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2022.10.09

岩手・安比(あっぴ)に誕生した“世界が注目する”高級高原リゾートに行ってみた!

2022年2月に開業した「ANAインターコンチネンタル安比高原(あっぴこうげん)リゾート」は、標高約630mに位置する、ラグジュアリーな高原リゾート。そこには期待を超える美食もあれば、上質な温泉も備わっています。要するにコチラ、彼女とムフフな時間を過ごすにはぴったりのリゾートなのです。

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文/長谷川あや

LEON.JP 安比 ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート
今や安比は、IHG ホテルズ&リゾーツの3つのホテルブランドを要する「IHG ホテルズ&リゾーツ王国」。今回、ご紹介する「ANA インターコンチネンタル安比高原リゾート」のほか、2021年12月には「ANA クラウンプラザリゾート安比高原」「ANA ホリデイ・インリゾート安比高原」が開業しています。

この夏、2022年2月に東北初のラグジュアリーリゾートとして開業した「ANAインターコンチネンタル安比高原(あっぴこうげん)リゾート」に出かけてきました。JR盛岡駅から車で50分ほどに位置する安比は、日本を代表する山麓の高原リゾートです。 
LEON.JP 安比 ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート
▲ 北緯40度に位置する安比高原スキー場では、例年5月上旬頃までスキーが楽しめちゃいます。変化に富んだ全21コースを有し、スキーコースの距離は45.1キロメートルにも及ぶとか! 
“奇跡のシルキースノー”と称されるきめ細かいパウダースノーが降り積もるゲレンデは、世界中のスキーヤーの賞賛の的だったりもします。「安比ってスキー場でしょ? 雪のない時期に行って何するの?」ですって? いやいや、十和田八幡平国立公園に隣接した手つかずの原生林が広がる安比は、春から夏にかけては眩しいほどの緑が広がり、テニスやサイクリングなど、さまざまなアクティビティが楽しめちゃうんです。
LEON.JP 安比 ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート
▲ 昭和初期に伐採されたブナが再生し、作り上げた安比高原のブナ林は、「森林浴の森100選」にも選出されています。安比の自然を熟知したガイドとともに、ブナ林を歩くアクティビティはなかなかの人気だとか。
過去8度JLPGAトーナメントが開催された本格チャンピオンコースを有する「安比高原ゴルフクラブ」も目と鼻の先。秋は燃えるような紅葉を見ることもできます。スキー場だけじゃありません。安比は、大自然と共存する、オールシーズンリゾートなのです。以後、ぜひお見知りおきを。
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LEON.JP 安比 ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート
▲ これからの季節、安比高原は紅葉もきれい!
そんな安比では、現在、「安比バレー構想プロジェクト」の名のもと、安比を国際的な高原リゾートへ進化させるべく、一大プロジェクトが進行中です。その一環として、この8月には、世界中から富裕層の子どもたちが集まる英国の名門パブリックスクール「ハロウスクール」の姉妹校が開校しました。

