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2019.08.14

【解説】大人のドローン入門。許可取り、飛ばし方、選び方まで完全紹介

今や当たり前のように聞くようになった「ドローン」。でも、実際に飛ばしたことのある人はまだまだ少ないのではないでしょうか? ということで今年の夏こそ、令和の時代とともにドローンデビューしちゃいましょう!

CREDIT :

文/平井敦貴 

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「Mavic Air」は小型サイズながらも本格飛行が楽しめます。

ドローンを飛ばすのに「免許」は必要?

今や日常的にその言葉を聞くようになった「ドローン」。夏の青空を飛ばしてみたい! なんて思っている方もきっと多いはず。でも、その飛行ルールについてはあまり知られていないのではないでしょうか? 

意外と知られていないのですが、ドローンを飛ばすのに特別な免許などは不要です。ここではまず最初に、飛行にあたっての基礎知識をおさらいしましょう!
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【ドローンの基礎知識】

(1)機体の重さ
機体の重さが200g未満(トイドローン)であれば基本的にどこでも飛行OK。
機体の重さが200g以上ある場合は、行政が定める飛行ルールあり。

(2)国土交通省のルール
機体の重さが200g以上の場合、以下のガイドラインに従うことで飛行可能となります。
(それ以外の飛行には国土交通省への申請と地方航空局長の許可が必要です)
[1] 日中(日出から日没まで)に飛行させること
[2] 目視(直接肉眼による)範囲内で無人航空機とその周囲を常時監視して飛行させること
[3] 人(第三者)又は物件(第三者の建物、自動車など)との間に30m以上の距離を保って飛行させること
[4] 祭礼、縁日など多数の人が集まる催しの上空で飛行させないこと
[5] 爆発物など危険物を輸送しないこと
[6] 無人航空機から物を投下しないこと

図表でまとめると以下のようになります。
国土交通省「無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルール」より一部改変。①〜⑥のガイドラインを遵守することで、A、B、C以外のエリア(赤枠)は誰でも飛行可能となります。詳しくは国交省のサイトをご覧ください。 http://www.mlit.go.jp/koku/koku_tk10_000003.html
国土交通省「無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルール」より一部改変。①~⑥のガイドラインを遵守することで、A、B、C以外のエリア(赤枠)は誰でも飛行可能となります。詳しくは国交省のサイトをご覧ください。 http://www.mlit.go.jp/koku/koku_tk10_000003.html
つまり、機体の重さが200g未満の場合や、上記の赤枠内であれば、特別な許可などは不要で飛ばすことができるんですね。

ドローンはどんなものを買えばいいの?

それでは実際にどんなドローンを用意すれば良いのでしょうか。ここでは、200g以下の機体(トイドローン)から2種、本格的なドローン2種をご紹介していきます。いずれも評価の高いものですが、やはり値段と比例してスペックは高くなりますので、ぜひ予算と合わせてご検討ください。
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(1)1インチのセンサーサイズでプロも使用!

DJI「Phantom 4」シリーズ

まずはDJIのハイアマチュア〜プロ向けの機体「Phantom4」シリーズをご紹介。世界的な定番モデルなので、ドローンといえばこの形を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。本機は「Phantom」シリーズの4代目となり、現在、多くのドローンフォトグラファーが使用している名機でもあります。もちろん機体の重さは200g以上あるので、飛行の際には国交省の定めるルールに則る必要があります。

その特徴はなんといっても安定感のある大きな機体。さらに1インチサイズのカメラセンサーを搭載しているため、ハイクオリティな空撮が楽しめます。
2000万画素の画質で動画は4K60fpsまで撮影が可能。静止画であればそのディテールまでしっかりと写し出しますし、動画であればなめらかな映像を撮ることができます。

「Phantom 4 Advanced」は14万9000円で、上位モデルの「Phantom 4 Pro V2.0」は20万4000円と価格は張りますが、本格的にドローンを始めたいという方は、最初からこのクラスを買っても良いのかもしれません。

特に以下のような方には「Phantom 4」シリーズがおすすめです。

●ハイクオリティな空撮を撮りたい
●ゆくゆくは仕事につなげていきたい
●写真撮影が趣味で、作品撮りをしたい

残念ながら公式サイトでは現在いずれも在庫切れとなっていますが、近いうちに次期モデルが登場するかも? ぜひ、プロ愛用の機材で自身の作品をお撮りください。
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コンパクトサイズで本格飛行が可能!

