2019.12.04
料理界の巨匠がプロデュースした和のテロワールを生かしたフレンチとは?
11月1日にグランドオープンしたばかりのパレスホテルのフレンチファインダイニング「エステール」。「フランス料理は苦手」、「フランス料理は難しい」、そんな先入観を持っている人にこそぜひオススメしたいこちらは、和の素材が存分に使われた、新しくもどこか郷愁を誘う味。プロデュースしたのは、フランス料理の帝王、アラン・デュカス氏率いるデュカス・パリです。恐れず門を叩けば、最高の味とホスピテリティを感じることができますよ。
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文/石井洋(LEON兼LEON.JP編集長)
食べることも飲むことも大好きなボクですが、正直フランス料理は、少々敬遠していた節がありました。その理由は、何やら複雑でストレートに感じにくい味が多いような……と、どこか先入観のようなものがあったから。恐らく似たような感覚でフランス料理を遠ざけている人も多いことでしょう。
今回は、それをヒョイっと軽やかに覆し、素直に「美味しい!」と唸ることができるお店をご紹介します。それが11月1日にグランドオープンしたばかりの「エステール」。パレスホテルの新しいフレンチファインダイニングです。
ちなみに店名の由来は氏の故郷であるオクシタニー地方の言葉で「母なる大地」。そして実際に腕を振るうシェフ、ペストリーシェフとも、氏の下で研鑽を積んだ秘蔵っ子。それだけでも並々ならぬ思いが感じられるのであります。
では早速ボクが感銘を受けたお料理をいくつか。まずは「オートアルプ産ヒヨコ豆のコンフィ 鰻とキャビア」から。何と言ってもこのキャビアの量と質に驚きます。そして、優しく滋味深いヒヨコ豆とサクッと香ばしい鰻とがクリーミィなソースで渾然一体となり、いや〜、口の中がとっても楽しい。
キャビアの塩気とコクも絶妙で、今期最高のひと皿でありました。カリッと焼いたパン、なんならご飯に乗せても絶対美味しいはず……、すいません発想がB級で……。
一気に食べ切りたくなる衝動と戦いながら、少しずつ味わい、ワインを含んではさらにひと口……。日本の素材、シェフの技量に感謝であります。
皇居を臨むパレスホテルならではの立地、柔らかくさ差し込む自然光、緒方慎一郎氏率いるSIMPLICITYによる内装と、どこまでも自然の優しさとモダンさを兼ね備えているコチラ。初デートに、ベテランカップルに、大事な接待に。あらゆる場面でアナタとお相手を幸せな気分にしてくれるはず、とそう思うのですね。百聞は一見に、いや、一食に如かずゆえ、悪文はこのへんで。ではまた!
■ エステール
営業時間/ランチ 11:30〜14:00(L.O.)、ディナー 18:00〜21:30(L.O.)
料金/ランチコース6500円〜、ディナーコース1万5000円〜、
席数/60席、個室3室 ドレスコード:スマートエレガント
住所/東京都千代田区丸の内1-1-1 パレスホテル内
TEL/03-3211-5317(10:00〜21:00)
HP/https://www.palcehoteltokyo.com/restaurant/esterre/