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2021.04.07

日本の逆襲!? ソニーがついにドローンを公開! その全貌をリポート

3月28日、「EV:LIFE 2021 FUTAKO TAMAGAWA」にて一般公開されたソニーのEV「VISION-S」とドローン「Airpeak」。今後のソニーの展望をうらなうその両モデルを、ここではフォトレビュー形式でお伝えします! 今回は後半をお届け!

CREDIT :

取材・写真/中西学 文/NomaGo 構成/平井敦貴

ソニー初のドローン「Airpeak」

3月28日に二子玉川ライズにて開催された「EV:LIFE 2021 FUTAKO TAMAGAWA」。その模様を前回に続きフォトレビュー! 

ソニーのEV「VISION-S」とともに展示されたドローン「Airpeak」。ソニー初のドローンは一体どのような機体なのか? ここではフォトレビュー形式でお伝えいたします!
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プロの映像撮影に向けたドローン

ソニー製品と聞いて真っ先に思い浮かべるのは何でしょうか。一昔前なら「ウォークマン」や「VAIO」だったかもしれません。では、今は──? テレビの「ブラビア」やスマートフォンの「エクスペリア」、あるいはフルサイズミラーレスカメラ「αシリーズ」でしょうか。

そんなソニーが今、新たな領域に踏み出そうとしています。その領域とは、前回の記事でもお伝えしたEVと、今回紹介するドローン。一見、この2つは関係ないように見えますが、実はコアテクノロジーである「イメージング&センシング」ではかなりの部分が共通しています。

今回はそんな「Airpeak」の実機展示を取材してきましたので、フォトレビュー形式でお伝えしていきます!
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ソニーといえばミラーレスカメラ「αシリーズ」を思い浮かべる方は多いでしょう。実際、プロフォトグラファーや映像制作の現場ではα7シリーズは非常に多く使用されています。今回展示された「Airpeak」でも、ドローンから吊り下げられたペイロードには「α7S III」が搭載され、その用途はプロフェッショナルの映像制作であることがうかがえます。
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ちなみにα7シリーズが搭載できるドローンとして「Airpeak」は業界最小クラスとのこと。また、本機の足部分は可変式で飛行中は横に開く形となります。

ジンバル部分を見てみると、カメラの固定は上下2点留めでスムーズな着脱が行えそうです。また、連結箇所にはゴムが噛ませてあり耐衝撃性を高めています。
さらにジンバル部を見ていくと、公式サイトの写真とは異なり「G」のロゴが刻まれているのに気づきます。その詳細は不明ですが、プロモーションムービーでもGロゴのものが使用されていたので、おそらく正式採用される見込みなのかもしれません。
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センサーカメラは360度を包囲

ペイロードのカメラだけでなく、もちろんドローン本体にもカメラは搭載されています。フロントには確認できるだけで3つあり、上のカメラは撮影用、下の2つは固定式で、衝突回避や物理的な距離を測るセンサーカメラだと考えられます。
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後方にも同じようにセンサーカメラが2つ搭載されています。かなり後ろに出ているのは、本体に障害物が衝突するのを避けるためでしょうか。
本体上面と両サイドにもセンサーカメラが搭載されているのを確認。もちろん機体の下にもセンサーカメラが設置されているので、360度、どの方向に障害物があっても検知ができます。

このセンシング技術は「VISION-S」と共通している部分で、どちらも安定性と安全性を高めるのに役立ちます。
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バッテリーは2つセットで使用

バッテリー挿入口は後方部にあり、スロットは2つ。大きいバッテリー1つではなく、あえて2つにしたのには理由があるのでしょうか。考えられることとしては、片方ずつの充電により充電時間の短縮ができること、バッテリーの「注ぎ足し」交換が容易になること、バッテリーを規格化することで今後小型モデルが出た時に共用できること……などですがその真相は不明。いずれにせよ、このバッテリー容量ならある程度のロングフライトができそうです。
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ソニーのロゴは機体の上部に配置。αユーザーならずとも、慣れ親しんだ国内メーカーの名前が刻印されているのはテンションが上がります。
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アームは固定式ですが足部分とプロペラは着脱式。コンパクトに収納することができます。プロの現場では持ち運びしやすいというのも重要なスペックです。
プロポ(送信機)は一般的な形でボタン類も少なくシンプル。操作に迷うことはなさそうです。質感が高いのは好印象ですが、若干大きさが気になるところ。今後はもっと小さくなっていくことを期待します。
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公式PVでは「VISION-S」を追従撮影

最後に公式PVをご紹介。映像では「VISION-S」を追従撮影する様子が収められています。滑らかな飛行撮影は「Airpeak」の完成度の高さを感じさせます。

そして、この新たな事業であるドローンとEVを同時にPRするところにソニーの次世代戦略が垣間見えます。前回もお伝えしたように、ソニーがいま売上を飛躍的に伸ばしているのは「イメージング&センシングソリューション部門」、すなわちカメラとセンサーです。

「VISION-S」も「Airpeak」も最先端のカメラとセンサーの塊であり、この2つはコンシューマー向けでありつつも、ビジネスパートナーへのデモンストレーションの役割も担っていると考えられます。
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今後、自動運転やモビリティの多様化に伴い、センサー技術はもっと活用され、より安全な移動や飛行が可能になっていくと考えられます。「VISION-S」も「Airpeak」もまだ市販には至っていませんが、好意的に受け入れられ、市場を活性化させることは間違いないでしょう。

「ウォークマン」や「プレイステーション」で世界を席巻してきたソニーが果たしてどんな未来を切り拓いていくのか。今後も要注目です!
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