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2018.03.27

注目の奥カリフォルニア、Tri-Valleyで美食トレイルを満喫してます。

日々美食リサーチに余念がないLEON.jp食いしん坊担当がカリフォルニアへやってまいりました。目指すはナパやソノマの有名ワイナリーや、サンフランシスコの星付きレストラン? と思いきや、知られざるTri-Valley(トライ・ヴァレー)での美食体験が意外にも充実していました。

CREDIT :

文・写真/秋山 都(LEON.JP)

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Pleasanton(プレザントン)のダウンタウンにて。3階建て以上の建物が見当たらず、映画に出てきそうな雰囲気です。
LEON.JP食いしん坊担当、秋山 都です。カリフォルニアに来ております。「人生の3分の2は食べることを考えてきた」私が、この太陽がさんさんと輝く地でなにを考えるのか。それはもちろん、ナパやソノマのワイナリー巡りや、著名シェフが手がけるカリフォルニア・キュイジーヌのレストランホッピング……も、いいのですが、今回はTri-Valley(トライ・ヴァレー)から入り、この日本にはほとんど知られていないエリアがとっても魅力的だったのでご紹介をば。

Tri-Valley……「聞いたことある」という方は、かなりのカリフォルニア通でしょう。サンフランシスコのベイエリアの東側、サンフランシスコから約50キロ、オークランドから約30キロに位置する、その名の通り三角形の地帯です。人口は30万人と小さな街ですが、国の最高機密にかかわる研究所やシンクタンクが集まっているため、研究者や科学者がたくさんいるのが特徴。必然的に富裕な人も多く、街並みは落ち着いていて穏やかな雰囲気です。
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Tri-Balleyの魅力を紹介してくれたのはVisit-Tri-Valley(トライ・ヴァレー観光局)のバーバラ・スタインフェルドさん。
Tri-Valleyのアンバサダーともいえるバーバラ・スタインフェルドさんは「このエリアをひと言で表すならLocal Californiaね」と教えてくれました。いわく、アメリカの郊外にはどこにでもあるメガチェーン店がなく、“シングルオーナーショップ”=個人経営の店が多いこと。(確かにいわゆるチェーン店はスタバしか見かけませんでした)。街で会う人々はみんな挨拶を交わすこと。そして最後にコスパがとってもいいこと。

サンフランシスコはホテルの宿泊費始め物価が非常に高いことでも知られていますが、Tri-Valleyはおよそ、その半分が相場。サンフランシスコ空港、ベイエリア、オークランドともBART(高速電車)でつながっており、カリフォルニアに長期滞在したい人、ゆっくり暮らす気分で旅したい人、穏やかな旅を望む人にはぴったりのデスティネーションだと思います。
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小さな街に美味しいアドレスが密集
【ビア&アイスクリームトレイル】

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アイスクリーム店を10店、クラフトビールの蒸留所やビアバー22ヵ所をめぐるトレイルが人気。
小さなエリアですが、富裕層が生活しているため、グルメアドレス探しは困りません。またカリフォルニアの土壌を活かしたワイン醸造ももちろん盛ん。実はナパやソノマよりもっと以前にワイン造りを始めたのはTri-Valleyだったのです。現在およそ60ヵ所のワイナリーがありますが、その多くがツーリストにも門戸を開き、気軽に試飲させてくれるのもうれしいポイント。
ではまず、グルメアドエスから。ランチを食べた「POSADA」はコンテンポラリー・メキシカン。そもそもカリフォルニアには移民が多く、またワインの収穫期にはメキシコから多くの労働者がやってくるため、メキシコ料理屋さんが多いのですが、最近ではカリフォルニア料理のようにフュージョンでいろんな要素をミックスした店が増えています。ホントにここ、なに食べてもおいしかったなぁ。東京にあればいいのに。

◆ POSADA

988 Murrieta Blvd, Livermore, CA94550
http://www.posadarestaurant.com/

Nonni’s Bistroはアイルランド出身のご主人が腕を振るう、イタリアン、フレンチ、カリフォルニア料理のフュージョン。スコットランドから送られてくるサーモン料理がスペシャリテ。私はとくに赤身肉をレア気味に焼いてもらったビーフステーキサラダが気に入りました。

◆Nonni's Bistro

425 Main St, Pleasanton, CA94566
https://www.nonnisbistro.net/

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バニラとチョコレートのミックス$2.50
そしてもちろんアイスクリーム・トレイル気分も!(1軒だけですが) 多くのクルマがドライブスルーでアイスクリームを求めようと行列しているこの店も、徒歩でいけばスムーズに美味しいアイスクリームをゲットできました。でも朝晩は涼しい春のトライ・ヴァレーでアイスクリーム、冷たかった……我ながら食い意地がはってます。

◆ Meadowlark Dairy

57 W, Neal St, Pleasanton, CA 94566
https://www.meadowlarkdairy.com/

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ガレージワイナリーから5世代続く老舗まで
【ワイントレイル】

さあ、いよいよワイン。スペインの宣教師たちがアメリカ大陸に渡り、それにともないワインが渡来したのは16世紀といわれています。カリフォルニアには1769年、サン・ディエゴで教会用のワインのためのブドウ畑が造られたのが最初だそうですが、このTri-Valleyに最初のワイナリーが造られたのは1879年のこと。これ、実はナパやソノマより古いんだそうです。
「WENTE」の創業は1883年。禁酒法時代もミサ用のワインとして生産を許可され、現在のオーナーは5代目。「アメリカ最古の途切れることのない家族経営ワイナリー」といわれ、130年間以上も愛され続けているワイナリーです。

◆ WENTE

5050 Arroyo Rd, Livermore, CA94550
https://wentevineyards.com/

若干25歳で、Tri-Valleyでもっとも若いワインメーカー(おまけにかなりのイケメンで独身! 写真がなくてすみません!!)によるワイナリー「Nottingham Cellers」は、スタイリッシュなエチケットが人気。隣にはクラフトビールのブリュワリーもあるので、気軽にホッピングできます。

◆ Nottingham Cellers

2245 S. Vasco Rd., Unit C. Livermore, CA 94550

「Cuda Ridge」はシリコンバレーを早期退職したビジネスマン、ラリーさんが奥さんとふたりでガレージでワインを作ることから初めたブティック(小規模)ワイナリー。2012年創業とまだ日は浅いものの、サンフランシスコ・クロニック・ワインコンペティション(地元メディアによる権威ある品評会)でアワードを受賞するなど、大変注目されているワイナリーです。

◆Cuda Ridge

2400 Arroyo Rd, Lovermore, CA94550

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1日をゆっくり過ごした日の夕刻、Pleasantonのメインストリートを歩いていたら「今日4人でバンに乗って移動していたでしょう? 街はどう? 楽しんでる?」と見知らぬ人から声をかけられました。やはりこの街には、いままで知っていたカリフォルニアとは一味ちがう、ローカルな魅力がひそんでいるようです。

メディアで脚光を浴びる華やかなサンフランシスコ・ベイエリアやナパ・ソノマのごく近くに、やはり魅力的な街が隠れているというのは、日本でいえば“奥渋谷”のイメージ。ここは“奥カリフォルニア”と呼ぶことにいたしましょう。ご興味あればぜひ訪れてみてください。

◆ Visit Tri-Valley

www.visittrivalley.com

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