DJI「Mavic Air」

続いてはそのコンパクトさが売りの「Mavic Air」をご紹介。先ほどと同じくDJI社の製品となります。こちらは先ほどの「Phantom 4」シリーズに比べて半分以下のサイズ・重さにも関わらず、遜色ない飛行や撮影を楽しむことができます。こちらも重さは200g以上あるので、飛行の際には国交省の定めるルールに則る必要があります。

カメラのセンサーサイズは1/2.3インチ、焦点距離は35mm換算で24mmと広角サイズでの撮影が可能。1200万画素の画質で動画は4k30fpsまで対応します。
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上空120mからの空撮。「Mavic Air」で撮影。
「Mavic Air」の利点はやはりそのサイズ。本体とプロポを足してもサコッシュサイズのバッグにすっぽり収まる大きさで、旅先に持っていくのも苦になりません。撮りたいと思ったらその場でプロペラを広げてすぐに飛ばすことができます。慣れていればセッティングに5分もかかりません。価格は10万4000円とそれなりにしますが、買って損はなし。特に以下のような方にはおすすめです。

●ドローンを趣味にしたい
●旅先で空撮を楽しみたい
●アウトドアで盛り上がりたい

自動追尾などオート撮影モードも充実しているので、ドローンで遊び倒したい方にはこちらの「Mavic Air」をおすすめします!
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レビューも高評価! 1万円以下のトイドローン!

Potensic「U31W」

続いては機体の重さが200g以下のトイドローンをご紹介。こちらはPotensic社が販売している「U31W」というモデル。通販大手Amazonのレビューでも星4つ以上の高評価を得ています。何よりも1万円以下の8990円で買えるというのが嬉しいポイント。ちなみに、かなり大きめなプロポも付属します。
こちらはとある片田舎でのテストショット。「Phantom 4 Advanced」と比較してみました。色味に関しては黄ばんだ印象がありますが、解像感についてはその価格差が15倍以上ある割には健闘しているのがわかります。
ちなみにトイドローンは風に飛ばされやすいため、基本的に室内か周りに人や建物・木のない場所で飛ばすのが鉄則です。また、こちらの「U31W」は特に以下のような方にはおすすめです。

●1万円以下でドローンを始めたい
●室内用のドローンが欲しい
●スマートフォンなしで操作したい

「U31W」ではプロポ単体でも操作できる他、iPhone&Androidアプリも用意されているため、幅広い選択肢で飛行させることができます。「Amazon's Choice」にも選ばれているほどの品質ですので、ご興味ある方はぜひお試しを。
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抜群の安定性を持つトイドローン

DJI「Tello」シリーズ

最後にご紹介するのはこちら。DJIがOEMとして製造を行なっているRyze Tech「Tello」シリーズです。こちらは通常モデルで1万2800円、教育用モデルの「Tello EDU」が1万6800円となります。(「アイアンマンエディション」1万6740円というモデルもあります。)
何よりも世界標準であるDJI社のジンバル技術が転用されているのでその飛行安定性は抜群となります。また、ポンと投げるだけで飛行を始めたり、VRゴーグルを使用した『FPV機能』を備えていたりと、この価格にして申し分ない機能性を持ちます。
こちらも先ほど同じテストショットです。「Phantom 4 Advanced」「Mavic Air」「U31W」と比較しています。その画質は「U31W」と比べてもそれほどアドバンテージはありませんが、操作した感覚では、その安定性能(フラフラしない性能)には価格差以上に大きな差を感じました。

そんな「Tello」ですが、こんな人におすすめです。

●手頃な価格でドローンを始めたい
●室内だけでなく、庭先やアウトドアでもドローンを使いたい
●ドローンやラジコン操作にあまり慣れていない

特に、操作に慣れてい人・これから始める人にはこの「Tello」を強くおすすめします。多くのトイドローンが操作の手を離すと飛行が安定しなくなる中、この「Tello」はキチッとホバリングします。

彼女と一緒にドローンで遊ぶときに、ガチャガチャ墜落させてしまうと男の株も下がるもの。そうならないためにも、自分にあった機体を選んでこの夏をお楽しみくださいませ。

DJI
「Mavic Air」
「Phantom4 Advanced」
「Tello EDU」
https://www.dji.com/jp/

Potensic
「U31W」
https://www.amazon.co.jp/

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