2020.02.07
登録有形文化財の宿に泊まってみた
今年は暖冬なのかなと思っていたら、寒〜い北風吹き荒ぶ“ザ・冬”がやってきたじゃあありませんか。こりゃテンションあがらん!と、一路、温泉宿へ。昨年末から評判を耳にしていた“あのお宿”に行ってまいりましたよ。
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文/堀川正毅(LEON副編集長)
でも、寒いからこそ楽しめるものがあるのも事実。例えば冬の幸。お鍋でいただきたい蟹や煮付けて食べたいハマチ、人肌にお燗した日本酒などなど、寒ければ寒いほど美味しく感じる品々は、寒いのも悪くないと思わせてくれますよね。そういう意味で、温泉も冬を待ち遠しく思うことのひとつ。露天風呂で、顔は冷たい冷気に包まれながらも、カラダは温泉のなかでポッカポカ。嗚呼、最高ですね。
前フリが長くなりましたが、そんなわけで温泉に行ってまいりました。今回の行き先は、修善寺にある「おちあいろう」です。1874年(明治7年)創業の老舗旅館ですが、昨年、佇まい(柱やガラス戸、階段など)はそのままに、クリーン&スマートに生まれ変わったんです。
建造物のうち7棟が国登録有形文化財として登録されているので、もちろんですが、おいそれと改修はできません。けれど、例えばお部屋に床暖房が備えられたり、館内を素足で歩き回れるように絨毯が敷き詰められていたりと、快適に過ごせるよう細部にいろいろな工夫がなされているんですね。味わいはあるんだけどすきま風が辛い……なんてことがないんです。
と、語り出すとキリがないほど、魅力に溢れたお宿、おちあいろう。今度は1週間くらい籠もってみたい、そう思わせてくれる場所でした。
■ おちあいろう
住所/静岡県伊豆市湯ヶ島1887-1
TEL/0588-85-0014
HP/https://www.ochiairo.co.jp/ja-jp