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2023.02.10

【最新スキー試乗記】プロスキーヤー武田 竜選手と一緒に滑っちゃった件

スキーの最新技術は、ついにここまで来たか! そう思わずにはいられなかった「アトミック」の試乗会。契約プロスキーヤーの武田 竜選手が我々メディア参加者たちをナビゲートしてくれた、ツアーの全容をリポートします。

CREDIT :

写真協力/菅沼 浩 文/吉田奈緒子(LEON.JP)

アトミックの新作で体感した! 現代スキーのスゴさ、その楽しみ方とは!?

アトミック 武田 竜選手 安比高原スキー場
▲ プロスキーヤー武田 竜選手を囲って、「アトミック」の方たちと共に。
こんにちは、LEON.JP編集部の吉田です。

日本列島が連日、寒波に覆われるようになり、いよいよ冬本番。アクティブなみなさまにおかれましては、ウィンタースポーツを楽しんでいらっしゃる方も多いかと。かく言う私も、昔取った杵柄ではありませんが、学生時代に身に付けたスキーのスキルを生かすべくここ数年は毎年スキーを楽しんでいます。
アトミック 武田 竜選手 安比高原スキー場
▲ 全日本スキー技術選手権大会を3連覇中の武田 竜選手。国体アルペン競技でも3度優勝経験のある二刀流な武田選手の華麗な滑りに、我々メディアも感服しきり!
実は昨年、トップシーズンを越えた頃の3月半ばに、本場オーストリアの老舗スキーメーカー「アトミック」さんが主催するメディアツアーに参加してまいりました。

場所は、岩手県の安比高原スキー場。題して「大人の雪山ツアー」では、宿泊先がオープン直後のANA インターコンチネンタルだったこともさることながら、ナビゲート役が昨年の全日本スキー技術選手権大会で男子総合3連覇を達成した武田 竜選手という豪華さ!
アトミック スキー 武田 竜選手 安比高原スキー場
まずは初日、アトミックの最新プロダクトに関する説明会&ブーツのフィッティング会が行われました。私たちメディアの参加者が実際に使用する代表モデルの第一印象は、ストリートなグラフィックが描かれたモデルもあり、全体的にデザインが洗練されていて大人っぽいなぁと。ひと昔前のブランドロゴがドーンと主張する色鮮やかなデザインからだいぶシックに落ち着いたと感じました。
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並べられているのは、全部で3つのタイプ。圧雪されたピステ向きの「REDSTER(レッドスター) Q」「CLOUD(クラウド) Q」(写真左側の2本)やバックカントリー向きの「BENT(ベント)」(右側の2本)。なかでも、この2タイプのいいトコ取りした赤とグレーのモデル「MAVERICK(マーヴェリック)」(中央の2本)が北米やヨーロッパで人気だそうです。
アトミック スキー「MAVERICK(マヴェリック)」 安比高原スキー場
▲ 「マーヴェリック」のセンター幅が5mm異なると、テール幅にも9mmの差が出てくる。
センター幅が95〜100mmと幅広なので、雪の上に浮かびやすく、ビギナーや久しぶりにスキーをされる方でも雪の上に立ちやすい設計。そして、スキー自体が軽量で柔らかいため、どんな雪質の上でも操作しやすいオールラウンドスキーです。
アトミック スキー「Maven(マヴェン)」「MAVERICK(マヴェリック)」
▲ 一番右が「マーヴェン」。
「マーヴェリック」のレディス版「Maven(マーヴェン)」は、私が使わせていただくことになるのですが、特筆すべきはトップの形状。
アトミック スキー「Maven(マヴェン)」「MAVERICK(マヴェリック)」
▲ 左側が「マーヴェン」。右側のピステ向きの「レッドスター Q」のレディス版「クラウド Q」と比べると、トップの形状の違いは明らか。
「ホライゾンテック」という船底のような反り返しによって、フカフカな雪や水分を多く含んだ雪でも浮力が働いてコントロールがしやすくなるのだそう。

「マーヴェリック」と「マーヴェン」は硬いアイスバーンでもガシガシ滑れるとのことで非常に汎用性が高く、人気な理由が分かります。
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個々の足型にぴったりフィットする、ノンストレスなブーツが作れちゃう!?