全寮制で小学6年~高校3年生(11~18歳)の生徒を受け入れる同校の学費は年間850万円超! チャーチル元首相をはじめ8人のイギリス首相、詩人のジョージ・ゴードン・バイロンが卒業生に名を連ねています。今後も商業施設や定住型別荘の建設が予定されるなど、安比は今、著しい発展の最中なわけですが、そのハイライトともいえるのが、「ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート」の誕生だったのです。
前置きがかなり長くなってしまいましたが、コレが安比を取り巻く、現状です。それでは、今をときめく、「ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート」について、ご紹介しましょう。
標高約630mに位置する「ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート」の自慢は、なんといっても四季折々の自然の懐に抱かれたようなシチュエーション。安比高原スキー場のゲレンデに直結しているのも、飛車角レベルのストロングポイントじゃないでしょうか。
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LEON.JP 安比 ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート
▲ ゲストを出迎えるように佇む「ドラゴンアイ」をモチーフにしたアート。「ドラゴンアイ」とは、秋田県と岩手県にまたがる八幡平の頂上付近で、あらゆる自然条件が一致した時に出現する雪や氷で形作られた幻の絶景のこと。5月下旬から6月上旬の雪解け時、気象条件がそろうと、青く澄んだ、まるで竜の目のような神秘の瞳が姿を現すのだとか。見たいぞ(笑)。
エントランスを入り、深い森を思わせる陰影に包まれたアプローチのその先には、八幡平の象徴でもある鏡沼の幻の絶景「ドラゴンアイ」をモチーフにしたアートが飾られています。吸い込まれそうなエメラルドブルーと真っ白な雪、それが溶けて露呈した土を表現したグラデ―ションの輝きに導かれるように歩を進めていくと、自然光が燦燦と降り注ぐラウンジへとたどりつきます。
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▲ 2層吹き抜け、高さ約10mのクラブラウンジの解放感たるや! なんなら1日、ここで過ごしちゃってもいいかも。いや、客室も素敵だし、迷うなあ(笑)。
さり気なくラウンジの存在をお伝えしましたが、ココ、筆者的には最強の推しポイントです。これは、ほかのホテルのクラブラウンジに該当するもの。コチラのリゾート、7タイプ全38室の客室を擁しているのですが、そのすべてのゲストに、はANAインターコンチネンタル安比高原リゾートならではのラウンジでのエクストラサービスを提供しているのです!
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▲ 冬になるとラウンジの向こうには一面の美しい雪景色が広がります。
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ラウンジの壁の奥には津軽峠の樹齢400年のブナ林に立つマザーツリーと松川渓谷で見られる柱状の玄武岩を重ね合わせたオブジェが飾られ、中央には円形の暖炉が鎮座していました。そんな解放感とラグジュアリー感を併せ持つ空間では、アフタヌーンティーやイブニングカクテルなど、時間帯ごとにさまざまなサービスが享受できます。
LEON.JP 安比 ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート
▲ 窓の外にはこんなウォーターテラスが!
ふと顔をあげると、窓の向こうには、非日常感がむんむん漂うウォーターテラスが! 水辺沿いにはお洒落なソファ席も用意されていました。小鳥のさえずりをBGMに、屋外でアフタヌーンティーやシャンパーニュを味わうのも気持ち良さそうです。
そうそう、お酒好きのみなさんに朗報があります。最近はシャンパーニュの提供がないクラブラウンジも少なくありませんが、コチラで提供しているのは「ローラン・ペリエ ラ キュベ」。ね、かなりテンションあがるでしょ⁉
さて、そろそろ客室の紹介へと参りましょうか。客室デザインのコンセプトは「安比の自然との一体感」。四季折々の安比の自然を象徴する色調のインテリア、安比の山々との繋がりを感じられるようなデザイン──、お洒落でありながら、居住性も抜群です。南部鉄器の急須や岩谷堂箪笥など、岩手県ならではの工芸品にも旅心をずきゅんと射抜かれちゃいました。
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LEON.JP 安比 ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート
▲ 冷蔵庫やミニバーの収納の鉄製の黒い取っ手は、岩谷堂箪笥特有の装飾なのだとか。芸が細かい! 
檜造りのバスタブを配したバスルームは、もはやここに住みたくなるほど。大きな窓の向こうに広がるゲレンデを眺めながらの湯あみって……、こんなに幸せでいいんでしょうか。アメニティはスウェーデンのラグジュアリーフレグランスブランド「バイレード」です。ご存知ない男性諸氏も多いかもしれませんが、「バイレード」って、セレブにも愛用者が多いんです。リュクスなフレグランスブランドらしい、ジェンダーフリーな、複雑な香り、ぜひ体感してみてください。
筆者は今回、38室中26室と、もっともメジャーな客室タイプの「プレミアムツイン」にステイしました。約68平米と充分な広さ、そして、ベッドはシモンズ製です。また、「プレミアムツイン」の1階の客室には、広々としたプライベートガーデンが併設されていて、そこには、たまご型のハンギングチェアも鎮座していました(笑)。とりあえず乗ってみたのですが、期待を遥かに超える楽しさでしたよ。
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▲ 客室は3タイプのスイートルーム、エグゼクティブルーム1タイプ、クラシックルーム2タイプ、アクセシブルルームの計7タイプを用意しています。写真は筆者がステイした、「プレミアムツイン」。
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LEON.JP 安比 ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート
▲ 出たました、ハンギングチェア! 全力で、「動画の撮り合い」プレイを推奨します。絶対盛り上がりますから! 筆者はさみしく自撮りしましたけど。
で、特筆したいのは、300平米超の「プレジデンシャルスイート」です。わずか1部屋のみのメゾネットタイプのスイートで、今回、リゾートのご厚意で見学させていただいたのですが、思わず笑ってしまうくらいのスケールのデカさでした(笑)。キッチン、10名までの会食が可能なダイニングテーブルと大きなコーナーソファを配したリビング、ダイニングルームのほか、瞑想やヨガに最適なミニマルなスペースもあります。
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▲ あまりのゴージャスさに、びっくりの「プレジデンシャルスイート」。客室内に専用のエレベーターって……! 何ごと⁉
なかでも度肝を抜かれたのは、展望テラスへとつながる専用のエレベーター! テラスにはファイヤーピットも備えられていました。気になるお値段は1泊100万円超とのこと。……でしょうね(笑)。「いったい誰が泊まるの⁉」と思いきや、なかなかの稼働率だとか。海外からの問い合わせも少なくないそうです。

