに用いますが、ポケットチーフの最高級素材はアイリッシュリネンとされています。

● 夏におすすめの素材 その2

光沢とシャリ感が特徴の 「モヘア」

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アンゴラ山羊の毛から採れる「モヘア」は、表面に光沢が浮きやすい長繊維で、硬くハリとコシが強いのが特徴です。これをウールを混紡して織ると、美しい艶のあるシワになりにくい生地が出来上がります。硬い繊維を織り込むため生地には通気性が確保されるため、高温多湿な日本の夏に相応しい清涼感ある素材となりますが、光沢ある生地は夜の席やフォーマルのためのスーツにも適しています。
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● 夏におすすめの素材 その3 

独特のシボ感が魅力の「シアサッカー」

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「シアサッカー」とはウールやコットンを使いた、縦方向にシボ状の畝(しじら)が立つストライプ生地のことで、和名では「しじら織り」とも呼ばれます。もともとはカジュアル用の素材でしたが、これをドレスウェアに初めて用いたのはブルックス ブラザーズです。1935年に登場したシアサッカーのスーツは、夏でも汗ばむ素肌に張り付かず快適なジャケットとして、またアイロンがけ不要のイージーケアゆえ実用性を重んじるアメリカで大人気となりました。

● 夏におすすめの素材 その4

カジュアルで使いやすい「ホップサック」

ビールの原料のホップを運ぶ麻袋のように粗織りされた生地のことで、通気性がよく春夏生地として重用されます。メッシュ織りものから、表面に凹凸が浮くニットのような織りのものまで様々で、近年では「フレスコ(ポーラー)」や「バスケット」などと同義で使われることも多いようです。近年はコットンやリネン、デニムのホップサック生地まであり、着心地はドレス生地らしくしなやかですが、見た目にラフでカジュアルな印象があるため、今風のジャケットに多様されます。

● 夏におすすめの素材 その5

夏スーツの定番素材といえば、「トロピカル」

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「ウールトロピカル」の略称ですが、さらに略され「トロ」と呼ばれることも。熱帯地方を意味する「トロピカル」の名のとおり、夏用の平織りされた薄手の梳毛ウール生地のことです。滑らかな表面には上品な光沢があり、オールオケージョンに使えるドレッシーな素材。目付けに厳密な規定はありませんが、250g前後のものが多く、夏用スーツ生地として洋の東西を問わず高い人気を誇ります。
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● 夏におすすめの素材 その6

強い日射しが似合う玉虫素材といえば、「サンクロス(ソラーロ)」

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「太陽の生地」と呼ばれる「サンクロス(イタリア語でソラーロ)」は、縦糸と横糸に異なる色糸を使うことで、光の加減により玉虫色の光沢が浮き上がります。そのため日差しの強い夏の昼間に着ると生地の特徴がよく表れます。日本ではイタリア好きの男性にサンクロスのスーツを愛用する人が多く昼夜を問わず着られますが、ナポリでは「ソラーロは昼間の着用に限る」と言われ、夜のソラーロは無粋とされます。

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