アトミック ブーツ 安比高原スキー場
▲ ブーツのフィッティングでは、まず何も施されていない状態のものをはき、窮屈だったり違和感を感じたりする箇所を見つける。
ブーツの技術の進歩にも驚きました。ライナーにはメモリー機能のある特殊樹脂が入っていて、外側のシェルごと約117℃の高温で5分間熱した後、ソックスをはいたまま足を入れて約5分間待つと、自分の足にピタッとフィットするブーツが完成します。
アトミック ブーツ 安比高原スキー場
▲ 右足の中指と薬指の辺りにきつさを感じたので、その部分のライナーに“ゆとり”を作るべく、カバーをかぶせる。
アトミック ブーツ 安比高原スキー場
▲ メモリー機能のある特殊樹脂の入ったライナーは、専用のオーブンで熱すれば元に戻るので、何度でも使える。
ブーツの一番絞られているくるぶしの辺りがきつく感じられたりするそうですが、私の場合は、最初にブーツをはいた時に右足の中指と薬指が重なるような感覚がありました。なので、その箇所にカバーをかぶせたままソックスをはき、熱されたライナーに足を入れると“ゆとり”が生まれて、冷えるとそれが記憶される……という仕組みです。

出来上がりのブーツは、右足の違和感も解消されて上々のはき心地! また、アトミックの最新ブーツは、シェルの可動域がかなり広いため、着脱も楽チンです。こういったフィッティングは、各スキーショップの技術スタッフによって受けられるとか。このひと手間で、足元にストレスを感じることなくスキーを楽しめちゃうなんて画期的!

ちなみに、足入れの際、外側のシェルは熱々ですので注意が必要ですが、ライナー自体は暖かい程度でした。
コマクサ杜仲茶ポーク

【Ski Resort Column】
夜は地元産のスペシャルなポークに舌鼓!

スキーリゾートのお楽しみは日中だけでなく、夜まで続きます。今回のツアーでは、地元・八幡平市の「コマクサファーム」さんの特別なポークをいただくことができました。自社栽培の杜仲茶の茶葉を添加した飼料で育った豚のお肉、コマクサ杜仲茶ポークは、ビックリするほど美味しくて! 厚みがあるのに歯応えやわらかく、甘みがあり、風味も豊か。美味しい食事に舌鼓を打つのも、大人のスキーリゾートの醍醐味ですね。

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ベタ雪の滑走でも安定感抜群だった、ピステ向きモデル「クラウドQ」

アトミック スキー 安比高原スキー場
▲ 2日目の午前9時半、参加者は各自「アークテリクス」の最新スキーウエアに身を包み、ゲレンデに通じるホテル前に集合。
2日目の午前中は、安比高原スキー場で参加者それぞれが足慣らし。ゲレンデ滑りということで、私は最初にピステ向きの「クラウド Q」をはいてみることにしました。

天候はややガスっていて空気が湿っぽく、雪も重たい感じ。昔は、水分が多い雪だとスキーのコントロールに余計な筋力を使っていたし、スキーが流れて転んだ記憶もあったので、慎重に滑り出したのですが……あれ? すごく軽くターンが切れる! 想像していたよりもずっと安定感があり、どんどんスピードを出して滑ることができました。た、楽しい〜!(すみません、ガスった天候だったこと、滑りに夢中過ぎたことが原因で、楽しさをお伝えできる写真がございません……)

もちろん、アトミックの方がメンテナンスしてくださっていることも一因かと思いますが、最先端テクノロジーが搭載されたスキーの素晴らしさを短時間でも体感できた次第です。スキーは昔よりも簡単になったんだなぁと実感しました。
アトミック スキー 安比高原スキー場 武田 竜選手
▲ 武田選手、『ゲーテ』編集長、『フイナム』の編集者・ライターさんたちと記念撮影。
午後はいよいよ、武田選手が登場。彼を歓迎するかのように、山頂に近くなるほど空を覆っていた雲がなくなり、頭上には青空が広がりました。午前中よりも傾斜がきつく、日が当たる箇所では重ための雪質、日陰では硬く締まった雪質と、所々で状態がまちまちです。どんなコンディションでもオールラウンドな適応力で安定的な滑走を実現してくれたモデルが、先述した「マーヴェン」でした。
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軽くてコントロールしやすい! 万能型モデル「マーヴェン」

