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2023.10.21

東京では味わえない! 北海道・注目ワイナリーのぶどう畑で開かれた一期一会の野外レストランとは?

オープンしてまだ4年にもかかわらず世界から注目される北海道のNIKI Hills Wineryで1日限りの野外レストランイベントが開かれました。収穫時期を迎えたぶどう畑を目の前にしたランチは記憶に残るレストラン体験となりました。

CREDIT :

文/森本 泉(LEON.JP)

NIKI Hills Winery LEON.JP  北海道
おそらくLEON読者の皆さまは、パートナーとご一緒に様々なレストランを訪れ美味しい料理やお酒もたくさんいただいていることでしょう。けれども、一定レベル以上の店であれば尚のこと、この雰囲気、この料理、どこかで経験したことあるよな……なんて、ときにマンネリ感を覚えることもあるのでは?

一方で、近年は場所も営業日もフリーなポップアップレストランと呼ばれる新しい試みも増えています。ポップアップの面白さはレストランの定型を崩した一期一会の特別感。今日だけ、今だけしか経験できない食事だと思えば、おのずと感動の度合いも深まるというものです。
NIKI Hills Winery LEON.JP  北海道
▲ 伺った日はちょうどぶどうの収穫日初日。こちらは収穫前のシャルドネ種。特別に食べさせていただくと思った以上に糖度が高く美味しい。
今回伺ったのは1日限りの野外レストラン。しかもワイン畑が広がる小高い丘の上で、というまさに究極のポップアップとも言えるレストラン体験をしてきたのでご報告いたします。

場所は北海道、ウヰスキーで有名な余市町のお隣、仁木町にある注目のワイナリー、NIKI Hills Winery(ニキ ヒルズ ワイナリー)。なだらかな丘陵に広がる一面のワイン用ぶどう畑を目の前に、この日限りの特別な野外レストランがオープンしたのです。
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NIKI Hills Winery LEON.JP  北海道
▲ NIKI Hills Wineryの外観。「世界に通用する」ワイン造りを目指し、33haの敷地に醸造所、ぶどう畑、ナチュラルガーデン、レストラン、宿泊施設を備えている。
伺ったのは東京の真夏日が更新され続けていた最中、北海道も酷暑が続いていたそうですが、当日は気温も下がり、秋を思わせる爽やかな風が吹く最高の旅日和となりました。晴れ渡った青空の下、優しい日差しを浴びていただいた至福のランチ。その素晴らしさをお伝えする前にまずはNIKI Hills Wineryのご説明を。
NIKI Hills Wineryは2014年に創業し、2019年にグランドオープンを迎えたばかりのまだ若いワイナリー。元々フルーツ栽培が盛んだった仁木町は、ワイン用ぶどうに適した水はけの良い土壌、寒暖差の大きい気候で、上質なワインを産み出す条件が揃っていたのだそう。

縁あって仁木町を訪れた広告代理店会長で冒険家でもある石川和則さんが、この地に惚れこみ、町を活性化し、その素晴らしさを世界に知ってもらいたいとワイナリー作りを決意。5年の歳月をかけてNIKI Hills Wineryをオープンさせました。
NIKI Hills Winery LEON.JP  北海道
▲ 北海道を代表するワインぶどうの品種、ケルナーを100%使用して造るこのワイナリーのフラッグシップワイン「HATSUYUKI(はつゆき)」。
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初醸造した白ワイン「HATSUYUKI(はつゆき)2015」が、「日本ワインコンクール2017」で銀賞を受賞するなど、すぐに結果を出すと、以降毎年のように世界のワインコンクールで様々な賞の常連となり、ついには「YUHZOME(ゆうぞめ)2018」が世界最大のワインコンクール、Decanter World Wine Award 2020で日本の赤ワイン初の金賞を受賞するなど、今や世界でも注目のワイナリーに育っています。

施設内には宿泊棟やワインを楽しめるレストランも常設。オーベルジュとしての楽しみを満たすだけでなく、冒険家でもあるオーナーの趣味を生かした、仁木町のネイチャートレッキングツアー、ワイナリーツアー、園内カートツアーなど、体験型の楽しみも充実させ、複合型ワイナリーとして世界から観光客を集めているのです。
NIKI Hills Winery LEON.JP  北海道
▲ ランチの前にはワイナリーツアーも。案内してくれたのは副支配人の梅田さん。ワイナリーツアーでは搾汁から醸造、瓶詰めまでを自社で一貫して造っている醸造所の内部や、地下の樽庫なども見ることができる。
そんなNIKI Hills Wineryで開かれた今回の野外レストラン。あえて室内ではなく、ぶどう畑の目の前にテーブルをセットし、施設内のレストラン「Aperçu(アペルシュ)」の永井尚樹シェフが、渾身のフルコースを披露しました。

大阪のフレンチの名店「レストランシャンボール」などで腕を磨いた永井シェフが作る料理は、地元の旬の食材にこだわり、独創的な感性で季節感を表現したイノベーティブなフレンチ。繊細で彩り豊かで、目でも舌でも楽しめるサービス精神旺盛な楽しい料理でした。なぜかメニューには永井シェフのポエムが添えられ、その詩的表現に込められた料理の意図を探りながらの食事というのも斬新!
NIKI Hills Winery LEON.JP  北海道
▲ 食事の合間にはNPO法人ワインクラスター北海道代表理事のシニアソムリエ、阿部眞久さんによるトークも。NIKI Hills Wineryのワインや、食事に合わせたワインの楽しみ方についての話で盛り上がった。
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料理にペアリングされたワインは「HATSUYUKI スパークリング2020」「Chardonnay2021」と「Pinot Noir2021」の3種。いずれも自社畑と契約農家さんのぶどうのみで醸造されたもので、優しくバランスが取れた、食事によく合うワインでした。どれも生産量が多くないため、市中に広く出回っているわけではなく、その希少性も、今回のランチの価値を高める理由だったかと。

収穫時期を迎えたぶどう畑を目の前に、格別の料理とワインを味わえる幸せは、普通のレストランでは味わえないポップアップならではの贅沢な時間。まさに一期一会の記憶に残るレストラン体験となりました。
NIKI Hills Winery LEON.JP  北海道
この日のツアーは札幌から、バスでNIKI Hills Wineryに向い、ワイナリーを見学、その後、ランチをいただいて札幌に戻るというもの。ツアーを企画したのはコープトラベル。学生時代、よくお世話になったコープさんですが、こんなにラグジュアリーなツアーまで主催しているとは!?(笑)

その意外性も興味深いのですが、聞けばコープトラベルでは生産者さんの畑に1日だけのランチレストランを開店する「畑でレストラン」というツアーイベントをこれまでも定期的に開催して人気を博してきたのだとか。今回のツアーはその延長で「ぶどう畑でレストラン」として開催されたものだそう。来年も同じツアーが企画されると思いますので、ぜひご注目を!

NIKI Hills Winery(ニキヒルズ ワイナリー)
HP/NIKI Hills Winery

コープトラベル
HP/北海道|コープトラベル公式

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