2019.10.31

いま「ロロ・ピアーナ」がやるべきこと

先日、ロロ・ピアーナのお招きで中国・上海へ行ってきました。映画監督のリュック・ジャケ氏と共同で制作したドキュメンタリーフィルム「CASHMERE – The Origin of a Secret」の上演会への出席がその目的。ラグジュアリーブランドであるロロ・ピアーナと映画「皇帝ペンギン」の監督として有名なリュック・ジャケ氏との夢の共演による映像は、それはそれは素晴らしいものでした。

CREDIT :

文/堀川正毅(LEON)

LEON編集部フクヘンの堀川です。10月は出張が続きまして、朝、目が覚めて、「俺はどこにいるのだっけ」と一瞬考えてしまうこともしばしば(単に昨晩飲み過ぎという説もあり)。「出張続きで大変だね」なんて優しい言葉をかけていただくこともありますが、わたくし、出張に行くとむしろ元気になる?!んです。

普段とは違う街で、その土地の人と出会い、その土地の食べ物をいただくことは、人生を豊にしてくれる貴重なひと時と思っているので、疲れなんてま〜ったく感じないんですよね(何でも食べるし、どこでも寝られる“太さ”もポイントかも)。

で、今回のディスティネーションは、上海。ロロ・ピアーナが6世代にわたり、最高品質で希少な繊維を追い求める中で出会ったモンゴルのカシミアが主役です。「CASHMERE – The Origin of a Secret」と題されたフィルムでは、自然環境の厳しいモンゴルと内モンゴル自治区でカシミアを生産する人々の生活に密着したロードムービー。

実はこのプログラム、全部で三部の構成になっており、第一弾はモンゴルのカシミア、第二弾はペルーのビキューナ、第三弾はオーストラリアのウールがフォーカスされるつくりだそうです。
会場は上海の某ホール。エントランスにはリュック・ジャケが撮影したモンゴルの風景がお出迎え。
映像に合わせてオーケストラが生演奏をする贅沢演出でした。
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なぜ、ロロ・ピアーナが3部にもわたるドキュメンタリーフィルムを制作したのか。その答えをCEOのファビオ・ダンジェラントニオ氏が語ってくれました。
「長く受け継がれてきたヘリテージには無数の秘話があり、伝説があり、歴史的ストーリーがあります〜中略〜さまざまな段階での事柄や世界のいろいろな地域の事柄には、語るに値するもの、小説というにふさわしいものが多々あるのです。

当社の願いとしては、語り伝えるに当たっては適切な方法を模索したい、ストーリー・テリングを充実させたい」とのことで、そこで白羽の矢が立ったのが、自然科学と生態学を学び、自然や自然保護に関心を抱いていたリュック・ジャケ氏だったということだそうです。

2時間弱のプレスカンファレンスでは、色々と興味深いストーリーをお聞きしたのですが、なかでも印象的だったのが「(撮影が入ることで)彼らの生活は彼らの代やその子どもの代で変化してきていますか」という質問でした。

ファビオ氏は、「世界は進化しつつありますが、当社にとって重要なことは、その暮らしに喜ばしい進化をもたらすには、彼らのための条件を作り続けることを試みることが、当社にとって重要なことなのです」と語ってくれました。長い歳月をかけて築いてきた信頼をもとに、ロロ・ピアーナとしては彼らの生活や営みを経済的見地から確認することで、この関係は持続可能であるということでした。

・・・長々と綴ってまいりましたが、百聞は一見に如かず、ということで、第一部「CASHMERE – The Origin of a Secret」をぜひご覧ください。

いかがでしたか。第二部、第三部がいまから楽しみですよね。首をなが〜くして待ちたいと思います。

今週もあと少し。頑張っていきましょう!

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