アトミック 武田 竜選手 安比高原スキー場
▲ 日本を代表するトップスキーヤーと一緒に滑れて、光栄の極み!
僭越ながら、武田選手の美しい滑りを勉強させていただくべく、ターンのタイミングを合わせながら後ろについていた時も、本当に滑りやすかったです!
アトミック スキー 安比高原スキー場 武田 竜選手
▲ クローズ前の夕方には気温がグンと下がり、ボコボコに荒れた雪面がそのまま凍ってしまう。
冬山の天気は変わりやすい。しかも、ゲレンデであっても標高や時間帯によって雪面の状況は刻々と変化します。せっかく来たスキーリゾートを満喫するなら、「マーヴェリック」や「マーヴェン」のようなオールラウンドな高性能スキーの力を借りちゃうのが得策です。
アトミック スキー 安比高原スキー場 武田 竜選手
▲ 急斜面でも、板を踏み込むと荷重がしっかりとスキーに伝わり、スピードコントロールができた気がします。
一番チャレンジングだったのが、斜度が30度を超える箇所もありそうな急斜面に差し掛かった時。エイヤ!で滑り出してみると……やはりスキーが引っかかる感じがまったくない。ヘンに流れてしまうこともなく、ターンがスムーズにできるんですね。絶対に転ぶと思っていましたが、無事に難関を乗り越えられたのは優秀なスキーのおかげです!
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ついにオフピステのスキーに初挑戦!

アトミック スキー 八幡平スキー場 武田 竜選手
▲ 全長2.5kmの旧八幡平スキー場を、雪上車で上がり、滑り降りを繰り返します。
そして最終日は、未体験の滑りに挑戦! 圧雪されていない旧八幡平スキー場を雪上車で登り、滑り降りるというキャットツアーにも行かせていただきました。
アトミック スキー 八幡平スキー場
▲ キャットツアーでは、バックカントリー向きの「ベント」(左2本)とオールラウンドタイプの「マーヴェリック」(中央2本)「マーヴェン」(一番右)を使用。
アトミック スキー 八幡平スキー場
▲ 八幡平の頂上は標高1440m。晴れていたら、遠くに岩手山も見渡せていたはず。
ベースから雪上車で標高を約500m上がります。乗っている時間は約15分。時期が3月半ばで気温が高めでしたので、雪質はややザラザラしていました。2月ならきっとサラサラなパウダースノーに違いありません!

オフピステでの滑りは初めてでしたので正直不安でしたが、ガイドの方が安全なコースを先導してくださるため、まったく問題ありませんでした(万が一の時に備えて、皆、ビーコンを装着)。時々、木と木の間をすり抜けてみたり、緩斜面では周りの雄大な景色を楽しんでみたり、キャットツアーの醍醐味を初体験!
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アトミック スキー 八幡平スキー場 武田 竜選手
▲ ガイドさんとともに、スピード感溢れる滑降で魅せてくれる武田選手。
この日も武田選手が我たちメディアに帯同してくださいました。技術の美しさだけでなく、アルペンレーサーとしてのスピードも遺憾なく発揮。格好良すぎます!
アトミック スキー 八幡平スキー場
▲ ブレーキングでも、スキーがしっかりと働いてくれていることが見て取れるかと。
私自身はアトミックの高性能スキーにだいぶ慣れてきた頃だったので、スピードが出せる斜面では攻めてみたりもしました。コントロールしやすい板だとノンストレスで滑れるし、楽しさも倍増します。その証拠に、一度も転倒することなく滑り終えることができました!
アトミック スキー 八幡平スキー場 武田 竜選手
今はゲレンデスキーだけでなく、バックカントリーなどスキーの遊び方の選択肢が増えました。自然の中を滑降するバックカントリーは、地元のガイドさんをつけて無茶をしなければ、安心してその醍醐味を満喫できるでしょう。

加えて、昔に比べてスキーの性能が格段に上がっているので、ビギナーの方、久しぶりにトライする方も楽しみやすくなっています。また、アトミックの方がおっしゃるには、海洋性気候の日本は世界の中でも雪質が最高ランクだそう。海外のスキーヤーに人気なのも頷けますが、私たち日本人がその素晴らしさをもっと享受してもいいのではないかと思うのです。

3月下旬頃までスキーシーズンは続きます。スポーツ好きの大人カップルのみなさまにおかれましては、日本国内のスキーリゾートでラグジュアリーな休日を過ごしてみてはいかがでしょうか。最高な冬の思い出をつくりましょう!

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