“Farm to Table”をコンセプトに掲げる「白露/SHIRATSUYU」は、三陸の海産物や前沢牛、安比高原のプライムポークなど、ローカルな食材を、クリエイティビティあふれる調理法で提供するレストランです。目の前に置かれた瞬間、「ちょっ、こう来たか!」と目を見張るような料理に、わくわくが止まりません。
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▲ レストラン「白露/SHIRATSUYU」のデザインコンセプトは「森の中の渓谷」。柱には、松川渓谷の玄武岩の隙間に生える植物を表現した、プリザーブド素材の苔が幾何学的にあしらわれています。
メニューはその日の仕入れによって入れ替わります。筆者が訪れた日のコースには、岩手県洋野町産の生ウニを使ったマリネや八幡平産バジルをあしらった鮎のコンフィなどがお目見えしました。メインは、いわて牛2種(八幡平牛、岩手あか毛和牛)の食べ比べ。同じ岩手で育った牛さんでもこれほど味わいに違いがあるなんて。朝食のハーフブッフェも郷土色全開です。「食べる」ことを目的に訪れても、充分に満足できるリゾートです。ええ、断言しちゃいます。
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ランチメニューも心躍るラインナップです。メニューは定期的に変わりますが、どの季節に訪れても、地域色豊かで、食欲をそそる美食たちが出迎えてくれるはずです。
夕食の後はぜひオーセンティックバー「畚/MOCCO」に足を運んでみてください。隠れ家のような扉を開けるのは少し勇気が必要かもしれませんが、でも大丈夫! 扉の向こうには、竜宮城にも負けないパラダイスです(笑)。八幡平の花・リンドウのリキュールを使った、シグネチャーカクテル「ドラゴンアイ」で、旅の1日を締めくくってみては? ウイスキーとかブランデーとか茶色いお酒も充実していましたよ~。
サウナ付きの温泉大浴場は、岩風呂の「岩」と檜風呂の「檜」の2つで、日替わりの男女入れ替え制になっています。露天風呂には寝湯もありました(全裸の星空観賞、キメちゃってください)。泉質は、さらりとした肌触りが特徴のナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉。サウナの窓からも山々が眺められるところもいい感じです。水風呂には、安比高原の湧き水が注がれています。そして、冷涼な高原の風に身を委ねる外気浴、控えめに言ってサイコー! もはや、ととのいまくるしかありません。
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インターコンチネンタルが培ってきたホスピタリティと、洗練された岩手ガストロノミーに舌鼓が打てるレストラン、温泉。そして、なんといっても安比の圧倒的な大自然! LEON的には彼女とおこもりを決め込むのが最重要事項かもしれませんが、何もかもを兼ね備えたコチラのリゾート、きっと誰と、どんな目的で行っても楽しめると思います。筆者が訪れた時は──恐らく母娘でしょう、おばあさまとミドルエイジの女性が、クラブラウンジでシャンパーニュを嗜みつつ、語らっていました。それが、と~ってもカッコよかったのです。

アイヌ語の「安住の地」を意味する安比の、贅を尽くし、そして、計算され尽くした、大人の高原リゾート、どうぞ心ゆくまでご堪能くださいまし。
LEON.JP 安比 ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート

ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート

住所/岩手県八幡平市安比高原117-46
料金/1室(2名)11万円〜(税・サ込・入湯税別。ラウンジエクストラサービス付き)
TEL/0195-68-7550
HP/https://www.appi.co.jp/stay/ana-intercontinental-appi-kogen-resort/

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